rock on, Six Apart!
昨日はSix Apart社、日本法人の5周年記念パーティーがあった。
朝ミーティング、午後打ち合わせ2つの後、講演、そして打ち合わせでへとへとの後、明治記念館に向かった。Six Apart Japanの5周年記念パーティーだ。
講演の直前、プレゼンスライドの後半が消えていて(ミーティング中に強制再起動したとき、保存されていなかった模様)、講演前の1時間は地獄の1時間に変わった。おまけに1時間、MacBook Airを酷使したため、ついに悪夢が勃発。MacBook Airの温度が上がり過ぎて、講演中に動作速度が半減してスライドがめくれない問題が発生した!
これまででもっとも神経がズタボロになった講演(というかMacFan小林編集長とのトークセッション)だったが、その後、EZNaviwalkの指示に従って、タクシーで高速のったら竹橋から明治記念館まで、ほぼ7分1500円でついたのが爽快で、ちょっと元気が出た。
Six Apartのパーティーでは、部屋に入るや否や「ご無沙汰です」、「お久しぶりです」のオンパレード。飲み物にたどり着いたのが関社長らの挨拶が始まった30分後。結局、かなり押して終わった22時半頃までの間に、3桁以上の人と話をした。
「はじめまして」の人も何人かいるが、あった人のほとんどが、連絡をとっていないで「最近、どうしているんだろう」と気になっていた人達。
mixiも、twitterも、つながっている人が40人くらいを超えたあたりから、みんなの状況を真剣に毎日、把握することは難しくなる。
それに更新をさぼっているのは私だけではないので、例えば髪型がマッシュルームカットになって、前とぜんぜん雰囲気が変わっただとか、実は最近、スポーツで怪我してしばらく松葉杖だとか、そういったことは、やはり、ああいうリアルの場がないとわからない。
私は最近、いろいろ講演を重ねてきて、思っているところがある。
来年以降、キーワードとなるのは、あるいはキーワードとしていくべきなのは、
Web 2.0とリアルの融合だ。
これについてはブログにも別記事を書く予定だが、iPhone(やAndroid)の登場で、
便利、便利と言われていたWeb 2.0が生活シーンに進出した。わざわざ鞄の中からNetBookを取り出して、マシンがサスペンドから復帰するのを待って、そこからさらにeモバイル、bモバイルがつながるのを待って、ブラウザを起動して、なんていう長いステップを踏まずに、
iPhoneをポケットから取り出して、すぐに欲しい情報が検索できる時代になった。
'80年代、'90年代のIT革命は失敗だ。
これからのITは人々の生活を豊かにしなければならない。
なんで、失敗かというと、「効率化」で、我々の暮らしがもっと豊かになって、じっくりと夕日をながめる時間だとか、ただ波の音だけに耳を傾けて静かに過ごしたり、帰りにちょっと美術館に寄るだけの生活時間の余裕を生み出してくれるものだと期待していたら、真逆で、かえってわれわれを忙しくしてしまった。
iPhoneによる「Web 2.0 in your pocket」の情報革命は、いよいよ始まる「生活を豊かにする情報革命」でなければならない(これについては、ぜひとも今週中にちゃんとした記事を書く)。
さて、では「生活を豊かに」という観点で見ると、
Six Apartのこの5年。日本でブログというものが登場して、広がっていった5年間は、私の生活を豊かにしてくれた。
思い起こせば、drikinをはじめ、昨日、久しぶりに話をした3桁近い方々の多くと出会ったのも、ブログ(やOrkutやmixi)に出会って以降(Six Apart KKの登場よりは1年くらい前だけど)。
多くの出会いには、なんらかの形でブログやSix Apartが絡んでいた。
そういう意味ではブログは、私にとって多くの貴重な友人をもたらし、この5年間を非常に密で、充実した時間にしてくれたきっかけをもたらしたメディアでもある。
ブログは、まだまだ発展途上のメディアだ。
レイアウトをかっこよくするのに、エンドユーザーがプログラムコードのようなCSSをいじらなければならなかったり、ブログパーツを貼るのに、暗号のようなJavaScriptをエンドユーザーが目にしなければならないなんて、言語道断!
およそ、まだ素人が使える敷居の低いメディアではないけれど、それでも、これからブログはまだまだ進化し続けると思う。
先週末、AUGM宮崎で講演してくれたSix Apart代表の関さんが、その一例としてブログのソーシャルメディア化の事例を紹介してくれた。
この「東京もつ鍋天国」を見て、すぐに「ブログ」だとわかる人はなかなかいないだろう。
ブログは、まだまだ進化する。
それにあわせて、私自身も、私の友達も進化をするはずだ。
rock on, Six Apart。
これからも人々の暮らしを豊かにするメディアとして進化を続けて欲しい。
記事のタイトルは、関代表が最後に撮ってくれた、このポーズにインスパイヤされたものなんだけれど、iPhoneのカメラがちょっと暗過ぎた...
P.S.中央の夕日の写真は、宮崎県の川沿いで撮ったもの。観光地でもなんでもなく、車の往来が多い、道ばたの河川敷。宮崎を案内してくれた友達のNeeNaさんが学生時代毎日見ていた夕日だと言う。観光地もいいけれど、こういう自分や友達との「関わり」が感じられる景色こそが本当に美しい。