目からうろこのクーポンキャスティング
iPodに映画割引クーポンを配信
世界初のiPod専門テレビ局、「PodTV」がPodcastingを使ったクーポンの配信を行なったというニュースだ。
iTunesで「朝トレ on PodTV」を確認してみると、本当だとどいている。
Podcastによるクーポン配信って、これまであるようでなかったおもしろいアイディアかもしれない。
今回は「朝トレ」というニュース番組を通しての配信だったが、やろうと思えば「今日のクーポン」みたいなCoupon Casting専門Podcastチャンネルだってつくることができそうだ(iPhotoを使ったPhotocastingで十分)。
私ももう少しマメな性格なら、ドメインを取って30分後にも事業化しているかもしれないのに...
(どこか他のところが、実際にそれを始めて成功したら悔しいので、ぜひPodTVさんの方で始めて下さい。「世界初のクーポンPodcasting」)。
残念なのは、こういったニュースが日本からでてきても、多くの場合、日本の中だけの話しで終わってしまうことだ。
今後、海外で「世界初」を唱うCoupon Castingが登場する可能性だって十分あり得る。
実は夕べ、ちょうどそんなことを考えていた。
変にナショナリズムを高揚させるつもりはないけれど、日本を含む非英語圏の人達は、これまで大きな成果を残しても、「言葉の壁」によって、その成果を世界の歴史に刻めずにいた。
例えば嶋正利がインテル社の最初のプロセッサー、4004の開発に携わっていたことは、日本では月刊アスキーの記事やNHKの「電子立国」で伝えられているが、海外ではほとんど話題になることがない...
また、日本では数々のインタビューを通して、日本初のパソコン誌「I/O」の創刊や、そのライバル「月刊アスキー」を有する(株)アスキーを創業したこと、さらにはマイクロソフトにとって大きな転換点をもたらした決断、「ビル・ゲイツにIBMのOS開発を受諾しろ」と勧めた張本人として知られる西和彦も、英語のWikipediaではこの程度の紹介。
そして日本のマイクロソフトを設立し、初代代表取締役社長に就任したSam Furukawaこと、古川享氏もWikipediaのエントリーはなく(実は日本語版も)、英語で検索しても出てくるのは、鉄道模型関係のエントリーと、かつての講演の履歴くらい。
日本ではあれだけ有名で人気の坂村健さんもたったの3センテンスでの紹介だ。
これからは少しでも日本の情報を海外に発信していかなければならないと思いつつ、英語版Wiredに記事を書いていた時期もあるけれど、それもなかなか長続きさせられなかった。
Coupon castingの事業化はできないけれど、英語でこのニュースの簡単な紹介をすることなら簡単にできると思って、なんと8ヶ月ぶりに本家「nobilog」の方に英語のblog記事を投稿してみました。
おかげさまで、なんとかGoogle PageRankも4レベルは保っているし、あと数日以内には少なくとも日本では5月8日時点でクーポンのPodcastが行なわれていた、と記録が残るはず(でも、実はGoogleにひっかからないだけで、既にどこかの誰かがやっていそうな気も少しばかりしている)。
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追記:
少なくともオーディオ版Podcastのクーポンはあったようです:podcasting, registered users and audio-coupons?