ビル・アトキンソン講演:私の人生とMacintosh
この写真集は、石の中の世界のデリケートな表情を、アトキンソンの開発したカラーマネージメントシステムと帆風が協力したことで出版にこぎつけた。iPod miniは米国先行発売だったが、この写真集は日本で米国よりも数ヶ月先行して発売されることになる(笑)。
講演ではタイトル通り、Macが誕生するまでの、アップル社の試行錯誤をアトキンソン自身が撮影した十数枚のポラロイド写真付きで紹介してくれた。なんで、こんなポラロイド写真があるかというと、まだLisaやMacで動くプリンターがなかったため、画面の状態をいちいちカメラで撮影していたようだ(笑)。ついつい調子に乗ってシャッターを切っていたら1GBのマイクロドライブがいっぱいになってしまった。
まだ、仕事が危機的状況を脱していないので今日はダイジェストだけだが、講演中も講演の後も、いろいろとおもしろい話が聞けた。その内容はここnobilog2や来週更新のApple's Eyeで紹介できればと思っている。
ちなみにこちらの写真でビルと(ちょっと怪しく)抱き合っているのは、ZiZiやSee The SkyといったHyperCard絵本でおなじみの山本徹さん。
Pickle's Bookではライナーノーツを書かせていただいたことがあるが、今晩は久々の再開となった。
General Magic社が大々的にデビューした時、同社でビルとアンディーに会い、山本さんのメッセージを伝えたことがある。その時、ビルが「娘ともどもThoruの大ファンだ」と言って写真を見せてくれたのを今でも思い出す(General MagicがまだRambus社の上のフロアにあった時代だ)。
その山本さんとビルは何度かメールのやりとりはあったようだが、実は顔をあわせたのは今回のビルの来日が初めて(もっとも、今晩ではなく、先週、会われたようです)。ZiZiとかが最初に登場してから既に干支がひとまわりしてしまっているが、お互い讃え合い抱き合っている姿はなかなか見ている方にも感動が伝わってきました。
ちなみにビルはThoruさんの写真集には「to my Hero, Thoru」とサインをしていた(笑)ーー私は普通に名前だけでサインしてもらいました。
そういえば、今晩、最初からサイン中までずっと通訳として活躍された平賀さんも、日本のMac業界を盛り上げていこうと長い間、精力的に活躍されてきた方だが、最近、めっきり会う機会がへり今晩、久々の再開を果たせた。
ビルも平賀さんも本当に、気遣いがあって、夜の10時過ぎまで晩ご飯も食べずに1人1人の方と言葉を交わしていた。
山本徹さんが帰りの電車で、Macの使いやすいインターフェースには、あのビルの人柄の良さも現れているのかもしれない、といわれて妙に納得してしまった。