mixiのOpenID対応:小さいニュース、大きな一歩

【最初、ボケていて、わざわざ難しいログイン方法を紹介してしまったので訂正】

mixi OpenID
昨日、mixiで発表会があった。
既に多くのIT系ニュース媒体が報じているが「なんだかよくわからない」という人も多いだろう。
それでいい。

mixiのSNSとしての魅力は「パソコン、よくわからない」という人でも「安心して使える、わかりやすさ」にこそある。
昨日の発表は大半のmixiユーザーにとって当面の間は「どうでもいい」もの。
インターネットでビジネスをしている人たち、開発者の人たちにとってのニュースであって、
一般のmixiユーザーにとっては、まだそれほどのニュースではない。

ただ、一般のユーザーにとって、まったく恩恵がないニュースかというとそうではない。
これからはmixiの会員は余計なパスワードを覚える回数が減るはずだ。

説明しよう。
インターネットにはおもしろいサービスがたくさんある。
ただ何が面倒かというと、新しいサービスを試そうとする度に、
そのサービスに会員登録をしなければならないことだ。

新しいユーザー名を登録し、パスワードを登録する。そしてその組み合わせを覚える。
これが簡単なようで簡単ではない。
自分のニックネームが「Nobi」なので、新しいサービスでも「Nobi」というIDを取ろうとしても、
そのサービスでは既に他の人がそのIDを取ってしまっていて使えないことがあり、
そうするとそのサービス専用のIDをつくって、それを覚えなければならない。

パスワードも、セキュリティー上はよくないが、
覚えやすいいつもと同じパスワードを入力しようとすると、
なんと、あるサービスでは「パスワードは8文字以上」と決まっていたり、
別のサービスでは必ず数字をいれるように言われるので、これも統一できず、かなり厄介だ。

だが、もし使いたいサービスの登録画面に「OpenID」対応と書かれていて、
こんなロゴマークがあったらラッキーだ。

Openidgif

というのも、新しいID/パスワードを登録しないですむからだ。
これからmixiの会員の人は「OpenID」に対応したサービスでは、
新規アカウント(ID)を登録する代わりに
「mixi.jp」と入力する。



すると、mixiの画面が現れ、場合によってはmixiへのログインを要求される。
そしてmixiに「このサービスに本当に登録したいか」を聞いてくるので、これを承認する。
すると、めでたく新しいID/パスワードをつくることなく、そのサービスが使えるようになるのだ。
(サービスによっては、そのサービス上で使うニックネームや、何か問題があったときの連絡用として電子メールアドレスを聞かれることはある)。


例えばオンライン付箋サービスのlinoに登録する場合は、こんな感じになる。
linoは、かなりしっかりOpenID対応をしているので、
既に作成済みのlinoのアカウントとmixiの情報をうまく結合してくれた。
現在、linoのようにOpenIDに対応したサイトは1万近くある。


Safari005
(上の画像をクリックして、今すぐ試せます。)

もちろん、modiphiもOpenID対応:
Safari006
(こちらも上の画像をクリックして、今すぐ試せます。)

【この方法では登録できないサイトもある。
 その場合は、
1)mixiのアイコンがないかを探して、あればそのアイコンをクリック
Safari007
2)「https://id.mixi.jp/自分のID番号」と入れてみる(注1.https://なので注意、注2.有料会員はID番号の部分を好きな名前に変えられる
3)サービスによってはmixiに登録しているID番号とパスワードを聞いてくるものがあるが、こうしたサイトへの登録は、運営社にこのページへのリンクを送って、他のOpenIDサイトのようにもっと安全な登録方法を提供してください!と頼んで、それが実装されてから申し込んだ方がいい


もし、これから何か新しいサービスに登録しようとした時、
検索してみて同じようなサービスでOpenID対応のものと、そうでないものがあったら、
まずはOpenID対応のもので試してみてはどうだろう?
大抵、こういった最新技術を敏感に取り入れているサービスの方がおもしろいはずだ(勝手な憶測)。

現在、mixiにログインするとトップに表示される「OpenID」対応とはこういうことで、とりあえずmixi外の他のサービスに登録しない分には関係ない(ちなみにとりあえず携帯ユーザーには関係ない)。

