ロボットネタ再び

*今日(12月3日ー月曜日)、夜6時半からのApple Store Ginzaイベント情報あり*

前回のロボットの記事を書いた後、石井英男さんの勧めもありビックサイトで開催していた「国際ロボット展」を見てきた。
どちらかというとコンシューマー用ロボットよりは工業用ロボットの展示が多かったが、それはそれで大迫力で楽しく閉会直前に駆け込んだことを激しく後悔。

蛍の光が流れる中、駆け足でまわった記録がこちら:


ちなみに会場の学研ブースではコロボットが売り切れになっていた。
我が家はamazonで買ってセーフだけれど、子供が私が知らない間に組み立て終えていて、つくる楽しみを共有できず、ちょっとガッカリ。

会場で見た、その他のコンシューマー向けロボットではi-SOBOTに感心。よくできている!



さて、私がビッグサイトを走り回っている間、友達からmixiメールがきていた。
ここ数回、立て続けにとりあげている踊るiPodプレーヤー、miuroがApple Store Ginzaで半額で売られているというのだ。

 その後、Apple Store関係の友人に聞いてみたところ、このmiuroは通常のmiuroとはちょっと違うApple Store専用バージョンだということがわかった(AppleStore Ginza専用なのか、他のApple Storeでも売っているのかは聞き忘れた。もしかしてGinza限定?)。
 価格が従来のmiuroと比べて約半額なのに加えて、従来のmiuroにない機能をいくつか搭載しているらしい(といっても、従来のmiuroが搭載している機能をイマひとつ把握していない)。
 ちなみに「音はかなりいい」という話しです。
 友達の家で見たmiuroも、大きいだけあってそれなりに音はよかったですが、それよりも音質が向上しているのかどうかは不明。

 で、そのmiuroが今晩6時半からのApple Store Ginzaのイベント、

MEG meets“miuro”プレミアムショーケース
ZMPが開発した知的音楽ロボット、miuro。Apple Store, Ginzaだけで購入できる限定モデルの発売を記念して、スペシャルイベントを開催します。capsuleの中田ヤスタカプロデュースによるシングル「OK」で注目された話題のアーティストMEGが、miuroと共にライブパフォーマンスを披露。ぜひお見逃しなく。

で、本格デビューするみたいです(実は発売開始になったばかり?)


投稿者名 Nobuyuki Hayashi 林信行 投稿日時 2007年12月03日 | Permalink

yaari騒動

友達のメールアドレスからyaariというインド生まれのSNSへの招待状が届きました。
「この人と友達ですか?」

友達なので、一応、リンク先を確認してからブラウザで、そのページを表示してみる。
するとSNSの紹介もあまりみれないまま登録画面へ。

名前やメアドを入力。
一応、怖いので捨てメールアドレスを入力する。

するとgmailの入力を要求してきたので、gmailのアドレスを入力(実はあまりメインでは使っていない)。
すると、今度はgmailのパスワードを聞いてきた。
さすがにこれは入力する気になれず、ここで一応、信用調査。

yaariのトップページに行ってみた。
すると、インド生まれのSNSで、新しい男女の出会いなどの言葉が並んでいる。
あまり興味がわかなかったので、登録をやめた。

その後、別の友達から、またお誘いが来て、ちょっと悩んだが、その直後、最初の友達からお詫びのメールが。

このyaari、SNSとしての素性がいいか、悪いかはわからないけれど、どうも登録すると勝手にgmailのアドレス帳から招待状を送りまくるらしい。
(その後も4人くらいから招待状が送られてきた)

「yaari」への信用調査はそれ以降、特に行っていないが、
みなさんも「yaari」への招待状をもらったら、とりあえず上記の問題について注意!

gmailなどのアドレス帳を読み込んできて、招待状を送るSNSはyaariが最初ではないけれど、一度、信用してから招待状を送るのと、登録時に勝手に送ってしまうのとでは、ぜんぜん違う。

これは今後、新しくSNSをつくる人にとってもいいレッスンになるんじゃないかなぁ?

