マッシュアップが抱える課題/APIの公開

前のエントリーで、これから位置情報サービスがどんどんおもしろくなっていきそうだと書いたが、実はこれには大きな障壁がある。

 現在、都バス東急バスが提供しているバス運行情報(接近情報)は、両社が個別に行っているもので、連携もとれていなければ、フォーマットもバラバラなのだ。もちろん、APIも公開されていない。

 Web 2.0といわれるいくつかのトレンドの1つにマッシュアップーーつまり、機能(API)を公開しているいくつかのサービスを組み合わせて新サービスをつくりだす、というものがある。FlickrをベースにつくられたSpell with Flickrなんかはその好例だろう。

 しかし、Web 1.0的な、今のバス運行情報では、こうしたマッシュアップはできそうにない。


投稿者名 Nobuyuki Hayashi 林信行 投稿日時 2006年05月06日 | Permalink

グーグル社公式ブログがスタート

ついに日本でもグーグル社公式ブログがオープンしました。
現在は新卒採用の真っ最中だそうです,,,

リンク: Google Japan Blog: http://googlejapan.blogspot.com/.


ちなみにYahoo! JAPANは、かなり前から
Yahoo!検索 スタッフブログ: http://blogs.yahoo.co.jp/yjsearchblog
を運用しています。

投稿者名 Nobuyuki Hayashi 林信行 投稿日時 2006年03月01日 | Permalink

PGPは時代の逆行を止められるか?

暗号化技術としてあまりにも有名なPGPが、日本法人の設立を発表した。
 発表会で耳に残ったのが、代表取締役、浅井政浩氏の「時代の逆行」というフレーズだ。
 最近、個人情報漏洩などの事件が相次ぎ、企業でのパソコン利用の形態は大きく変わってきた。
 「漏れると高くつく個人情報はすぐに捨てる」ようになり、情報の漏れ口となりえる「USBポートはふさがれ」、「ノートパソコンは社外持ち出し禁止」になっている。
 個人情報廃棄で、松下電器は不幸な事故を起こし売る石油ヒーターの持ち主に連絡ができなくなり、USBポート封鎖で次々と誕生する便利なデジタルビジネスツールの扱いが大変になり、より優れたビジネスポータブル機をつくる技術努力が無駄になっている。
 浅井氏は、PGPが「そうした時代の逆行を止めるプラットフォームを提供できれば」と語っていた。
 このフレーズが気になったのは私だけではなかったようで、質疑応答でも質問が出た。

 PGPが直接提供するソリューションはメールやディスクまるごとの暗号化、例えばノートパソコンが盗まれても、ディスクがまるごと暗号化されているので、盗んだ人は情報にアクセスできない、というもの。
 これが完璧な解決策かと問われればそうでないという人もいるだろう。まだまだ抜け道はあり得る。でも、そんなことをいったら、今の企業が採用している不便な企業システムにだって、まだまだいくらでも抜け穴はある。
 個人的には、このPGP製品(PGP Universal)を基盤とし、今後より高度な(それでいてユーザーの邪魔にならない)セキュリティーをどこかのサードパーティーがつくってくれるんじゃないか、SPAMメールの新たな対策をつくってくれないかと期待を寄せている。

 なお、PGPというと思い入れが深い個人ユーザーも多いと思うが、とりあえず今日発表された日本法人は当面、販売パートナーを通して企業向け製品、PGP Universalの販売に注力する。
 個人向けのPGP Desktopは、個人向けのサポート体制などがちゃんとできあがってから販売するとのことだ。
 ただし、PGP Desktopのソフトそのものは既に日本語対応になっており、米国PGP社のWebサイトから購入できる。
pgp


投稿者名 Nobuyuki Hayashi 林信行 投稿日時 2006年01月26日 | Permalink

ビル・ゲイツのトイレはマウスとキーボードで流す!?

*リンク先のblog記事が消えていたので、ちょっと中身を更新しました*
**復活したので、さらに更新しました**

急ぎ系の仕事がやっと一段落、このスキにblogに書きたかったことをちょこっと書いておこう。
先日の「みずほ証券による株の誤注文事件」についてだ。

 私の好きなblog、Life is Beautiful」で、この問題を「ビル・ゲイツの家のトイレは流そうとすると「本当に流しますか?」と警告してくる」というウィットの利いたタイトルで取り上げていた。
このエントリーのタイトルはそれのパロディーである...

さて、あのような事件が起きると、私がまず思い出すのが「誰のためのデザイン?」に代表されるドン・ノーマンの書籍だ。
ノーマンはかつて「ヒューマンエラー」が原因とされていたスリーマイル島の原発事故を政府派遣団として調査し、人に責任をなすりつけるのは簡単だが、そもそものデザインにも問題があったことを指摘する。

 例えば似たようなスイッチがズラーっと並んでいるスイッチボックスがあったとしよう。人は緊急時にそれらを正しく操作できるだろうか?
 あなたは例えば残業で会社から1番最後まで居残ったとき、帰りにどのスイッチがどの電気を消すのかがわからずスイッチを押しまくったことがないだろうか。
 そういった経験があれば、その電気スイッチは「デザイン皆無」のスイッチである可能性が高い。

 押す感触のあるスイッチはまだいい。これがデジタルになってくると、ものごとは余計複雑だ。

 昔、カセットテープレコーダーからMDに切り替えたとき、「録音しているつもりで録音できていないこと」がよくあった。カセットテープレコーダーなら、くるくる回るテープが「ただ今、録音中」であることを一目瞭然に示していたが、私が買った初期のMDは中の円盤が隠れていて、録音中はLCDに「REC」の文字が表示されるだけだった。

投稿者名 Nobuyuki Hayashi 林信行 投稿日時 2005年12月16日 | Permalink

Web 2.0、HCI、Atom, etc.

昨日、久しぶりに目覚ましをかけずに寝た。待たせている人には申しわけないが、この1週間半は本当にNON STOPだった(いや、まだそうだが)。明らかに睡眠不足の状態で目を覚まし、その日、最大の仕事にとりかかる前に、前日までにやっておかなければならなかった仕事を仕上げる、そんな日々。もうボロボロである。

Blogにも書きたいことがたくさんありつつ、とても書く余裕がない。
電車の乗り換えの合間に、携帯電話からmixiへ投稿するのが精一杯だ。
まだ一段落するまでは、はるか遠い先の夢だけれど、Blogしたいと思っていた話題が完全に忘れて失われてしまう前に、自分宛のメモとして書き残しておこう。

あまり詳しくは書かないが、これだけのメモでも何か感じ取ってくれる人はいるかもしれない。

本来、1エントリー1テーマの方がSEO的にいいのはわかっているけれど、なんか、そこまでする気分になれないので、またしても1エントリー多要素の記事だ(もっとも、ここで書くテーマには少しづつ関連性があるとも思う)。

投稿者名 Nobuyuki Hayashi 林信行 投稿日時 2005年12月11日 | Permalink