この遭遇の確率は?
最近、自分の身に起こる偶然に驚愕することが多いです。
世の中、自分を中心にまわっているんじゃないかという誤解さえ持ちかねません。
朝、突然、思い出した'80sのポップソング。「名前はなんだっけ、思い出せない。」
すると、夕方頃、ラジオでその曲がかかっていたり...
先々週はすっかり名前も忘れていたMichael Pennの「No Myth」がまさにこれで、たまたま立ち寄ったデパートでかかっていました。
昨年でしょうか、サンフランシスコを訪れた時、現地在住のある実業家の方に会いたい(でも、電話番号とメールアドレスを東京に置いてきてしまった)と思っていたら、たまたま通りかかった日本食レストランで見かけた、なんていうこともありました。
先週は山本 KIDにあいました。格闘技系はあまり詳しくない私ですが、ちょうどテレビで特番をみていて、「この人、すごそう」とか思っていました。小川さんがなんでだったか忘れたけれど、たまたま山本KIDの話をしだして、心の中で「あ、その人知っている」と思っていたら、その帰り道、偶然、六本木ヒルズのツタヤで遭遇。
しかし、そんな偶然に慣れてきた私でも昨晩の「遭遇」には腰を抜かしました。
昨日は、週に2回のアスキーに打ち合わせをしにいく日。
いつもならMacPeopleの打ち合わせで夜の9〜10時まではアスキーにいるのですが、一緒にピザに行こうと言っていたナポリピザ好きのA編集者がつれなく、予定よりかなり早く7時40分にはMacPeople編集部を出ました(いつも出発直前に忙しくなるのは自分もそうなので気持ちはわかりますが...)。
その後、月刊アスキー編集部に立ち寄って、連載を打ち合わせしようとしたら、「あ、台割に(連載のページを)入れ忘れた」。台割を組み直してからもう1度、相談しましょう、ということになりアスキー編集部をあとに...
3階、書籍編集部でその日、すごくお世話になったI編集長に、たまには食事をおごろうかと立ち寄ったのですが...こちらも会議中。
というわけで、仕事も遅れているし、家で食事を取ることにして半蔵門線に乗りました。
いつもは、このまま渋谷駅に向かい、そこからバスに乗ります(するとちょうど家の目の前で降りれて、本を読んだり、仕事を進める時間がつくれるからです)。
しかし、昨晩は昼食を食べておらず空腹だったこともあり、ちょっと急いで帰ろうと思いました。
家から2番目に近い駅まで電車で行って、そこからタクシー帰宅しようというプラン。
それを思い立ったのは、永田町の駅。
乗り換えるならば、ここです。
なんか、理由は知りませんが、たまたま永田町駅での停車時間が長かったので、思いついてからでも飛び降りることができました。
もっとも、あわてて飛び降りたものの、南北線に向かうエスカレーターはホームの反対の端、たらたらと歩いていたらちょうど1本電車を逃してしまいました。
「くそー!」と思って、勢いで南北線のホームの一番端まで歩いていったものの、こんな車両では降りた後が大変だと思って真ん中のあたりまで引き返します。
でも、出口近くの車両とかはあまり気にしない性格なので選んだ場所はまったくもってテキトーです(むしろ、出口近くの車両は混んでいそうなので知っていたら避けて、一番、すいていそうな車両に乗っています)。
そこから2〜3駅乗ったことでしょうか。パっと後ろを振り返ると、普通に考えて「まず、いるわけがない」人物が2人視界に入りました。
いや、そんなことはありえない....
もう1度、深呼吸をして心を落ち着けてから、振り返り直してみます。
やはり、HさんとSさんがいるではないですか...
(ブロガーではないし、本人の許可もとっていないのでイニシャルだけにしていますが、プロフィールにリンクを貼っていたら意味無し?)