これからのSNSの方向性はOpenIDだと思います。

私もできる限り、余計なIDはつくらずにOpenIDで登録する方向に切り替えています。
3月頃に書いた記事ですが...
第3回 米国で盛り上がる“OpenID”

P.S.昨日は石井英男さんの勧めもあって、国際ロボット展に閉場1時間半前ぎりぎり滑り込みで見てきました。
結構、楽しそうで昼夜逆転で、もっと早くいけなかったことを後悔。
その後、念願のRiSuPiaも見てきました。
今晩あたりこのあたりの話しを書こうと思っています。
それから友達からの情報でApple Storeで(Ginzaだけ?)miuroが半額で売られていたみたいです。限定販売とかいう話しなので、もう売り切れかもしれないけれど、半額といえばiPod touchくらい。あれ結構、スピーカーとしても音が良さそうなのでアリかもしれませんよ!私も夕方余裕があれば、銀座を覗いてみようと思っています。

投稿者名 Nobuyuki Hayashi 林信行 投稿日時 2007年12月02日 | Permalink

好きなアルゴリズム:モンテカルロ法

今週前半、小飼弾さんの「404 Blog not found」が「プログラマーでなくても名前ぐらい覚えておきたいアルゴリズムx10」という記事を載せていたが、仕事も一段落間近かなので、その記事を見て以来、書きたいと思っていたことを書いてみようと思う。
nobilog2復活へのリハビリエントリーだ。

小飼さんの記事は、Hatena Questionの「あなたが一番好きなアルゴリズムを教えてください。また、その理由やどんな点が好きなのかも教えてください」がきっかけになった記事のようだ。

 私はプログラマーではないが、まだパソコンが8ビットで「マイコン」と呼ばれていた時代に出会って衝撃を覚えたアルゴリズムがある。

 もしかしたら一般に言うアルゴリズムとは別なのかもしれないが、Wikipediaでも"algorhythm"と書かれていたので許して欲しい(広義のアルゴリズムにはぎりぎり入るのではないだろうか?)。

 それは当時の月刊アスキーだか、図書館で借りた本で読んで知った
モンテカルロ法」と言うものだ。

日本語版のWikipediaによれば、「乱択アルゴリズムと一般に定義される」らしい。

この日本語のWikipediaの内容は、数学を離れて久しい私には難しすぎるが、
私が中学の時に読んだ本には、モンテカルロ法を使った簡単な円周率の求め方が載っていた。

Montecarlo

半径2cmの円を考える。
と、書こうとしたが、検索してみたら、おそらく私よりもずっとわかりやすく解説しているサイトがあったので、解説はそちらに譲ることにしよう:


 ようするに架空の円を囲む正方形(あるいはその弧)の中に、乱数で点を打っていって、その点が円の外側に何個、内側に何個打たかをカウントし続けて、統計的に円周率を割り出す、というものだ。

 いわゆる、数学的アルゴリズムの様に、パラメーターの数字を当てはめると、スパっと答えが出るものではなく、乱数を使ってじわじわと解答に近づいていくわけだ。

 この乱数を使う、という点が斬新で、目からウロコが落ちる思いがした。
(Life is randomーー人生ランダムな私になんとピッタリな考え方だろう)

ところで、上のモンテカルロ法の図は、実は最近、あるイベントのために用意したものだ。
そう小飼さんと一緒にパネルディスカッションに参加させてもらったtechstyle社主催の「群衆の叡智サミット2007」のときだ。

投稿者名 Nobuyuki Hayashi 林信行 投稿日時 2007年12月01日 | Permalink

気がつけばロボットがいっぱい

[UPDATE:07/12/1: 友人からmixiメールにてApple Store Ginzaでmiuroが約半額だったという情報あり。何か限定とかいう話しです。タイムセールみたいなものかもしれません。今度、確認してきます]

なんか、最近、ロボットづいている。
前のブログ記事で書いた学研の「コロボット―ころんで起きてまたころぶじたばたロボ (科学のタマゴサイエンス・トイ・バージョン)」もついに発売になった!