ただし、この小さなニュースが、実は将来、大きな変化をもたらす可能性がある。

投稿者名 Nobuyuki Hayashi 林信行 投稿日時 2008年08月22日 | Permalink

ゆるいコミュニケーションが楽しい

AMNでおもしろいバナー広告が始まった。

nobilog2のトップに表示されるAMNのバナー広告(表示されない場合は、こちらをクリック)に、これからしばらく「〜〜があればもっと自由になれる」というバナーが表示される。
(毎回ではなく何回かに1回の確率)



まず最初は、私がアンケートに答えて書いた内容が表示され、
その後、読者の方がお題に対しての自分の答えが書き込める状態になる。

ここで、あなたバージョンの「〜〜があればもっと自由になれる」を書き込むと、
その後、書き込んだ内容がバナーに表示される。
さらに、その後には、他の人が書き込んだ内容が表示される。




試しに私も人気ブログ「ネタフル」のトップに自分の名前を表示してみた(笑)
Safari001
(「ショップ」の「ップ」が切れてしまった)




お題を通してブログの他の読者とのゆるいコミュニケーションが楽しめるこのバナー広告、
なかなかおもしろいアイディアじゃないかと思った。
(私はマジメくさった答えを書いてしまったが、もうちょっとウィットを利かせればよかったと後悔)。


ちなみに、こちらのページから、他の人の投稿を一覧形式でみることができ、投票も可能だ:
あなたにもっと自由を




これ、むか〜し、昔、家庭用ビデオカメラが発売され始めた頃、
電気屋さんでカメラに写り込む自分をみたかのような感覚に近いのかもしれない。

そういえば、昨年のFoo Campで友達になったダン・アルブリットン(綴りがわからない)の携帯電話参戦型マルチプレーヤーゲームの夢にもなんか似ている。

彼は渋谷の交差点にある巨大スクリーンに、交差点にいる人が、その場で電話をかけて参戦できるマルチプレーヤーゲームをやってみたいという夢を語っていた。

彼はAsteriskという技術とMegaPhone 3000というプラットフォームで、こうしたゲームをつくっていた(詳しくはこちらのFoo Campのレポートを!って、それほど詳しく書いていないけど:
Foo Camp―GoogleやWikipedia創業者も参加するオライリー主催プライベートイベントの全貌【後編】

(ちなみに私は今年のFoo Campには参加していないが、伊藤穣一さんが参加してきたようだ。うらやましい
JOI ITO:FOO Camp 2008に行ってきた

投稿者名 Nobuyuki Hayashi 林信行 投稿日時 2008年08月21日 | Permalink

なぜか日本ではみかけない充電スタンド

日本は世界有数のガジェット王国。
日本人全員がそうではなく「機械は苦手」という人が多いのも事実だが、
その一方で、日々、鞄の中に携帯電話やデジタルカメラ、iPodにもう1つくらい
複数のガジェットを入れて持ち歩いている人も少なくない。

「そんなガジェット王国なのになぜ?」と思っていることが一つあった。
「このことを考えているのは私だけではないはず」とも思っていた。
サンフランシスコ空港で買った「Real Simple」がKangaRoomのこちらの商品を紹介していた。



私が探し求めていたモノーーそれはCharing Station、つまり充電台だ。
私はかなり異常なケースでソフトバンク製のiPhoneを含め3キャリアの携帯すべてを使っている。
それに加えてEM-ONEがあり、デジタルカメラがあり、
外でバッテリー切れになった時のeneloop外部バッテリーを日々充電しなければならない。
それにノートパソコンのMacBook Airもだ。
これだけでもあのやっかいなACアダプターが7個(デジカメはACアダプターではなく充電器)。
いったいどれだけのケーブルのゴチャゴチャ状態ができあがるか想像できるだろう。

この日々着脱するケーブル類を1本でも少なくしたいし、
それになんとか見えないように隠したい。
ついでに着脱の手間を少しでも軽減したい。

そしてこれらガジェットの溜まり場を、なんとか少しでも見栄えのいい状態にしたい。

こんな風に日本で思うのは私だけなのだろうか?

投稿者名 Nobuyuki Hayashi 林信行 投稿日時 2008年08月20日 | Permalink

iPhoneのアイコン、どうやって並べてます?

photo.jpg
たまには仕事の合間の気分転換に軽い短めのネタを...

他のiPhoneユーザーの方は、ホーム画面のアイコンをどんな風に並べているんだろう?

最初はインストールされるがままに、ランダムに並べていて、
その後、位置情報系とか、写真系とか、ジャンル別に並べようかとも思った。
しかし、なんだかしっくりこない。
そもそもアイコンのデザインがバラバラなので見た目があまりよくない。

なので、大雑把だけれど色別に並べてみた(実際の画面はつづき以下で...)。

ついでに、同窓会でiPhoneを見せたところ、同窓生の1人が、
いっぱいインストールされたボタンを見て
「わ、なんだかiPhoneっていっぱい機能があって難しそう」といったのを受けて、
ホーム画面の1〜2ページ目は、ほぼ標準状態そのままにしてアイコンを減らすようにした。
持つべき物は、IT苦手の普通の友人で、こうした視点を言葉にしてくれると本当に参考になる。

以前からいくつかのインタビューや記事で、米国の一般ユーザーは、
iPhoneをまっ白なシンプルな状態から使い始めたからいいけれど、
日本のユーザーは、いきなりApp Storeがオープンしている状態から使い始めており、
ゆっくりとラーニングカーブをあげていっている余裕がない。
中にはiPhoneはアプリをダウンロードして楽しむものだと誤解している人もいる、
といったことを言ったことがあるが、この同窓会で、まさに私が心配した通りのことが起こっていることに気がつかされた。

投稿者名 Nobuyuki Hayashi 林信行 投稿日時 2008年08月19日 | Permalink

iPhone壊れてTwitterの難しさを知る

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(クラッシュする以前のiPhoneの最後の姿。太陽光の下で、よくみたら受話口の左に3つのセンサーが見えたので、それをINFOBAR2で撮影したが、写っていなかったの図)

先週の金曜日、iPhoneを久々にiTunesにつないでバックアップをしていたところ、バックアップ半ばで突然、iPhoneに再起動がかかった。
最初のうちは「まだまだ、不安定だな」くらいに思って余裕でみていたのだが、
しばらくしてただごとではない事態であることが明らかになってきた。
再起動したiPhoneが10分経っても、30分経っても起動時のアップルマークを表示したままなのだ。

これまでにもiPhoneがなかなか起動しないことはあったので、
上のボタンとHOMEボタンを同時に長押して強制再起動をかけるが、
それでも同じ状態。何度やってもダメなのだ。

iTunesにつないでもMacのiTunesも操作不能で、iPhoneもそのままでなんともしようがない。
それに未だバックアップとれていないアプリケーションや写真、SMS
そして録音アプリケーションで録音した取材データ(孫正義さんの声など)もあったので
できればiPhoneを真っ白な状態にしてしまう「復元」はしたくなかった。

いろいろ調べていくと、米国のアップル社のサポート掲示板でも
同様の報告が多数なされていることがわかった。

大勢の人がいろいろ試し、挫折しているのがおもしろかったが、
その中でも、もっとも効果があったのが、こちらのmr.buzzの方法:
"15-MIN SOLUTION: CONNECT TO ITUNES AND REBOOT 3 TIMES TO AVOID RESTORE"
だった。

  1. パソコン上でiTunesを起動しiPhoneをUSB接続(この後もずっとつなぎっぱなしにしておく)。iTunesはフリーズしたような状態に見えるが、決して強制終了してはいけない
  2. 上の電源+HOMEボタンを、iPhone本体に再起動がかかって、その後、アップルマークが表示されるまで押しっぱなしにする
  3. その後、iPhoneの画面がやや暗くなるまで5分ほど放置する。
  4. もう1度、電源+HOMEボタンを、iPhone本体に再起動がかかって、その後、アップルマークが表示されるまで押しっぱなしにする
  5. 2分くらいするとiPhoneがバイブレーションするが、無視して画面が再び暗くなるまで5分ほど待つ。この時点でラッキーな人はiTunesがiPhoneを認識してくれるかもしれない。
  6. さらにもう1度、電源+HOMEボタンを、iPhone本体に再起動がかかって、その後、アップルマークが表示されるまで押しっぱなしにする。2分くらいすると本体がバイブレートし、その後、本体に見慣れたホーム画面が復活することがある。


mr.buzzは技術的なバックグラウンドがあるのか、どうかわからないが、ちゃんとなぜそうなるかまで説明してくれているが、これがなんだか「それっぽい」。
 iPhoneが起動しなくなる原因は、SpringBoardというプログラムがクラッシュしつづけるからで、これがクラッシュすることでCrashReporter(iPhoneの不具合をiTunes経由でアップルに知らせるプログラム)が起動するが、これもうまくいかず、ずっとそのループを繰り返してしまう、というのだ。
 iTunesにUSB経由で接続して、いろいろ試していることで、SpringBoardの初期設定だかデータベースに、何らかの変化が加わり、それで起動できることがあるのだという。

