偽造免許で携帯電話契約
助けてくれない日本警察
ある日、彼の元に携帯電話のキャリアから覚えのない契約を確認する電話があったそうです。
その後、よく調べてみるととある量販店で、見ず知らずの人が、彼の名前と住所、電話番号を使った偽の運転免許書を使って携帯電話の新規契約を結んでいたことが発覚。
今は本当に21世紀で、ここは本当に東京なのかと、一瞬不思議な気持ちになりました。
おそらく顔写真は本人のものが使われている。それって逃げようのない証拠ですよね(整形でもしない限り)。
迷惑メールを送る人もそうですが、この人はなんで、そんな犯罪に手を染めてしまったんでしょう。
でも、どうやらどんなに証拠を残しても、彼らが捕まらずに平然と犯罪をつづける土壌が日本にはあるようです。
既に何回もいろんな人に話した後だったみたいで、あまり詳しくは聞けませんでしたが、これだけの証拠とかを持って警察署に足を運んでも、警察署では(前後のコンテクストはわかりません)「あなたは被害者じゃない」とかなんとかいってぜんぜん取り合ってくれなかったようで、警察から得られた数少ないサポートは「その量販店にこのことを伝えなさい。そうすれば再発を防げるでしょう」といった内容のものでした(もちろん、そんなこと言われなくてもとっくにやってあったようです)。
この国では誰かがケガをして血でも流さない限り、警察は動かない、と一緒に話をしていた一人がいいました。
私にも思い当たる節がいくつもあります。
- 車当て逃げ事件
ある日、駐車場の車を見たら前方がへこんでいました。警察に届け出たところ、とりあえず調書をとってくれたけれど、「う〜ん、これはどうにもしようがないねぇ。保険入っているんでしょ」という最初から投げ出した返事。ここでも少し頑張ったんですが、30分後にはすっかりあきらめムードが伝染してしまいました。
- 目撃者登場
上の事件が起きてから数日後、車にメモが残っていました。当て逃げされた現場を見ていた方が親切にもメモを残してくれたのです。近くにあるタクシーの営業所の方で、車に詳しく、車種(スペアタイアを積んだランドクルーザー。今はなんだったか忘れました)、ナンバープレートに加え、事故が起きたときの状況(カップルが細い道を曲がろうとして、あわててぶつけた様子。女の子がぶつけたことにきがついたようだけれど、そのまま逃走したことなど)。
この証言を生かすためにも、また警察に行きました。ナンバープレートで調べられるということで大きめの警察署に行きました。ところが、メモのナンバープレートの車はないということでした。「1」と「7」とかの間違いもあるかもしれないと迫りましたが、該当者4〜5人に電話をかけてみたけれど、「そんなところにはいなかった」といった返事だったと伝えられて、そこでおしまい。捜査は打ち切りです(1時間弱?)。もちろん、個人情報の保護の観点からも(ナンバープレートの)データベースは覗かせてくれません。
保険も当時入っていた保険ではその手のダメージはカバーされないんだったか、保険料の値上げを考えると使わない方がいいとかだったかで、結局、使わず。当てられ損です。まるで、これでは犯罪者に「当てたら逃げろ」と言っているようなものです。
- 個人情報の保護
そこから遡ること数年、ある冬の日のことです。家に帰る前に最寄り駅の近くの自動販売機でものを買おうとエンジンをかけたまま車を降りました。静かな住宅街で、クリスマスも近かったため周囲にはまったく人影がなかったので安心していたのもありますし、なんといっても自販機と車の距離はあるいて7〜8歩。ところが、買い物を終え、振り返ると運転席に乗り込もうとしている男がいます。「何をするんだ」と静止すると、「うるさい」とかいってこちらの手を振りほどき、お気に入りの(年代物&祖父の形見の)コートにビールだかなんだかをかけてきます。
駅前ロータリーをはさんで反対側に交番があるので、ありったけの大声を出して警察官を呼び。なんとか、その場でおさえつけてもらい。捕まえてもらいました。
その後、警察署に向かい事情聴取をすること数時間。「彼は元タクシーの運転手で、働いていたときに、いつもエンジンをかけっぱなしで車をおいてはいけないと言われていた。酔っていたこともありそれを実証してやろうと思ったらしい」とのこと。「まあ、酒の上のできごとなので、許してやってよ」という口ぶり。「は〜、そんなものなのか」と流し、実質的な被害はコートのシミくらいだったので(といってもこれはかなりの痛手だった)、そのことは忘れて帰宅したのですが、びっくりしたのは数日後。
玄関のベルがなった後、親が来客だと伝えてきたので玄関から見てみると、門前に加害者の男性が立っている。
「酔った上での出来事とはいえ、本当に申し訳なかった」と菓子折りをもって立っていた。
警察に電話をかけると「いやー、彼がどうしても謝りたいって言っていてね」と、こちらの実家の住所を教えたらしい。彼が本当に謝るだけのつもりだったからよかったけれど、普通、加害者に被害者の住所を教えるものなんでしょうか?当時は(今も)その神経は信じられませんでした。
今回、被害にあったライターの方は、こうなるのは警察の人手不足が原因(たしかにそれはそうでしょう)。もし、「警察官の増員に役立ててくれるならもっと税金を払ってもいい」と言います。小さい頃は、推理関係の本で科学調査がいかに素晴らしいかをさんざん読んで、「すごいなー」と思っていたのですが、実際にはそれが国民のためにはほとんど役立てられていませんが、それは確かに人手不足もあるのでしょう。
しかし、以前に書いた警察署(&警視庁)ぐるみでこれまで組織犯罪を続けてきたことを考えると、とても信頼できません。
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もっとも、愚痴ばかりいっていてもしょうがないので、なんとか改善方法があったら、それはそれで提案していきたいのですが...
ただ、冒頭の事件で1つ誉めたいのは、彼に確認の電話をくれた携帯電話キャリア。ただ機種のデザインが人気なだけじゃないんですね。ここからの報告がなかったら、事件はもっと長いこと闇の中だったかもしれません。