実は学研さんでは、このコロボット以外にも、いくつかロボットの原形ともいえるからくり人形をみせてもらった。


ロボットといえば、最近、周りでRollyユーザーが急増してる。

このRolly、自宅で楽しむのもいいが、専用のケースを買って持ち歩くようになると、それはそれで別の楽しみ方が生まれてくる。
なんといっても楽しいのは、友達とRollyを持ち寄って一緒に踊らせること。
それもできれば同じ曲を同じダンスでシンクロさせるのが楽しい(そのためには「Rolly Motion Park」のチェックが欠かせない)

なんか、噂によればBluetoothを使って正確にシンクロさせるツールもソニーにはあるということだけれど、それを使わずに「いっせいのせ」でタイミングをあわせても、そこそこ楽しめる。

実はRollyを最初に見たときから、「シンクロさせたら楽しそう」という勘がと働いて、発表パーティーのときに、こんなムービーを撮っていた。


でも、こちらの動画には負けた...


最初の動画をあげた時に、誰かにRollyはmiuroの小さい奴か?と聞かれたんだけれど、実はその時点ではmiuroのことをあまりよく知らなかった。

 ZMPはかなり前に一度、取材で伺ったことはあったんだけれど、接点がなくって製品発表会も行っていなかった。アメリカのガジェット系サイトで見たことがあるけれど、忙しい時期だったかなにかであまり気にしていなかったので、あまり積極的に情報を集めていなかったんだけれど、この間、初対面してちょっと感動した!

 友達の新しいオフィスができたので、そこに遊びにいったら職業柄、iPodアクセサリーとかがたくさんあって、その中にまぎれてmiuroがあって、知ったのだけれど、Rollyのような羽のようなものはないんだけれど、壁とか柱とか、机の淵とかを検出するセンサーがついていてこれがなかなか凄い。

 パーティーにきていた人の中にもRollyを持っている人がいたので、両者を対決させみた。



 Rollyの方が動きにはキレはあるけれど、miuroのセンサーは(かなりハラハラするけれど)あれはあれでスゴイ。


投稿者名 Nobuyuki Hayashi 林信行 投稿日時 2007年11月30日 | Permalink

ダメは誰でも言える。できると言えることこそが大事!

明日の23日、北海道は札幌に「D&DEPARTMENT PROJECT SAPPORO by 3KG」がオープンする(ついでに私の別の友人は神戸にIKEAをオープンすべく頑張っているので、そちらも応援よろしく:ブログ「IKEAポートアイランドができるまでブログ」)。

Safari003

 「D&DEPARTMENT」は、「ロングライフ・デザイン」を唱い続けているナガオカ・ケンメイさんのお店で、これまで東京と大阪で展開していたが、ケンメイさんが自身のブログで47都道府県に拠点をつくる「NIPPON PROJECT」構想を語り、パートナーを募ったところ、続々と応募があった。
 ただし、ケンメイさんは、これをフランチャイズ展開のようにして、ヘルプするつもりはない。「パートナーの方がちゃんと自分でリスクを背負って、店をつくらないと、本当に長続きする店はできない」という考えだ。
 パートナーには、自己資金を投じ、その地域で、どういう特色を出せばいいのか自分で考えてビジネスを展開することを求めている。
 この高い要求に、真っ先に答えるべく手を挙げたのが、札幌3KG代表の佐々木信さんだった。
 佐々木さんには、Apple Storeでの講演であった後、ナガオカさんの60 VISION発表パーティーで挨拶。そのおかげで、明日のオープニングの招待状ももらったが、あいにく別のイベントが重なってしまっていけそうにないので、ここ東京からエールを送らせてもらう。

 最近、日本ではこのようにチャレンジをする人が少なくなってきている。
 先日のWeb 2.0 ExpoのTIm O'Reillyと伊藤穣一さんの対談でも、失敗を覚悟でチャレンジをすることの大事さが話題になり、翌日のTIm O'ReillyとEvan Williamsの対談では、Evanが失敗続きの道のりを語ってくれた。



