Re: 日本は公衆無線LAN先進国!?
iPhoneが起動しなくなって仕事が止まってしまった。
とりあえず一度、完全放電してから、もう1度だけ復帰に挑戦しようと思って待っているが、
「すぐ切れる」と不評のiPhoneのバッテリーは、なぜかこういう時だけしぶとく残りあとわずか(起動中に赤いバッテリーの絵が表示される)になってから既に24時間以上が経過している。
これはきっと、天からの「仕事は小休止してブログを書け」というサインだろうと受け止めて、
今週思ったことを何本かまとめて書こうと思う(from popIn戦略会議の合宿)。
まずは予想外に反響が大きかった直前の記事「日本は公衆無線LAN先進国!?」のフォローアップ。
ほとんどの人は、一度、記事を読んだらそこで終わりで、
わざわざ同じ記事をもう1度読みにくることはないと思う。
しかし、実はnobilog2はコメントでの議論(やはてぶでのコメント)にこそ価値がある。
そこで反響の大きかった前の記事への反響の部分を改めて記事として起こし、
ついでに前回書かなかった話題にも触れられればと思う。
まず海外在住者の感想はUKから帰ってきたyukiさんも、
米国からたまに帰国するきださんも「やはり、その場ですぐに契約できないのが不便」ということだった。
はてブでも何人かの方がそれに同意してくれたようだ。
つづいてはてブで、目立ったのがこの記事で触れているのは東京などの首都圏だけの話題で、地方には当てはまらない、というもの。これは確かにその通りだと思う。「都心同士だとそうなるけど、中堅都市比べたら日本の方が遥かに先進だよ。」という意見があるが、私もこれには同意する。
特に前の記事では書かなかったが、日本のauの携帯電話(あるいは他社の携帯+NAVITIMEの組み合わせで)は、GPSを使った周辺検索機能で、周囲のホットスポットを位置検索できるので、これが便利だ。温泉地などに行った時も、この機能を使って「一番、近いホットスポットまで4kmか、それじゃあ何度もタクシーで往復するわけにもいかないので、お店の閉店時間直前に1時間だけ行くか」といった行動計画が立てやすい(ただし、情報があまりアップデートされておらず古いのが凄くもったいない。ぜひHOTSPOTやMzone、FREESPOTの人との連携を強化して欲しい。3D機能よりもそっちの方がうれしい)。
ちなみにホットスポット情報を探すにあたってはdokoyo.jpという便利なサービスがある。このページ、一見細長くてiPhoneに最適化されている風なんだけれど、ぜひ本当にiPhone最適化してくれないかなぁ....
欧米だと、例えばパリにあるフランステレコムのホットスポットを探す場合はこちらといった具合にパソコンでは調べやすいが、外出中に探すのが、まだまだ日本に比べて大変だと思う。
(もっとも、これは日本の携帯を持っていない、あるいはEVNaviwalkのないオンボロのレンタル携帯を使っている海外からの訪問者も同じかもしれない)。
ここで一瞬だけ脱線。
auには、海外から日本を訪問する人にこそ、日本の技術の粋を集めた携帯をレンタルして欲しい。
特に英語版インターフェースもあるEZNaviwalkが使えるモデルをパケット定額1ヶ月分くらいの料金でレンタルしたら、彼らも「あこがれの日本ケータイ」を堪能できてよろこぶだけでなく、日本では歩行ナビゲーションというものがこうも便利なのかと、驚かされるはずだーーただし3Dナビゲーションの機能だけは標準でOFFにしておいた方が混乱が少ないだろう。あれはやり過ぎで、かえって不便にしてしまった例に思えてならない)。
はてブコメントの話しのつづきをすると、日本ではスタバの代わりとなるWi-Fi駆け込み寺がマクドナルドだという意見が目立った。
古くから公衆無線LANサービスの取材をしていると、「日本の公衆無線LANサービスは、モスバーガーで始まった」というイメージが強いが(このために5軒ほどしかない、生活エリアからはるかに離れたモスバーガーを何度訪れたことか)。
しかし、確かに今の時代では、むしろマクドナルドなのかもしれない。コーヒーが安いし、おサイフケータイのクーポンも話題だし、マクドナルドはもう少し見直してもいいかもしれない。
ただし、ファーストフードでいうと渋谷の道玄坂や五反田のモスバーガーは電源も使えたりするのだけれど、これってマクドナルドもそうなんだろうか(ー>他力本願)。
ワンデーパスの議論もあったが、そもそもお店で売っていないことが多くて、しかも、試しに店員に聞いてみると「あ、すみません。ちょっとわかりません」という人も多い。
