Intel 3.0
昨日のCEATEC取材は遅刻した上に、東京で別の取材があったために合計滞在時間は2時間弱程度だった。
その中で唯一取材らしい取材となったのがインテル社ドン・マクドナルト副社長の記者説明会。
彼が行った講演の中身についてはPC WATCHなどの記事を参考にしてください(私は見ていません)。
私が記者会見で気になったのは、彼が今のインテルは「Intel 3.0」だと表現したこと。
「Web 2.0」、「Search 3.0」とかWeb系ではたしかにこの手の表現が流行っていますんが、ハード系の人達も使い始めているんですね。
ちなみにマクドナルド氏によれば、
Intel 1.0はメモリーメーカー時代
Intel 2.0はマイクロプロセッサーメーカー時代
そして新しいIntel 3.0はプラットフォームメーカーの時代、とのこと。
考えてみると、これからパソコンの世界はMac OS X+Windowsで実質9割以上の市場がインテル(系)プラットフォームが占めているわけで、これってまるでインテルがパソコン世界の筆頭株主になってしまったような印象。
独占状態をうまくいかして、どんどん改革を押し進めてくれるか、それともユーザーの利便性よりも業界の融通を優先するようになるのかが気になるところだけれど、昨日のインテルの発表で一番の目玉は、インテルがあえて「HD DVD」のサポートを表明したこと。
マクドナルド氏の主張を私なりにまとめると:
といったところでしょうか。
上で紹介しているars technicaの記事を読むと、Blu-ray陣営は、そもそもmandatory managed copyをディスクのハード的規格としてサポートすべきなのかに疑問を持っている様子(CODECとか、プレイバックとかのレベルでは管理コピーが実現している、という主張?)。
ただ、今はハッカー達の活躍がとにかくすごい時代だし、ソフト的なものだとすぐに破られちゃいそうですね。
DVDのリージョンコードといった考え方は嫌いだし、コピーワンスの発想も好きではない。
それにiPod課金なんて冗談じゃない、というのが私の考えです。
でも、データーを配る側の立場に立ってみると、コピーワンスが魅力に感じられることもある気がしています。
例えば自分のつくりかけの傑作とか、親しい人だけに見せたいとっておきの情報など。
BSとかCSとかも、一部のコンテンツがコピーワンスになることは仕方が無いと思っているのだけれど、今は面倒だからなんでもかんでもコピーワンス。コピーワンスをデフォルトにしているのが不便で頭に来ているのかも知れません。
脱線したけれど、メーカーが3社も4社も議論を始めると、必ず規格の分裂は起きるものだし、独占はいやだけれど、一瞬みんなが目をつぶっている間に、どこか強いリーダーがパーっと必要な規格をいくつか決めちゃうというのは、もしかしたらありがたいことかも、とちょっとだけ思っています。
Mandatory managed copyとか、ユーザー確認必須のメール送受信システムとか今、パソコンの世界に絶対に必要なものっていう技術がいくつかあるわけだし、もしかしたら1〜2年に1回パソコン業界全体のリーダーを選挙で決めて、その会社が標準化団体で平常時の×2〜×3くらいの議決権を持つとかいうのもありかも!?
とりあえず、技術に対して、行政とか法整備とかは途方も無く遅れてしまっているけれど、技術そのものの進化も(互換性とかのために)進化が遅くなっている部分や、無理がたたってしまっている部分がかなり大きくなってきてしまっていると思う。
もしかしたら、そろそろプラットフォームを仕切り直したり、新しいプラットフォームに目を向ける時期かも。
昨日も、MIT Media Labの100ドルパソコンについて考えていました。
http://laptop.media.mit.edu/
画像はこちら(結構、かっこいいと思うのは私だけ?):
http://laptop.media.mit.edu/laptop-images.html
あれが実現したら、きっと先進諸国でも買う人は大勢いる気がする。そしたらあれをプラットフォームにして、あれにぴったりフィットのOSと、ぴったりフィットのアプリケーションをつくれば、あっという間に世界スタンダードになれるかも。Mac OS XとかWindowsみたいな巨大なOSを動かす必要はないけれど、Newton OSみたいな、地味ながらも使い勝手のいいOSがすごくなじみそうな気がする。
Newton OSを復活させようと言うProject Einsteinも、あのマシンをターゲットにすればいいのに...
100ドルパソコンは工業デザインもかっこいいし、第3世界以外では200〜300ドルくらいで売って、収益の一部を第3世界に循環させる、とかやってもおもしろそうですね...
ありゃ、Intel 3.0の話のはずが、ぜんぜん関係のない方向に....
まあ、いつものことか....