Web 2.0 Expo/Tokyo
Tim/Ev@Web 2.0 Expo/Tokyo

 今や表参道ヒルズから東京ミッドタウンの21_21 DESIGN SIGHT、そして新東京タワーまで手がける建築家、安藤忠雄の著書にも「連戦連敗」というのがある。
 世界をまたにかけて成功する人の影にも失敗の歴史はあるのだ。

 彼らの本来の敵は自分自身だ。どこまでできるのか、ギリギリのところで勝負している人は、常に「まだ頑張るべきか」、「ここらで妥協すべきか」のせめぎ合いで戦っている。

 そんな彼らの「やる気」をくじこうとするものの中で、大きな割合を占めるのが周囲の言葉だ。
 「そんなのダメに決まっている」「あ〜、前にもそんなのあったよね」といった無責任な言葉。

 そんなのをいちいちまともに受け止めていたら、今頃、ウォークマンもiPodもMac OS Xも、いや、それどころか自動車も、飛行機も、世の中にはなく、世界は無味乾燥な砂漠のような世界になっていたかもしれない。

(Oct 23, 2001)introduction of the Original iPod

 それでも、とりあえずひとこと、そういうことを言ってみる人が実に多く、それが多くのベンチャーやイノベーターの心の重荷になっている気がする。

 実はそこまで大げさな話でなくても、普段の会社のちょっとしたプロジェクトや、企画なんかにしても、自分で代案とか改良案を出すでもなく、ただ「ダメなんじゃん?」とか言ってくる人が大勢いる。実は今日、親友のそんな愚痴を聞いていたのもあって、このブログを書いているのだが、彼の経験をみても(私の経験と照らし合わせても)、そういう人に限って、万が一、やっていたことがうまくいっちゃうと、「自分はその件について、古くからいろいろ意見をいっていた」とか言い出したり、中には「自分は最初から成功すると思っていた」とか言い出したり、ヒドイと功績を横取りするような人までいる。
 それでいて、失敗に終わったら「だから、言ったじゃん」と切り捨てて、真っ先に責任を回避する。
 要するに「リスクを取らない」人達だ。
 こういう人達が、まわりにいると、能力のある人、やる気のある人も、どんどんやる気を失い、世の中はどんどん無味乾燥の砂漠に向かって風化していく(私も、もう思い出すのも嫌だが、それで1〜2年はモノを書くのが本当に嫌になり「アップルコンフィデンシャル2.5J」のあとがきでは、ついそのことを愚痴ってしまった)。

 でも、実際には、頭をひねってじっくり戦略を練ることで、誰もがやれないと思っていることですら可能になってしまうことも多い。
 例えばブロードバンド通信。日本ではNTTが「日本はISDNでいく、ISDNと干渉するADSLは受け入れられないだろう」といっていた時、多くの日本人は「常時接続はアメリカでしか実現しない」とあきらめていた(この時代の東京めたりっく通信やソフトバンクのがんばりは今でも賞賛に値するだろう。頑張った人達に、ちゃんと敬意を払って賞賛することも、頑張るカルチャーを広げる上で重要なことだと思う)。
 同様にアップル好きでこのブログを訪問している人でも、1996年には、「もうアップルはもって数年だろう」と思っていたはずだ。それが今やiPod/iPhoneである。

 「不可能は可能にできる」

 「できない」ことを「できない」というのは、誰でもできることだが、本当に大事なのは「それを実現する方法を考える」ことだーー人間の頭は、まさにそのためにある。

 以前、多くの天才を輩出しているCal Arts(ウォルトディズニーがつくったアーティスト向けの大学)を取材したことがあるが、ここでも、まさにそういった頭を使わせる教育をしている(日本の教育の話題をしだすと、キリがなくなりそうなので、そこはあえて今回はふれないでおこう)

 3KGの佐々木氏や、「もういい!面倒くさいから俺が全部やる!」といって戦っている人達をみると、自分ももっと頑張らなきゃと勇気づけられる。

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 これからもこういう責任の持てる大人、かっこいい大人をどんどん応援していきたいと思う。




投稿者名 Nobuyuki Hayashi 林信行 投稿日時 2007年11月23日 | Permalink