24年間、お疲れさまでした

  1. Mac
sun rise in San Francisco
明日発売のMacFanが先程、届きました。
その巻頭に残念なお知らせ。

 Mac誕生の1984年からMac用ソフトを出し続けてきたエルゴソフト社がパッケージソフト事業を終了するようです

 エルゴソフトと言えば、EGシリーズ、日本語入力ソフトのEGBRIDGEやワープロソフトのEGWORD。
昔は通信ソフトのEGTALKや、DTPソフトのEGBOOKなんていうのもありました。
(それに加えて、アメリカではEzTALKとか、EzWordといったソフトがあったので、昔はよくそこいらへんがこんがらがっていました)。

 アメリカの大学に行ってすぐ、遠縁の大学関係者の家(日系アメリカ人)の家に遊びに行ったところ英語仕様のMac Plusが置いてあったのですが、ここでEGWordが動いていて、なんと英語仕様のMac上なのに、日本語の表示/入力ができていたのに驚かされました。あれはおそらく1987年前後。
 当時のEGWordはといえば、巻物の様なウィンドウに縦書きで文字を入力するインターフェースでした。
 長い間、特に学生を中心に愛され続けてきたEGWordは、Mac OS Xの登場で脚光を浴びます。
 Mac OS Xのヒラギノ2万文字に、真っ先に対応したのがEGWordでした。

 ちょうどその頃、一度、本社も訪問させていただきました。



投稿者名 Nobuyuki Hayashi 林信行 投稿日時 2008年01月28日 | Permalink

執筆業からゆるやかにシフト中!?

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MACWORLD EXPOが終わって帰国後、またしても忙しいループにはまっていますが、
いくつかこれまでに露出がなかったスポットでの仕事があったので、ここで宣伝しておきます。

 1つは、これはもう次の号が発売されちゃったかも知れませんが、写真週刊誌のFLASH(2/5 第991号。一番上に「ロト6 2等的中ソフト発見!」とある号です)に取材を受けました。
 白黒ページにアップル社の好調ぶりを伝える4〜5ページの記事があるのですが、そこで取材を受けています。

 また、再来週発売の新聞社系週刊誌で、やはり取材を受けています。

 また雑誌以外では、J-WAVEで月曜日ー金曜日21時50分から22時に放送している小山薫堂さんの番組「NISSAN MURANO TOKYO LABORATORY」に火曜から木曜日まで3夜連続で出演させてもらいます。小山さんはMACPOWERでの連載を楽しく読ませてもらっていた他に、彼がプロデュースしているテレビ番組に妹がお世話になるという縁もあったりで会いたいと思っていたのですが、ようやくその念願が叶いました(笑)。


●番組名:『NISSAN MURANO TOKYO LABORATORY』(提供:日産自動車)
J-WAVE(FM 81.3 MHz)にて、毎週月〜金曜日 21:50 〜 22:00 放送(10分番組)





投稿者名 Nobuyuki Hayashi 林信行 投稿日時 2008年01月27日 | Permalink

MacBook Airの特ダネ

  1. Mac
1つ前のブログ記事はやや意味深な、含みのある形で終わってしまった。

そこで書いていた「MacBook Airのおいしい話」をITmediaのこちらの記事に書かせてもらった。

ITmedia: MacBook Airの秘密に迫る

要点をまとめると:
・MacBook Airでは旧製品のACアダプターは使えるが物理的に問題がある(リンク先の写真を参照)
・MacBook Airは、EFIの変更で、Remote Disc経由でも起動できるようになった(リンク先の写真参照)
・MacBook Airの誕生のはるか前、アップル社元VPの前刀禎明氏がスティーブ・ジョブズに薄型VAIOのプレゼンをしていた

の3点。

と、得意がっていたけれど、やはり前の記事の不安通り大手メディアでは(たぶん)まだだけれど、ブログでは、既に報じられていた。
drikinにやられたぁ。

drikin: StarMac MWSF2008報告会にて、MacBook Airを触ってきました。


もっとも、これ以外にサードパーティーブースでも、まだあまり話題になっていない、おもしろい新製品を見つけてきたので、そちらの記事もお楽しみに。




投稿者名 Nobuyuki Hayashi 林信行 投稿日時 2008年01月22日 | Permalink

macworld expoに関する4つの話

  1. Mac
Sunrise in San Francisco
MACWORLD EXPO 2008の取材でサンフランシスコに来ている。

スティーブ・ジョブズに習って、4つの話をしよう。
1つ目は「海外取材の話」、2つ目は「記事の話」、3つ目はiTunes Movie Rentalではなく「劇場映画の話」そして最後は「Bookの話」だ。

まずは「海外取材の話」だ。

Expoの取材は、フリーランスにとっては大きな赤字となる。
旅費や滞在費、交際費と出費がかかる上に、こちらに取材に来ている間は、他の執筆の仕事が止まってしまうので収入も減ってしまうダブルパンチだ。
取材期間中のわずかな執筆記事も、最近は米国でのExpo開催と同時に、日本で説明会を行ってしまうため、米国にいるよりも日本にいた方が詳しい情報が得られることになるので、トリプルパンチとも言える。

ただし、最近はスポンサーや友人のおかげで赤字を最小限に止めることができている。
それどころか今年は厄年だというのに(そして厄除けのお守りを忘れてきているにもかかわらず)久しぶりに赤字にならずに済みそうだ。

これまでは大抵は、マイクロソフトMacTopia、Web媒体1つ、紙媒体1誌にスポンサーになってもらっていたが、今回は初めてMacTopia+Web媒体2つがスポンサーになった。


