Welcome to the future (of wireless)!

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実はこのブログ記事は、成田エクスプレス(NEX)の中で書いている。
写真の方は、携帯で撮影しFlickrに投稿したものを、取り込んでいるだけだが、
記事の文章の方は、NEXの席で、
膝の上においたMacBook Airのキーボードを使ってタイプしている。

NEXがインターネット接続に対応したわけではない。
私がこの電車にインターネットを持ち込んだのだ。

これまで何人もの人が夢見てきた、「いつでも、どこでもインターネット」。
この未来が突然、やってきた。
E-MOBILEの回線とWindows Mobile、そしてdrikinのおかげだ。
彼がこちらの記事で紹介している「WMWifiRouter」を、私のEM-ONEでセットアップしてくれた。

driftdiary12:世界はどんどん変っていく:続EM・ONEでどこでもフリースポット化

それ以来、本当に世界が変わった。
何せ、いつでも、どこでもそれなり高速にインターネットにつながるのだ。
MacBook Airを取り出しても、iPhoneを取り出してもつながる。

ハードや付属アプリケーションは、あまり褒められないEM-ONEだが、
それも関係ない、一度、このWMWifiRouterを起動したら、後は本体をキーロックして、
USB出力付きeneloopリチウムイオンバッテリーとUSB充電ケーブルでつないで、あとは鞄の中に入れっぱなし。家に帰るまで取り出すことはない。

(追記.「ハード」というよりは「OS」といった方がいいのかな。ただし、液晶はそれなりにきれいだけれど、うろこっぽい模様で出てくるし、入ったのか入っていないのかわからない電源スイッチやあまり使うことのない2方向スライドなど、やっぱりハードもいまひとつなところが多いよなぁ。)

これでMacでも、Windowsでも、iPhoneでも、iPod touchでも、自分の半径数m以内にいるものすべてがインターネットにつながる。

なんという時代だろう!

いつでも、どこでもインターネットといえば、
これまでMobile Internet Services(MIS)の街角インターネット構想からLivedoor Wirelessまで、
さまざまな構想があった。

いずれもPHSの基地局くらいの間隔で、無線LAN基地局をたくさん設置しようという構想だが、
まさか自分で基地局を持ち歩ける時代がやってくるとは想像もしていなかった。

このWMWifiRouter、一度、使ってしまうと、あまりの快適さにもとには戻れなくなる。
(そして地下鉄に乗りたくなくなる)
現在は無償β版だが、どうか製品化しても入手しやすい値段にして欲しい。
そしてE-Mobileや日本通信には、次はぜひ(液晶はいらないので)スイッチONで、
WMWifiRouterが動く機械を提供して欲しい。

なぜなら、高速なインフラを活かして、その魅力を満喫するのには、やはり快適な操作は必須だからだ。

(日本の)携帯電話がいくらフルブラウザを搭載しても、ほとんど誰も使わず、
EV-DOやHSDPAの高速接続を活かすことができていなかった。

 でも、今らはiPod touchや軽量パソコンやPSP、任天堂DSといった無線LANで快適なインターネットアクセスを可能にするデバイスがたくさんある。
 これらの装置を生活を変えるくらいまで便利にしてくれるのは、持ち歩ける無線LAN基地局、これ以外にない気がちょっとしている(少なくとも当面は)

投稿者名 Nobuyuki Hayashi 林信行 投稿日時 2008年03月09日 | Permalink