[mixiから読みに来た方はこちらのリンクから戻れます]
その中で唯一取材らしい取材となったのがインテル社ドン・マクドナルト副社長の記者説明会。
彼が行った講演の中身についてはPC WATCHなどの記事を参考にしてください(私は見ていません)。
私が記者会見で気になったのは、彼が今のインテルは「Intel 3.0」だと表現したこと。
「Web 2.0」、「Search 3.0」とかWeb系ではたしかにこの手の表現が流行っていますんが、ハード系の人達も使い始めているんですね。
ちなみにマクドナルド氏によれば、
Intel 1.0はメモリーメーカー時代
Intel 2.0はマイクロプロセッサーメーカー時代
そして新しいIntel 3.0はプラットフォームメーカーの時代、とのこと。
考えてみると、これからパソコンの世界はMac OS X+Windowsで実質9割以上の市場がインテル(系)プラットフォームが占めているわけで、これってまるでインテルがパソコン世界の筆頭株主になってしまったような印象。
独占状態をうまくいかして、どんどん改革を押し進めてくれるか、それともユーザーの利便性よりも業界の融通を優先するようになるのかが気になるところだけれど、昨日のインテルの発表で一番の目玉は、インテルがあえて「HD DVD」のサポートを表明したこと。
マクドナルド氏の主張を私なりにまとめると:
- ユーザーの利便性を考えると、そもそも2つの技術の混在は間違っている(再びβユーザーの悲劇をおこしてはならない)。そのためにもインテルのような会社があえて積極的に、「決断」をしていかなければならない
- インテルにとって決断の最大のポイントは、mandatory managed copy。つまり、データーコピー管理をmandatory(義務)にしているか、否か、ということでしょうか。このあたり不勉強だったんですが、実は前から争点になっていたようです:http://arstechnica.com/news.ars/post/20050929-5366.html
- インテルもBlu-rayサポートの可能性を締め出してはいない。ユーザーがBlu-rayを選んだ場合は、それをサポートしたい
といったところでしょうか。
上で紹介しているars technicaの記事を読むと、Blu-ray陣営は、そもそもmandatory managed copyをディスクのハード的規格としてサポートすべきなのかに疑問を持っている様子(CODECとか、プレイバックとかのレベルでは管理コピーが実現している、という主張?)。
ただ、今はハッカー達の活躍がとにかくすごい時代だし、ソフト的なものだとすぐに破られちゃいそうですね。
DVDのリージョンコードといった考え方は嫌いだし、コピーワンスの発想も好きではない。
それにiPod課金なんて冗談じゃない、というのが私の考えです。
でも、データーを配る側の立場に立ってみると、コピーワンスが魅力に感じられることもある気がしています。
例えば自分のつくりかけの傑作とか、親しい人だけに見せたいとっておきの情報など。
BSとかCSとかも、一部のコンテンツがコピーワンスになることは仕方が無いと思っているのだけれど、今は面倒だからなんでもかんでもコピーワンス。コピーワンスをデフォルトにしているのが不便で頭に来ているのかも知れません。
脱線したけれど、メーカーが3社も4社も議論を始めると、必ず規格の分裂は起きるものだし、独占はいやだけれど、一瞬みんなが目をつぶっている間に、どこか強いリーダーがパーっと必要な規格をいくつか決めちゃうというのは、もしかしたらありがたいことかも、とちょっとだけ思っています。
Mandatory managed copyとか、ユーザー確認必須のメール送受信システムとか今、パソコンの世界に絶対に必要なものっていう技術がいくつかあるわけだし、もしかしたら1〜2年に1回パソコン業界全体のリーダーを選挙で決めて、その会社が標準化団体で平常時の×2〜×3くらいの議決権を持つとかいうのもありかも!?
とりあえず、技術に対して、行政とか法整備とかは途方も無く遅れてしまっているけれど、技術そのものの進化も(互換性とかのために)進化が遅くなっている部分や、無理がたたってしまっている部分がかなり大きくなってきてしまっていると思う。
もしかしたら、そろそろプラットフォームを仕切り直したり、新しいプラットフォームに目を向ける時期かも。
昨日も、MIT Media Labの100ドルパソコンについて考えていました。
http://laptop.media.mit.edu/
画像はこちら(結構、かっこいいと思うのは私だけ?):
http://laptop.media.mit.edu/laptop-images.html
あれが実現したら、きっと先進諸国でも買う人は大勢いる気がする。そしたらあれをプラットフォームにして、あれにぴったりフィットのOSと、ぴったりフィットのアプリケーションをつくれば、あっという間に世界スタンダードになれるかも。Mac OS XとかWindowsみたいな巨大なOSを動かす必要はないけれど、Newton OSみたいな、地味ながらも使い勝手のいいOSがすごくなじみそうな気がする。
Newton OSを復活させようと言うProject Einsteinも、あのマシンをターゲットにすればいいのに...
100ドルパソコンは工業デザインもかっこいいし、第3世界以外では200〜300ドルくらいで売って、収益の一部を第3世界に循環させる、とかやってもおもしろそうですね...
ありゃ、Intel 3.0の話のはずが、ぜんぜん関係のない方向に....
まあ、いつものことか....
[mixiから読みに来た方はこちらのリンクから戻れます]