iPod nano(4G)は語る:話題の製品の語られざる新機能
決め手となったのは、まだ、あまり日本の媒体では紹介されていない、この新機能:
iPod nano(4G): Spoken Menu
なんと、新iPod nanoには、メニュー項目や曲名を音声合成で読み上げてくれる機能が用意されているのだ。
Apple Accessibility: Introducing Spoken Menus on iPod nano (4th generation)
このSpoken Menu機能をONにすると、クリックホイールを回す度に、選択中のメニューを読み上げてくれたり、曲名、アーティスト名を読み上げてくれる。
曲の再生が始まってすぐに、一瞬、音楽がフェードアウト気味になって、合成音声がまるでラジオのDJのように曲名を語ってくれる。
最初は、iPod nanoの側で音声合成をしているのかと思ったが、そうではなく、あらかじめパソコンの側でメニュー名や曲名、アーティスト名のデーターを音声合成しておき、それを同期時にiPod nanoに転送している。
アップル社のUniversal Access APIやMicrosoft WindowsのMicrosoft’s Speech API (SAPI)に対応しているため、同APIに対応していれば他社の音声合成エンジンも利用可能だ。実際、最近、連絡を取っていなかったが、この記事で紹介したAssistiveWareが扱っているヨーロッパ語の音声合成機能も利用できるようだ。
Apple reseller now includes British Infovox iVox voices with every Mac
ということは、Universal Access対応の日本語の音声合成エンジンがあれば、日本語でも...!?
残念ながら今のところMacには、これがないが、Windowsでは、既にいくつかSAPI対応の日本語音声合成エンジンがある。
ということは、Windows+iPod nano(4G)の組み合わせで同期すれば、日本語のメニューの音声合成も可能なはずだ。