小さいながらも大きな感動!Eye-Fiカード
【'08年12月3日:UPDATE。ついに日本語版が登場しました!!
国内版関連記事:「nobilog2: Eye-Fi国内発売!Explorerへのアップグレードサービスに期待!」】
基本的にブログの更新は1日1回程度に抑えていたが、あまり気持ちのよくない(前の)記事をトップに残すのが嫌だし、実際に本当にめちゃくちゃ感動したので、Eye-Fi Cardについて書くことにした。
drikinも同様に感動し、ブログを書いています:
Eye-Fiカードでデジカメの写真の世界が変わる
書籍の仕事が一段落をして当たりを見回すと、私の周りにはたくさんの感動アイテムがあった。
今月、たっぷりいくつかの記事にわけて書こうと思っているのがSpider Proの話し。
これとSlingboxを組み合わせると、その先には恐ろしい世界が広がる。
一時、BS以外のテレビはめっきり見なくなっていた私が、「地上波もなかなかおもしろいじゃん」と思うきっかけになった製品、テレビというものの認識を180度変え、「テレビというメディアの先にまだまだいくらでも大きな未来が広がっているのかもしれない」と思わせてくれたのが、このSpider Proだ。
だが、この製品への熱い思いは、とても朝の5時半に、ムービーのエンコードが終わるのを待ちながら書くエントリーで軽々しく触れたくはないので、もう少し時間を置いてからたっぷり時間をかけて紹介しようと思う(だから、今はあえてリンクも貼らない、興味のある人は検索して探して欲しい)。
さて、それでは今日、何に感動したかと言うと、コレ、ガジェット系サイトで話題になっていた「Eye-Fi Card」だ。
見た目は、ただのSDメモリーカード。実際、2GBのSDカードとして、デジタルカメラで使うことができる。だが、その後が凄い。
カメラが無線LAN圏内にあると、勝手に無線LANに接続して、写真をパソコンの所定のフォルダに転送しつつ、Flickr(あるいはPicasaなどのお気に入りサイト)にもアップロードしてくれるのだ。
この製品は私が2003年頃、「fotolog」という写真共有サービスにハマっていた頃からの夢だった(当時は、まだFlickrは大したことがなく、fotologが熱かった。fotolog利用者が急増し、運営が追いつかなくなっている間に、flickrが次々と新しいおもしろいことをやり始めて、あっという間に追い抜いていった)。
昔は無線LAN機能内蔵のデジタルカメラやデジタルビデオカメラが出る度に心躍ったものだ。
しかし、どの製品も満足がいくものではなかった。
だから、「Eye-Fi Card」をEngadgetで初めて見たときは半信半疑だった。
だが、今日、このカードを入手してみて、これが期待をいい形で期待を裏切る製品であること。
使うほどにワクワクしてくる製品であることに驚かされた。
何がよくできているって、まずは箱で一杯食わされた。
この箱、一見しただけだと、何の変哲もないただのつまらない箱に見えるが、実は右側にあるオレンジのつまみをひっぱると、右側から説明書がでてくるのと同時に、左側も開いてEye-Fi Cardと初対面が果たせるという凝った演出付きだ。
「大したことなさそうな箱」と思っていただけに、この不意打ちに完全に打ちのめされた。
この製品で一番気になっていたのは設定だが、これもなかなかおもしろい。
本体がUSBマスストレージクラスになっていて、そこにMac版のソフト、Windows版のソフトが入っている。
ソフトを起動すると、なんとWebブラウザを使って設定をするようになっている。
Webブラウザにいきなり、ユーザー登録の画面が現れる(これは想像の範囲だった)
その後、WiFiの無線LANアクセスポイントの設定が現れる。AP名が表示され、WEPキーなどの確認も行なってくれる!(これはかなり驚いた)
そこから写真をパソコンのどこのフォルダに転送するかを設定し、Flickrのアカウントを設定する。
その後、「さあ、最初の写真を転送しましょう」といわれるので、デジタルカメラにEye-Fiカードを指して写真を撮ると、あら不思議。写真の転送が自動的にハジまるのだ。
ケーブルフリーで写真が高速転送される喜びと、写真をカメラからFlickrに直接アップロードする喜びが同時に襲ってくる!
