「引っ越し」におけるイノベーション
写真は引っ越し前のマンションでの最後の夕陽
目黒郵便局のすぐそばで、たった4階建てのマンションでしたが、まわりに高い建物がなく、見晴らしはなかなかよかった。ここに住んでみて、やっぱり、空が広く見える場所がいい!と改めて実感。引っ越すときに気がついたんだけれど、実は近くに高い建物を建設中みたいで、あと数ヶ月もすれば、こっち側の眺望が3分の2ほどに減ってしまうところだったので、いいタイミングでの引っ越しだったかも...ちなみに、こっちは多摩川側で、この反対側、私の仕事部屋やお風呂からは目黒郵便局とホテルCLASKAの先に、恵比寿ガーデンタワーと六本木ヒルズ、そして六本木ミッドタウンがよく見えました。
先週末、ようやく引っ越しが完了しました。完了というよりは、とりあえず荷物を運び出しただけ。
バレンタインデーに3トンのロングトラック1台+2トントラック1台+約10人がかりで荷物運びの第1弾を行いました−−頼んだのは3人だったけれど、本が多くて大変だった+雨が降ってきて大変だった、と悪条件が重なったため、次々と応援がやってきました。
しかし、終わってみると、これで運び出せたのは2/3程度。
結局、その後も1週間半以上、急遽に居座って、軽トラックでさらに3往復、そして最終日には乗用車2台で2往復。これで、なんとかすべてを運び出せました。
トラックを天井までビッチリ隙間なく埋めている荷物を見て、積み込み技術の凄さに感心する一方で、自分の荷物の多さにあきれてしまった。
'90年からいろいろな雑誌で記事を書いてきたけれど。やはり、すべての記事をとっておくのは無理ですね。そろそろ処分をしないとまずいと実感。
これを機会に少しづつ処分。半分以下にしていかないと...(前のマンションでは、この雑誌だけで2部屋、約12畳分のスペースをつぶしていました)。
今回頼んだ引っ越し業者は、アリさんマークの引越社。この会社、これから引越しする人にお勧めです。
みんな、荷物を走りながら(でも丁寧に)運んでいて、10人くらいが荷物を持って階段とかを走っている姿をみると「まさにアリさん!」−−納得のネーミングでした。
それ以外にも契約時に、引っ越しに便利なついつい欲しくなる商品の通販カタログをくれたり、近隣住民に迷惑をかけますと粗品を配ったり、日本の気配りを作業フローにうまくシステマチックに組み込んであってビックリを通り越して感動しました。
やはり、競争が激しい分野は、イノベーションが進みやすい。
そういえば昨日だか一昨日のWBS(ワールドビジネスサテライトニュース)でも、引っ越しの話題をやっていましたね。10分単位で、作業スケジュールを組むトヨタ式引っ越し術やクロネコヤマトの宅急便方式もなかなかおもしろそうでした。
このように引っ越しを手伝ってくれる、引っ越し業者のイノベーションは進んでいるけれど、引越する側には、どういう進化が求められているのか。
まずは、そもそも不要な荷物を貯め込まず、身軽に生きる、というのが大原則で、これは私にとって大きな課題かもしれないけれど、その話しは置いておいて、今、私が一番、悩んでいるのが引っ越しの案内についての工夫です。
やはりハガキで送るのが存在感があっていいのか、それともメールの方がコピー&ペーストでデータの取り回しがらくだからいいのか?
あるいは、今後、どこに引っ越しても常に最新住所がわかるように恒常的なURLを用意するのがいいのか(実はmooの名刺でこれに挑戦するつもりでしたが、まだWeb/vCardをつくっていません)。
自分がズボラで、人から「引っ越しのお知らせ」がきても、結局、そのままにしてしまうことが多いので、余計どうするのがいいのか考えてしまいます。
仕事上の取引がある会社への連絡も悩んでしまいます。
相手がこちらの情報を、データベースとかにいれてしっかり管理している場合、全社員に同報通信でお知らせすると「誰かがやっているだろう」と思って、誰も更新してくれないこともあるかもしれない(昔、心理学の授業で、かなり世帯数の多いマンションの下で、強盗事件が起きていて、かなり大勢目撃者がいるのに、誰も警察に連絡をしていなかった、という逸話を聞いたのを思い出しました。あれってなんていうんでしたっけ?)。とりあえず、取引先は経理の方など、担当してくれそうな方に目を付けて、お願いするのがいいかもしれませんね。
それ以外の友人/個人には、年賀状ベースで、ハガキの引っ越しの案内を送付ですかね。
あと、電子メールのフッターに「引っ越しました+新住所」を加えるっていうのも、いい手ですね。
もし、皆さんの方で、引っ越しの案内での工夫のアイディアや、他の人から送られてきたすごい引っ越しの案内があったら、ぜひコメントで教えてください!
なお、本当はこういうところこそSNSに頑張ってもらうといいんですよね。
今やすっかり聞かなくなったGoogle社のソーシャルネットワークサービス、Orkut。実はあれに入った時、一番、「いい!」と思ったのが、ビジネスコンタクトを友達限定で公開できる機能があったこと。でも、そのうちあまりよく知らない友達が増えてきて、みんな自分の住所とかを載せないようになって、そのうち匿名で登録する人も増えてきた。
今、それに近いサービスを提供しているのはビジネス指向のソーシャルネットワークのLinkedInとPlaxoかもしれませんね。
Plaxoは、知らない人も多いかもしれませんが、連絡先情報の共有サービスです。
海外とかのイベントにいって名刺を配りまくってくると、その中に1人くらいPlaxoのファンがいて、ある日、突然、スキャンされた自分の名刺がメールで送られてきます。
「今、あなたが仕事をしているのは、この住所で間違いありませんか?正しくなければ、こちらのリンクをクリックして...」と書かれたメール。
ここで必要なら修正を加えると、あなたの名刺情報が、自動的にPlaxoに登録されます。
その情報を参照できるのはPlaxo上でつながっている人だけ。
このサービス、もっと広がれば(そして日本語ローカライズが行われれば)、ぜひ、もっと記事を書いて広めていきたいところ。
名刺交換が盛んに行われる日本でこそ真価を発揮するサービスだと思います。