未踏の天才達が米国市場にチャレンジ
日本のITベンチャーは世界に通用するのか?
これまで日本では、さまざまな話題をつくりつづけてきた
IPA(情報処理推進機構)の「未踏ソフトウェア創造事業」が米国でその実力を試す。
(本ブログによく登場するTypeTrace、dividualの遠藤拓己さんも未踏の参加者だ)
昨年、マイクロソフト元会長の古川享さんが、
この未踏事業のPAに加わったことは、昨年のこちらの記事で紹介した:
未踏ソフト第1回オフ会に行ってきました!
日本から世界に通用するスター的ITベンチャーが登場して欲しいと思うのは、
古川さんや私だけでなく、日本中の多くの人の夢だろう。
実際、「パラダイス鎖国」の日本だが、パラダイス状態にならされて、国内市場だけをみていると携帯電話メーカー同様にいずれ頭打ちになる時が来る。
しかし、これまで日本発で、海外にいっても成功しているベンチャーはほとんどない。
そんな中、イチロー(というよりは野茂?)のように海外に切り込んで後続の人達のための道をあけてくれるとしたら、
やはり「天才」の称号を与えられた「未踏」の「スーパークリエイター」しかないだろう。
そんな未踏のスーパークリエイター達にITベンチャーの本場、シリコンバレーを経験してもらおうという事業は実はこれが初めてではない。
サンフランシスコ在住のコンサルタントで、SVJENの設立メンバーでもある外村仁氏の発案でスタートし、経産省の星野岳穂さん(当時JETRO BICの所長)や「ウェブを変える10の破壊的トレンド 」の著者で同じく経産省の渡辺弘美さんらの活躍で実現した
Lunascape株式会社の近藤秀和さん、有限会社タクラム・デザイン・エンジニアリングの田川欣哉さん、そしてソフトイーサ株式会社登 大遊さんらが米国を訪問した。
今回はさらに参加者も増え、
滞在中のイベントもスタンフォード大学での授業の聴講やVCへのプレゼン、
そしてなんと「ある超有名IT企業」でのプレゼンテーションとかなり盛りだくさんだ。
日本からは、こちらのページで紹介されている7企業8人の「天才」達とともに、
団長こと古川さんや、同じくPAのウィリアム斉藤さんもやってくる。
そしてこちらからは外村仁さんなども参加。
今回の遠征メンバー:
- IIDev Corp.(株式会社情報基盤開発):鎌田長明 代表取締役
- Curio Inc.、:小林慶太CEO、大澤昇平CTO
- ネイキッドテクノロジー:佐野岳人 取締役
- LoiLo Inc.:杉山竜太郎 取締役
- 慶応大学SFC 斉藤匡人氏
- Wisdom Web:新谷虎松代表取締役
- マッシュマトリックス:冨田 慎一 代表取締役社長
今回、私はこの「第2回未踏海外事業化支援事業」を密着取材するという栄誉を得た。
「天才」達の訪米中の様子はascii.jpを通してライブでレポートして行くつもりなので、ぜひともそちらにも注目して欲しい!
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「パラダイス鎖国」著者のブログ:
Tech Mom from Silicon Valley
パラダイス鎖国についての補足エントリー:
パラダイス鎖国に関する補足