では、それらの媒体にどんな記事を書くのか。
ここからは2番目の「記事の話」だ。

ITmediaとascii.jpという競合するWeb媒体に同時にスポンサーしてもらうことは難しいと思い、最初は断ったのだが、ITmediaは「速報や取材記事」、ascii.jpは「分析記事」ということで折り合いがついた。

内心、「そんなかき分けはうまくいくのか?」と心配だったが、今のところうまくいっているようだ。
もっとも、なかなか余裕がなくITmediaも、書くのがかなり遅れてしまっている。

ただし、かなりたくさん特ダネも掴んでおり、どちらの記事もこれからが本番だ(最初、あわてて書きすぎたので、後半戦は少しじっくりまとめてから公開しようと思っているので楽しみにして欲しい)。

Expoは、新発表の製品も重要だが、その製品に対する人々の反響や、Expoというイベントそのものの雰囲気(熱気)や、出展者のちょっとした工夫なんかにも、日本の開発者、サードパーティーそして一般ユーザーに対しての重要なヒントが隠されている気がする。いずれの記事でも、「製品紹介」だけでは伝わらないオーラ的な部分を伝えられるように工夫した。

これまでの記事は、こちらのとおり:
ascii.jp
「Goodbye, MD」の次は、「Goodbye, 光学式ドライブ」──林信行が読み解くMacworld

ITmedia:

「MacBook Air」から「Time Capsule」まで、4つのテーマで語られたスティーブ・ジョブズ氏基調講演

Macworld Expoで一番“熱い”のはマイクロソフトかも
その薄さにため息が出る:Macworld Expoのアップルブースで気づいたこと、聞いたこと
Expo出展数は488へ増加:“生ジョブズ”への遠い道のり——「Macworld Expo 2008」開幕直前リポート
今年は何が出る?:Macworld Expoの会場で驚いた3つのこと

既に書いたように本番は、まだまだこれからで実はこの後、いくつか隠し球の記事が控えている。
もっとも、どうやらアップル社がブロガー向けの説明会を行ったようなので、ちょっと焦り始めている。

報道で大事なのは視点、多種多様な興味、多種多様な視点を持ったブロガーの方々が取材したとなると、もしかしたら特ダネの1つ目については先を越されるかも知れないと心配している。

万が一、そうなったらブースレポートで挽回させてもらおう。
Expoに出展するのはアップル社だけではない。マイクロソフトやアドビ、ファイルメーカーといった大型サードパーティーに紛れて、開発者数人の小さいながら優秀な製品をつくっているサードパーティーを見つけ出すことも楽しみの一つだ。

 17年間の取材で、何度か素晴らしいサードパーティーを発掘した。最近はインタビューやミーティングが増えて、じっくりと1つ1つのブースを回る時間がなかったが、今回は最終日、昼飯を抜き、喉をからして、ほぼ全ブースをまわった。
 短時間にあまりに多くのブースを観たため、まだ頭の中で整理しきれていないが、いくつかまだあまり紹介されていないおもしろい製品を見つけることができたと思う。




投稿者名 Nobuyuki Hayashi 林信行 投稿日時 2008年01月20日 | Permalink

六本木クロッシング、マインドプリーツは60cmから

この記事は「六本木クロッシング」のオープニングと同時に書く予定だった。
だが、本の執筆が貯まっていて、およそその余裕がなかった。
気がつけば日本時間の明日は「六本木クロッシング」の最終日。

この展覧会、今回も素晴らしい作品がいっぱいで、私も時間にさえ余裕があれば、あと5回は行きたかった。昨日からアメリカに来ているが、日本出発の前日、このまま1度も行かずに出発したら、絶対に後悔すると思って、2時間だけ時間をつくって見てきた(21_21 Design Siteの「Water展」と一緒に)。

今回の六本木クロッシング、台風マシンも楽しかったし(中に入りました)、
中西信洋さんの「レイヤー・ドローイング/日の出」も、作品の横を何度も往復して楽しんだ。
(今、アメリカにいて資料がないが、同じ中西さんのスライドの作品はさらにすごい)。

だが、私の一番の目当てはエンライトメントの「マインド・プリーツ」だった。

 「心のマッサージ」をしてくれるという作品だが、内覧会の時には、少なくとも5回は立て続けに見て、心が完全にどこか別の世界にトリップしてしまった。私が美術館にいく目的の1つは、日常から切り離された別世界の体験をして、心身ともにリフレッシュというのがある、この作品を見ている間は心を「無」にすることができる。

 できれば家に置いておきたい作品。これが、またしばらくの間は、お金を払っても見ることができないとなると、ちょっと残念でならない。
 と、同時に、この作品は同展で、もっとも過小評価されている作品だとも思う。

 私が運よく、この作品の本当の良さをしることができたのは、内覧会のときに、作品をつくったエンライトメントのヒロ杉山氏直々に、「作品の見方」を教えて頂いたからだ。
 その方法を実践するかしないかで、作品はまったくの別物になる。

 私も最初、間違った見方をしていた時の感想は「ふーん、おもしろい」程度だった。

 しかし、ヒロ杉山さんに言われた通り、映像が映し出されるスクリーンの手前60cmくらいのところに立って、視界全部を作品で埋め尽くすと、その瞬間に言葉を失い、心がどこか無限宇宙の彼方に旅をしてしまう。

 最終日、一緒に見に行った有人も、最初は「ふーん」だったが、見方を教えたとたん、私が頼んだわけでもないのに、無言で3〜4回、一緒に見てくれた。


投稿者名 Nobuyuki Hayashi 林信行 投稿日時 2008年01月13日 | Permalink