2人とも住んでいるのはシリコンバレー。日本に一時帰国しているなんてまったく想像すらしていませんでした。
どうやら、Hさん、最近、胃潰瘍や肺炎など立て続いたそうで、今回は人間ドックと胃カメラを受けに密かに日本に来ていたそうだ。そういう事情で来日を誰にも連絡していないので、私に偶然会ったこともなおさら驚かれたようだ。
2人に最後にあったのは、ほぼ1ヶ月前のMACWORLD EXPO/San Franciscoの基調講演の日。
EXPOのプレスルームで話をしたのが最後。Hさんの方は、その2日後にカニのおいしいレストランで会う予定だったのですが、Hさんはカニの日の前日に突如、倒れそのまま音信不通になっていました。
Sさんは、そのプレスルームで紹介を受けて1時間ほど話をさせてもらいました。経歴からもわかるように大変聡明な方で、シリコンバレーの人の流れとかの話があまりに楽しかったこともあり、コラムのネタにさせてもらっていました(本人には無許可で)。
ちょうど今月発売のMACPOWERの「ニュースの横顔」というコラムの導入部分です。
昨日、アスキーに行くと、そのMACPOWERの見本誌が刷り上がっていて、コラムを見てSさんのことを考えていました。
また、昨日はフランスのイベント会社からメールを受け、Hさんに相談したいと思っていました。
先月、病気で倒れて以来、ほとんどiChatに顔を出していなかったHさんが、その日、久しぶりにiChatにログインしていたのもそう思った一因かもしれません。
ただ、その時点でチャットはせず「シリコンバレーでは夜中なのにおきているんだ」程度に思っていただけです。
まさか彼が日本にいて、数十分後に会うとは夢にも思っていませんでした。
そもそもHさん、Sさんの方がその電車に乗っていたのもまったくの偶然。お知り合いの実業家、インキュベーターの方々、2人が目黒で飲んでいるというのを携帯電話で聞きつけて、それじゃあ合流しようと電車に飛び乗ったそうです(Hさんらしいや)。
この偶然を無視することはできないと、場違いながら私もその会に合流させてもらうことに...
主宰の2人(!?)も、夕方にビジネスの話をしながら行きつけの寿司屋さんで、飲んでいるだけだったのに、どんどんと人が集まってきて最終的には7人の大所帯に。
(ちなみにHさん、たしか翌日か翌々日は検査だったはずなのに1杯とはいえお酒大丈夫だったんでしょうか?)
実はここでも幸運な偶然はつづき、満席状態だった座敷に、とある通信会社の重役の方が到着するのとほぼ同時に隣の座敷があいて、座敷2つをつないだ状態で宴がつづきました。
会の内容については書きませんが、いろいろ勉強になる会で大変、楽しかったです。
それにしても、たとえHさんが東京に住んでいたとしても、最寄り駅を通らない電車の同じ車両で偶然出会う確率っていったいどれくらいでしょう? それが、たまたま早退した私と、たまたま前日に帰国して4時頃に電話をかけて出かけることが決まったHさん、Sさんとの出会いとなると...
おそらく計算できないくらい小さな確率ではないでしょうか。
でも、こういうことって起こるんですよね。
まさに事実は小説より奇なり。
これを小説にしたら読者は「まったく、都合良く話をつくりやがって」というに違いありません。
最近、自分は超能力者なんじゃないかと思えるくらいに、夢想していることが現実になります。
昨年はずっとPaul Smithにあって話をしたいと思っていたら、結局、東京デザイナーズウィークでPaul Smithにあえてしまった(Paul Smithについては少なくとも4人に会いたいと言う熱い思いを語っていました)。
ぜひインタビューしたいと思っていたプロダクトデザイナーの川崎和男さん、深澤直人さんも、昨年インタビューする機会をいただきました(前者についてはいずれ機会をあらためて書きます)。
世の中はもしかしたら急速な勢いで狭くなっているのかもしれません。
ともあれ、皆さんも、ぜひ夢や希望を心に描いてみましょう。
まず、そうしないことには、そもそも何も始まらないので...
P.S.もしかしたら今日の地震も関係あったのか?地震と言えば、昨日、ライターのいしたにまさきさんがこんなBLOGエントリーを書いていました。アニメに興味がなくても、こちらの偶然も驚きです。
世の中、自分を中心にまわっているんじゃないかという誤解さえ持ちかねません。
朝、突然、思い出した'80sのポップソング。「名前はなんだっけ、思い出せない。」
すると、夕方頃、ラジオでその曲がかかっていたり...