FREESPOTやFONの議論がない、という指摘もあった。
これは確かにそうだが、いつも記事が長くなってしまうので、あえて書かなかった。
私もFREESPOTは、世界に誇れる素晴らしいアイディアだと思う。
できれば世界展開して欲しい、と思ってホームページをみたら、米中台英スイスで既に展開しているようでビックリした(スポットは少ないけど)。
あとはEZNaviwalkやdokoyoとの連携を強めて、見つけやすくして欲しいところ。
それについてはFONも同じで、WiFiにつなぎたいのは、外出してからのことが多いので、日本製携帯電話やiPhoneで簡単に場所を探せるようにすることが大事だろう。
FONが、私が大好きなサービスであることは今更言うまでもないが、Macのユーザーの視点で意見を言わさせてもらうと、FONの欠点は、同社のルーターを使わなければならないことだ。
価格やスピードだけで無線LANルーターを使っている人なら、FONのルーターに置き換えてもいいか、という人も多いかもしれない。
しかし、アップル社の無線LANルーターは、例えばiTunesの音楽がリビングで聞けるであるとか、パソコンのデーターを1時間おきに自動バックアップをしてくれるNASを搭載している「Time Capsule」だとか、非常に付加価値の高い製品が多い。
特にTIme Capsuleは、一度、お世話になったことがある(ハードディスクがクラッシュして、Time Capsuleに助けられたことがある人間にとっては)絶対に置き換えることができない製品であり、FONのルーターを使うとしたら、このTime Capsuleの下にぶらさげるという接続方法しかありえない(もっとも、この場合はTIme Capsuleを5GHzのみにすることで干渉は避けられる)。
実はこの問題は、アップルユーザーだけでなく、光ファイバーやADSLの付加価値サービスーー例えばIP電話や多チャンネルテレビを利用しているユーザーの場合は、ISP(というか電話会社)が提供するルーターを使う以外の選択肢はない。
つまりFONの機能はルーターとして提供されるよりもソフトウェアとして提供される方が、本当はありがたい気がしている。
この場合、家庭内のネットワークと、外の人が利用するネットワークをいかに分離して、知らない人に家のパソコンの情報を盗まれるのを防ぐか、というセキュリティーの問題への対処が難しいが、なんとかならないものだろうか。
「そんなの無理だよ」というのは、簡単だが世の中、無理と思える課題の解決策を思いついた時ほど気持ちいいものはないので、ぜひみなさんで考えてみて欲しい。そこに大きなビジネスチャンス(あるいはFONへの提言)がある気がする。
前の記事では冒頭で書いたiPhoneが勝手に、認証の必要な無線LANの電波をつかんでしまって困る問題。
これに対して「どこかで公衆無線LANなんか使わずEM-ONE+WM WIfiRouterを使えば解決」という書き込みがあった。
実はnobilog2をよく読んでいる人ならご存知の通り、私はEM-ONE+WM WifiRouterも、drikinのおかげで、かなり早い頃からのヘビーユーザーだが、実はこれにも一つ問題がある。EM-ONEの電源を入れっぱなしにして地下鉄に乗り、メールをチェックしようとすると、「あれ?受信できない!」になるのだ。
なぜかというと当然で、地下ではE-MOBILEの電波が入らないからで、地下鉄に乗る前には、WM Wifi Routerの接続をOFFにしておく必要があるが、これだけだとEM-ONEから発せられる無線LANの電波はとまらないので、E-MOBILEの電源を切る必要がある。
例によってEM-ONEは世界でも有数の「電源が入れにくい/切りにくい」端末なので、本体を鞄からとりだすと、クルっと本体をひっくり返してバッテリーを外す、という操作を行っている。
まとまりのないエントリーだが、最後にpantingclimberさんがはてブで教えてくれた便利なリンク集、東京の電源が使えるカフェのリンク!を共有したい。
http://www.google.co.jp/gwt/n?u=http%3A%2F%2Fbatteryoasis.uijin.com%2Ftokyo.html
pantingclimberさんと誤植を指摘してくれたboliviaさんには、なんだかわからないけれど50ポイントを進呈してみた。誰かに500ポイント溜まる前に、何をするべきか考えてみたいと思う(笑)
最後にnobilog2の改めてコメントだけでも読み返してみて欲しい記事をいくつかあげておこう: