iPod Photo登場
[追記@11:16AM:iPod Photo日本語版公式ページもできていました]
アップル社による新製品発表イベントが終わったようだ。
予想には反して、Paul McCartneyやBeatlesと関わる発表は何も行われず、今はただ、おそらく両者の間での話し合いが今なお続けられているんだろう程度の予想をするしかできない...もし、両者が手を組んでiTunes Music StoreでBeatlesの楽曲でも発売すれば、かなりのビッグニュースになると思うのだが...
しかし、一部のWebサイトでも話題になっていたU2 Editionの黒いiPodとiPod Photoは本当に発表された。
また、こちらはApple Expoで予告されていたが、EU版iTunes Music Storeもスタートした
(日本のiTMSについての言及があったのかなど、早くストリーミング放送をみたい限りだ)
今回、一番の目玉はやはりiPod Photoだろう
(執筆時点で日本語版Webページがないので、上は英語版ページへのリンク)
Photo: Courtesy of Apple
かねてから搭載の噂があった(おそらく)東芝製60GBハードディスクを採用し、220x176ドットのカラー液晶を搭載している。
Mac/PCのiTunes 4.7やiPhoto、さらにはPhotoshop Album、Photoshop Elements、Belkin Media Readerといったサードパーティー製品と連携して、デジタルカメラの写真を取り込んだり、付属のケーブルで画像をテレビに映し出したりできる。国内価格は60GB版が7万140円、40GB版が5万7540円。Apple Store Japanでは早々に予約受付を開始している(出荷予定1−2週間)。
明後日、29日発売のMacPeopleの「シリコンニュースレター」という連載で書いているが、おそらくPortalPlayer社が1月に発表した静止画+Motion JPEG再生に対応した新チップを採用したのだろう。
さて、このiPod Photo、
• 既にBelkin Media Readerを持っている
• Microdriveや512MBのSDカードで写真を撮りまくっている
• 常にPowerBookのハードディスクの空き容量不足に悩まされている
という3条件が揃っている私にはパーフェクトなソリューションかも知れない。いや、少なくともこれまでiPod全モデルを買い続けていたのに、クリックホイール版だけは買わずに我慢した自分がラッキーに思えてならない(クリックホイール版iPod、実はヘッドホンを抜くと自動的に再生が停止するという目立たないながらも気の利いた改良に感銘を受け、危うく何度か買いそうになっていた)。
ただ、もし私が上の条件の1つか、2つしか満たしていなかったとしたら、ちょっと悩んだかも知れない。私のiTunes Music Libraryは、今のところなんとか30GB未満に収まっている(リッピングしていない音楽CDが、まだ段ボールに2箱、3箱あるけれど...)
そういう意味でも音楽再生機能の方ではあわてて+30GBが必要なことはない。
液晶の解像度も微妙だ。220×176ドットというと、携帯電話の液晶サイズでいうところのQCIF+、2002年後半頃に流行した解像度だ(GSM端末とかにはよく使われたけれど、日本ではQVGAやCIF化が進んじゃって、実はそれほど流行らなかった解像度かも?)
蛇足ながら前のエントリーで触れたeggyは557×234ドット。
(もっとも、本当に大事なのは解像度ではなく、いかにきれいに見せてくれるか、快適に見せてくれるかだろう...)
テレビに表示できるのはうれしいが、果たしてどれだけ使う機能かもわからない(それに私の場合はPowerBookを持ち歩いているので、こっちをつないだ方が楽しそうだ)。
スティーブ・ジョブズのプレゼンテーションを見ていないので、まだなんとも言えないけれど、今は節約モードだし、とりあえずジョブズの講演を見ずに過ごせばしばらくは我慢できるかも?
とりあえず、この製品を生かすも殺すも今後の写真関係アクセサリーの展開次第という気がしてきました。
今のBelkin Media Readerはちょっと転送速度的にも(512MB超のメモリーカードユーザーには)厳しいし。
でも、iTunes 4.7との連携とか使い心地は、そこそこよくっていずれは買わざるを得ない製品になりそう...
少なくともWindows PMCを買うくらいだったら、こっちを買うだろう。
本当はMPEG-4や3GPP、デジタルカメラ動画の再生もできればよかったのにと思っている。そうすれば、日米の携帯型動画プレーヤー格差が縮まって、一時のFlashアニメーションブームのような現象で、小サイズディスプレイで楽しむ動画コンテンツをつくる文化が広まったかも知れない。せめてMotion JPEG再生機能だけでも今後、enableして欲しい。