仮想プレッシャー

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(本文に関係なくつかわせていただいたこちらのバラはデジタルメディア評論家の麻倉怜士さんの家のものです!)

1100人の前でプレゼン」をするkawadeさんの足下にも及ばないが(笑)、
最近、実は1ヶ月に書く原稿の数よりも、講演の数の方が多い。

前はあがり症で、大勢を前にすると、なんとか役に立つ話しをしないとエンジンがかかり、
数打てば当たる式で、スピーチの中にたくさん情報を盛り込めば、
「どこかで時間を無駄にした」感が緩和できるんじゃないかと、
やたらと情報を盛り込もうと、早口になることが多かった。

しかし、昨年、「iPhoneショック 」の執筆準備で、いろいろ取材をしたり、メーカーの方と話しをするうちに、これはただごとではない。
日本のメーカーの「マインド」をなんとか、変えていかなければならない、という使命感が先に立つようになり、
情報量よりも、メッセージ性を重視した方向にシフトしたところ、
だんだん講演の評判もよくなってきた。
(自分の声を聞くと自己嫌悪に陥る方なので、テレビ/ラジオ/講演の録音/録画物は、ちゃんと見ていないことが多いが)

InterFMさんに1年間出させてもらったことや、
最近、いろいろな開発者の方にあって相談を受けることが多いといった具合に話す仕事の量が多く、
これまで「執筆」脳>>>「対話」脳だったのが、「対話」脳を使うことが増えてきたのもいいのだろう。

ただ、最近、久々にやりにくかったのが15人くらいの前でのセミナー。
いきなり、会場を間違えて遅刻したのも悪かったが、
これくらいの人数だと、来ている人全員の要望に応えられそう(手が届きそう)
という欲が出てきて、どう講演をまとめたらいいのかがわからなくなってくる。

結局は「執筆」脳に頼って、90分の講演に120枚くらいの
(これまでの自分プレゼンの進化からかなり後退した)文字多めのスライドで
ストーリーをややガッチリめに組んでしまい、それに任せて話をしたけれど...

これとは逆で、ブログでは、読み手が多くなってくると相手を意識してしまう。

相手がこういうことを期待しているんじゃないか、
書くからには、ちゃんとしっかり下調べをして書いていると期待されているんじゃないかとか...
そう思ったとたんにブログは書けなくなる。

前の記事の後も「明日の夕方に更新」と書いたまま、止まってしまっている。

ここでなんとか、nobilog2の方針もうまくシフト(<ーこれをキーワードにした記事も書きたくてアイディアはあるんだけれど....)させて、
再び、せめて週1くらいでは更新できるようにもっていかないと...

ということで、7月こそ「ライト」なブログを目指します。


投稿者名 Nobuyuki Hayashi 林信行 投稿日時 2008年07月01日 | Permalink