Say 'Goodbye' to PowerBook

  1. Mac
Macin'Blogさんの「さらば! PowerBook!!」という記事を読んで「そうか」と思いました。

今日のMacBook発表を持って、1991年から続いた「PowerBook」のラインアップはなくなるんですね。
なんか、そういわれると少し寂しいですね。

最初のPowerBook(PowerBook 100、140、170)が発表されたのは
1991年秋のComdex(ラスベガス)でのことでした。

Comdex開始の朝、報道陣はアップル社のブースの前に呼ばれたのですが、(ちょうどスティーブ・ジョブズ復帰後のMACWORLD Expo開催前夜みたいに)ブース全体が大きな幕で覆われていました。

しばらくすると、当時のCEO、ジョン・スカリーが自信満々の笑顔でやってきて、ちょっと中を覗いた後、プレスを前にして「今日は大きな発表がある」といった調子で話し始め、会場を包んでいた幕がおりました。

登場したのは3種類のPowerBookと68040というCPUを搭載したQuadraという新シリーズ(Quadra 700と900)、これらがブースに設置された立体棒グラフのような台の上にかっこよく展示されたいました。
当時、既にノート型パソコンは珍しくなかったのですが、まだWindowsではなく、MS-DOS主流の時代だったので、トラックボールを搭載したPowerBookはかなり斬新でした。
 特にキーボードを奥に追いやり、手前にパームレストをつくり、その真ん中にトラックボールというデザインには衝撃を受けました。実は前日くらいから日本メーカーが相次いで新型ラップトップパソコンを発表していて、それはそれですごいと思っていたのですが、PowerBook発表とともにどうでもよくなってしまいました(今日も夕方まではVAIOの新Type Uがちょっとだけ気になっていたのに...)

ちなみに今やすっかりクリエイター向けというイメージが強いPowerBookですが、
デビューした当時はビジネスユーザーをかなり意識していました。

発表直後に米国では「PowerBook People」というCMを流していたのですが、これもビジネスマンしかでてきません(当時は「Everything else is dinosaursーー今や他の製品はすべて恐竜みたいなもんさ」というシメの言葉もまさにその通りと思えました)。

いろいろな職種の人が登場して、Macで何をやっているかを語る「What's on your PowerBook」というCMシリーズもありました。

でも、一番好きなのは、「Revolution」というCMかな...

「あなたはこれからPowerBookという名の『革命』を目にすることになります。
 これを使えばMS-DOSのソフトが動きます(runします)。
 これを使えばMacのソフトも動きます(runします)。
 そして、これを使えばrun... away(どこか遠くへ行ってしまうことも可能になります)」といってカメラがズームアウトすると、PowerBookを使っていた女性が、眺望のきれいな断崖のようなところに座っていたのがわかる、というものでした。

これらのCM、インターネットを検索すればみつかるので、ぜひ探してみてください。

なお、MacBookでも、Boot CampやParallelsを使って、Windowsがそのまま動くということが1つの目玉になりそうですが、この「Revolution」のCMでもわかるように、初代PowerBookでも、PCのソフトが動く(MS-DOSのソフトが動く)というのが重要なセールスポイントになっていました(ただし、当時はSoftPCというエミュレーターを使っていたのですが--Virtual PCの登場前です)。

PowerBookはそれだけで、カルチャーを持っていて、アクセサリー製品市場をつくっていたと思います。
iPodアクセサリー市場の原点は、PowerBookアクセサリー市場にあるような気もします。

日本ではPowerBook専門店もありましたね。

そんなPowerBookがなくなってしまうのは少し悲しいですが、これからはMacBookシリーズの新しい活躍に期待することにしましょう!



投稿者名 Nobuyuki Hayashi 林信行 投稿日時 2006年05月17日 | Permalink