無意味なエラーコード
まずは実家で豪州から帰国中の父親のiBook G4の設定を変えに。年に1回は帰国するのに、未だにネットワーク設定の切り替え方法を覚えてくれない。
次に家族ぐるみの友達で、現在、NHKの「おしゃれ工房」にラグラグ講師として登場中の伊吹広子さん。
こちらはiBook Special EditionからeMacへの移行のトラブル。
先々月、ビックカメラから電話があった。
iBook Special Edition(Mac OS 9で動作)を使っているが、使いたいソフトがMac OS X用で利用できない
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Apple Store GinzaでMac OS 9からXへの移行のスタジオコースを受講
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メモリー増設が必須とわかった
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ビックカメラにメモリーを買いにいった
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黒服店員からeMacの1つ前のモデルが安いのでそっちを買った方がいいと勧められる
「勧められたけれど、どうしたらいい」かという電話だった。
iBook Special Editionに今から投資してMac OS Xというのは、あまり理想的な環境ではない。
「もし、買っても構わないなら」とeMac購入を勧めた。
Apple Store Ginzaのスタジオコースで習ったことの半分は無駄になった。
まあ、それはいいとして、どうもその後もうまくデーターの移行ができていないらしく、2ヶ月だった今もiBookがメインマシンのようだ。これはさすがにちょっと責任を感じていた。
購入直後のeMacがなかなか起動しなかったそうで、電話サポートの指示に従ってOSを再インストールしたらしい。ただし、これでClassic環境(や付属アプリ)が消えてしまったので、リストアDVDからそれを再インストールしようと試みるが、どうしても途中でエラーが出て止まってしまう。
「エラーコード60」
まっさらなシステムに、リストアアプリケーションをしているだけなのに、エラーが出る。
いったい、これがなんのエラーなのかわからないことには、無駄な努力が増えてしまいそう。
何度、繰り返しても同じ症状だし、何か有益な情報は得られないかと、アップルのサポートに電話。
状況が複雑なだけに、説明するだけでも、数十分を要した。
サポートとの電話はモデムの接続のようなものだ。
接続してからしばらくは、こちらとサポート担当者の間で、どのスピードで知識の伝達をするのがいいのかを探り合う。
ピー、ピー、ガラガラガラという奴だ。
かなり高い通信速度でつながるにはつながったが、向こうも慎重で、たまにフォールバック(スピードが落ちる)して、もしかして、〜〜ということはありませんか?と初歩的な失敗がないかを探ってくる。これは私のようなドジな人間にはたまに必要なことだ。
でも、今回、本当に知りたかったのはエラーコード60の意味だけだった。
結局、数十分の電話の後、個々のアプリケーションのエラーコードはコンシューマーサポートの範疇の外という結論になって電話を切られてしまった(間違ってのこと!?)。
エラーコードは重要な発明だ。
PC-8001などの8ビットパソコンの時代は、パソコン付属のマニュアルに、エラー番号の一覧が載っていてそれをみればなんのエラーだかわかった。Macのmini MacsBugもいくつかのエラーコードは広く知られていた。
でも、今の時代、この番号に何の意味があるか分かるのはどうやら開発担当者などごく一部の人だけみたいだ。これではエラーに直面したユーザーは途方に暮れるしかない。
プログラミングでも、エラーメッセージの表示などの例外処理は、本筋からはずれる部分だし、つくっていて一番面白くない部分だ。さらに、つくりこみ始めちゃうと、どんどん例外のパターンが広がっていってキリがない部分でもある。なんとか、ならないものだろうか。
ちなみに最初から言えば良かったのだが、一番、知りたかったのは、このリストアアプリケーションが128MBのメモリーで、ちゃんと動くかということ。
元々はiBookのメモリーを買いにいって、それがeMacに化けてしまった。さすがにeMac本体に加えて、メモリーまで買い足すのはいやだったらしいが...さすがに128MBだとClassicの起動だけでも大変だ。