あとは写真を撮るたびに現れる、動画転送中のアニメーションが現れ、デジタルカメラから(というかEye-Fi Card)から、パソコンハードディスクとFlickrへの同時転送が開始する。
これはなかなか画期的な製品だと思う。
でも、この製品でさらにすごいのは、どこか他のもっと平凡な会社が、この製品を思いつき開発したら、例えば設定用のWebブラウザの画面も、ただID登録フィールド、パスワードのフィールドがズラっと並んだ、見栄えも使い勝手も悪いページになっていたと思うし、画像転送中のアニメーション表示もなかっただろう。
だが、このEye-Fi社は、どうやったら製品への愛着が湧くか、どうやったら、「もっと楽しくなるか」ちゃんとわかっていて、ツボを抑えている。
このEye-Fi社、とにかくおもしろいので、今度、ぜひ取材しようと思っています。
もし、その時に先方に伝えて欲しい要望があれば、ぜひメールなりコメントを!
それにしても、こうして振り返ると、今年はいろいろ素晴らしいプロダクトがたくさんできてきた気がする。
アップル社のiPhoneしかり、Apple TVしかり、iLife '08、Wireless Keyboardしかり...
他社製品でもEl Gato社のTurbo 264やら、ロジクールのAirMouseもおもしろかったし、モーションエディターがMac未対応とはいえRollyもパーティーアイテムとして楽しいし、Spider Proはテレビライフスタイルを根本から変えてくれる。今、ここで軽く触れた今年の粒ぞろいアイテムについて、これから毎日1アイテムくらいずつ私なりの感想を書いていこうかと思う(つまり、目標1日記事2本?)
【UPDATE】
この2本のブログ記事、実は某Webニュース記事用の動画を編集しながら、エンコードのバックグラウンドで書いたのだけれど、夜があけてしまった...
今日、午前中行くはずだった取材、申し訳ない。明日まで響きそうなので、本当に申し訳ないけれど行くのをあきらめます(本当は科学未来館には別の理由もあってぜひ行きたかったのだけれど...)。
さて、寝ようと思って、1つ大事なことを書き忘れていたことを思い出した。
Web認証だ。
スティーブ・ジョブズはiPod touchを発表したとき、本来iPodである同製品にWebブラウザのSafariをつけたのは、最近、多くの公衆無線LANサービスでWeb認証が必要になっているからだと紹介した。
Eye-fi Cardは、残念ながらWebブラウザは搭載していないし、もししていてもデジタルカメラにはそれを操作する手だてがない。
つまり、Eye-fi Cardは世の中の大半の公衆無線LANでは利用できない。
でも、もしかしたらただ1つだけ対応できるかもしれない公衆無線LANサービスがある。
MACアドレス認証を行っているlivedoor wirelessだ。MAC認証については賛否両論があるみたいで、技術に詳しい人は「危険」といったこともいっているが、公衆無線LANサービスをもっとも面倒にしている要素にあえて正面から立ち向かった姿勢は個人的に評価したい。
これを最初から危険といって切り捨てるのはいいけれど、その便利さ、快適さを実現しつつ、その上でしっかりしたセキュリティーを実現する余地は本当にないのだろうか?
もっとも、私の場合はEM-ONE+zeroProxyを使うので、関係ないかもしれないが...
EM-ONEは今やこのZeroProxyとSlingmedia Player専用機となりつつある...
【追記:miuro Apple Store限定モデルについて】
追記ついでに、先日、Apple Storeのmiuroのイベントの取材に行ってきた。
が、実は一緒に登場したアーティスト、MEGさんがめちゃくちゃ有名な人だということが判明!
私がついた頃にはApple Store Ginzaを半周する人の行列ができていた。
テレビのキー局のカメラも入っていて、めちゃくちゃ凄いイベントになっていた。
その凄さに圧倒されて、値段は調べてきたけれど、どの当たりがApple Store限定なのかなど詳細を聞いてくるのを忘れてしまった。今週は予定がビッチリで、なかなか調べている余裕がなさそうだ。
イベント中にわかったことは、Apple Storeモデルの特徴は:
・タッチ操作ができること(傾けて音量調整など)
・人の後をくっついて歩く(転がる?)モードがあること
価格は(たしか)5万9800円。白黒モデルがあることも確認しました。
また、12月1日から発売開始で、初日にいきなり5台も売れたそうです。
ただ、それ以外のことはすっかり聞くのを忘れていました。
1.上の2つ以外に独自機能があるのか?
2.Apple Store Ginza以外でも売っているのか?(Ginzaでは1階に1台だけ展示してあることは確認しました)
3.限定製品なようなんですが、何台限定なのか
このあたりの情報を持っている方はぜひコメント欄へ!
なければ、また、週明けにでも、またApple Storeに行ってみます。
以下、参考までにAmazon USへリンクしています(動画あります)
ただし、日本からは購入できません。【'08年12月3日更新:ついに日本でも買えるようになりました!以下のUS Amazonリンクは日本版に変更しました】
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