 上の方法は3回繰り返す、という内容だが、私はそれでダメでもあきらめきれず、同じ操作を繰り返していたら8回目くらいで、一瞬だけiTunesが認識してくれた。本来ならそこで同期などの操作をすればよかったのかもしれないが、私はこれが「この時点でラッキーな人はiTunesがiPhoneを認識してくれるかもしれない。」という状態に当たると思って、次も「iTunesは認識してくれるさ」と、電源+HOMEボタンを長押ししてしまった。
 うれしくなってアップルロゴが表示される前に、指を1度離してしまったのが原因か、そんなの関係なくてそもそも望みがなかったのかは永遠のミステリーだが、それから3日間、私のiPhoneをiTunesが認識してくれることはなかった。

 状況をTwitterで実況していたところ、いろいろな修復方法の情報が集まってきたが、いずれも効き目無し。
 最後まで試さなかったが、Jailbreakすることで本体をiTunesに認識させ、最後の最後でJailbreak用のファームウェアじゃなく、本物のファームウェアを読み込ませる、というアイディア(by koyaさん。詳細はこちら)もいただいたが、完全放電後、何事もなく起動したという報告もあったので、私はそれにかけて完全放電を待つことにした。

photo.jpg
(「あきらめ」によってまっ白から再スタートした私のiPhone。たまたま見つけたGoogleの手鏡ケースがケースとしてピッタリであることに気がついたので、これからはこれで持ち歩くかも)


 土曜日の朝4時ころ、iPhoneに再起動をかけるとアップルマークの代わりに赤い容量わずかなバッテリーの絵が表示されたので、「あと少し待てば完全放電だ」と信じて待った。
 その後、待って、待って、ひたすら待って土曜日が終わり、日曜日の朝が過ぎ、昼になり、夕方も終わり、夜もまだバッテリーが大丈夫で、夜中になってもまだバッテリーが切れない。
 月曜日の朝「もう待てない」と一瞬思ったが、どうせ取材で作業ができないからと、帰宅まで放置し、帰宅後「急ぎの用事が終わるまでは、復旧作業ができないから」と、最終的に夕方16時まで待ち続けたが、結局、完全放電することはなかった。

 そこからは、あまりにもいろいろ試し過ぎていて、
すっかり忘れかけていた「iTunesがiPhoneを認識しなくなった場合に、取るべき操作」をTwitterで教えてもらって思い出し、「これ以上、時間を無駄にするのはやめよう」と「復元」作業を行った。

ちなみに、このブログ記事は既にかなり長くなっているので、
その「いざという時の方法」はTwitterで教えてもらったmasui driveさんのブログ記事に譲る:

masui drive on rails: iPhoneが起動不能になった場合の復活方法

 これまでのiTunesによるバックアップのデーターが破損していたようで、バックアップからの復元もできず。結局、すべてが真っ白からの再スタートになったが、iTunesが同期した曲や動画、写真などの設定を覚えてくれていたのが、せめてもの救いになった。

 私は音楽のデーターや動画のデータが尋常じゃなく大きく、iTunesのデータが外付けハードディスク2つにまたがっている(それでも、段ボール箱2つ、3つ分くらい「まだrippingiできていないCD」があるー>探すだけでも面倒なのでiTunesでダブって買い直している)。
 昨年、引っ越したマンションの電源容量が足りず、たまにブレーカーが落ちるといった事情もあり、2台の外付けHDDを利用する、iTunesの同期の回数が最近、めっきり落ちていたのも、今回ダメージを大きくした大きな一因だが、せっかく失敗したからには、それをブログでネタにして、失敗を繰り返さないように、これを気に大容量のポータブルHDを購入して、そちらにiTunesのデータをすべて移すことにしようと思う。

ところで、このiPhoneクラッシュ騒動をストレス発散も兼ねてTwitteで実況中継していたのだが、そこでTwitterを使ったコミュニケーションの難しさを知ることになった。

以下はiPhoneとはぜんぜん関係ないTwitterの話し。

投稿者名 Nobuyuki Hayashi 林信行 投稿日時 2008年08月18日 | Permalink