呼吸困難時に思いついた気持ちを楽にする医療器具のアイディア
先週、風邪でダウンしていた時に書いたブログが書きかけで残っていたので、仕上げて投稿。
デザインのヒントの話しです:
4/16、呼吸困難に陥った。
風邪で鼻が詰まった状態だったが、喉も詰まってしまってかなり苦しい状態に…
息ができない!とパニックすると、それによって呼吸が激しくなり、
ますます苦しくなるという負のスパイラル。
とりあえず落ち着こうと、ヨガのエクササイズの要領でゆっくり息を吸い、ゆっくり吐くことに集中。
少し楽になるがやがて、自分が息をするだけでいっぱいいっぱいだという事実を認識→
「呼吸」というマズローの欲求の階層の一番下で引っかかっている自分に焦りを感じてしまうと、どんどん精神的に追い詰められてくる。
状況が改善する兆しがなく、苦しい状態が続き、ハサミやら包丁が視界に入ると、変な衝動に駆られそうになり、かなり不安だったので、家の人間に電話をかけてもらい深夜救急外来に車で向かった。
それなりに待った後、診療室に呼ばれる。
こちらは一刻でも早く呼吸を楽にして欲しいのに、とりあえずは流行っていたこともあり血液検査などインフルエンザ関連のチェックがつづき、相変わらず息苦しい状態が続く。
その苦しい状態から精神的に救ってくれたのが、心拍計だった。
("beep beep beep beep" By Thirteen Of Clubs/ CC: BY-SA)
最初、親指の脈を拾う心拍系の電子音が焦りでどんどん速くなるのに気がついて、パニックしそうになるが、そのままではいけないと息をゆっくりして鼓動を落ち着かせる。
すると、心拍が落ち着くのが病院の心拍計の音でわかる。
早鐘になりかけていたピッピッピッピッという心拍が、ピッ..ピッ..ピッ..になり、さらにピッ......ピッ......ピッ......とゆっくりなってくるのを耳で聞かされると、それだけでもかなり安心ができた。
今の医療機器って、とりあえず患者のバイタルサインを計測したり、記録したり、なんらかの処置を施したりといったことに特化しているが、実はそうした診療を受けている間、ずっと不安な状態がつづいている患者も多い。
そこに何か安心材料となる身体的なフィードバックなり、なんなりがあると、それで変わる医療の部分もあるんじゃないかな、と思って、こんなブログ記事にしてみた。