先々週はすっかり名前も忘れていたMichael Pennの「No Myth」がまさにこれで、たまたま立ち寄ったデパートでかかっていました。
昨年でしょうか、サンフランシスコを訪れた時、現地在住のある実業家の方に会いたい(でも、電話番号とメールアドレスを東京に置いてきてしまった)と思っていたら、たまたま通りかかった日本食レストランで見かけた、なんていうこともありました。
先週は山本 KIDにあいました。格闘技系はあまり詳しくない私ですが、ちょうどテレビで特番をみていて、「この人、すごそう」とか思っていました。小川さんがなんでだったか忘れたけれど、たまたま山本KIDの話をしだして、心の中で「あ、その人知っている」と思っていたら、その帰り道、偶然、六本木ヒルズのツタヤで遭遇。
しかし、そんな偶然に慣れてきた私でも昨晩の「遭遇」には腰を抜かしました。
昨日は、週に2回のアスキーに打ち合わせをしにいく日。
いつもならMacPeopleの打ち合わせで夜の9〜10時まではアスキーにいるのですが、一緒にピザに行こうと言っていたナポリピザ好きのA編集者がつれなく、予定よりかなり早く7時40分にはMacPeople編集部を出ました(いつも出発直前に忙しくなるのは自分もそうなので気持ちはわかりますが...)。
その後、月刊アスキー編集部に立ち寄って、連載を打ち合わせしようとしたら、「あ、台割に(連載のページを)入れ忘れた」。台割を組み直してからもう1度、相談しましょう、ということになりアスキー編集部をあとに...
3階、書籍編集部でその日、すごくお世話になったI編集長に、たまには食事をおごろうかと立ち寄ったのですが...こちらも会議中。
というわけで、仕事も遅れているし、家で食事を取ることにして半蔵門線に乗りました。
いつもは、このまま渋谷駅に向かい、そこからバスに乗ります(するとちょうど家の目の前で降りれて、本を読んだり、仕事を進める時間がつくれるからです)。
しかし、昨晩は昼食を食べておらず空腹だったこともあり、ちょっと急いで帰ろうと思いました。
家から2番目に近い駅まで電車で行って、そこからタクシー帰宅しようというプラン。
それを思い立ったのは、永田町の駅。
乗り換えるならば、ここです。
なんか、理由は知りませんが、たまたま永田町駅での停車時間が長かったので、思いついてからでも飛び降りることができました。
もっとも、あわてて飛び降りたものの、南北線に向かうエスカレーターはホームの反対の端、たらたらと歩いていたらちょうど1本電車を逃してしまいました。
「くそー!」と思って、勢いで南北線のホームの一番端まで歩いていったものの、こんな車両では降りた後が大変だと思って真ん中のあたりまで引き返します。
でも、出口近くの車両とかはあまり気にしない性格なので選んだ場所はまったくもってテキトーです(むしろ、出口近くの車両は混んでいそうなので知っていたら避けて、一番、すいていそうな車両に乗っています)。
そこから2〜3駅乗ったことでしょうか。パっと後ろを振り返ると、普通に考えて「まず、いるわけがない」人物が2人視界に入りました。
いや、そんなことはありえない....
もう1度、深呼吸をして心を落ち着けてから、振り返り直してみます。
やはり、HさんとSさんがいるではないですか...
(ブロガーではないし、本人の許可もとっていないのでイニシャルだけにしていますが、プロフィールにリンクを貼っていたら意味無し?)
2人とも住んでいるのはシリコンバレー。日本に一時帰国しているなんてまったく想像すらしていませんでした。
どうやら、Hさん、最近、胃潰瘍や肺炎など立て続いたそうで、今回は人間ドックと胃カメラを受けに密かに日本に来ていたそうだ。そういう事情で来日を誰にも連絡していないので、私に偶然会ったこともなおさら驚かれたようだ。
2人に最後にあったのは、ほぼ1ヶ月前のMACWORLD EXPO/San Franciscoの基調講演の日。
EXPOのプレスルームで話をしたのが最後。Hさんの方は、その2日後にカニのおいしいレストランで会う予定だったのですが、Hさんはカニの日の前日に突如、倒れそのまま音信不通になっていました。
Sさんは、そのプレスルームで紹介を受けて1時間ほど話をさせてもらいました。経歴からもわかるように大変聡明な方で、シリコンバレーの人の流れとかの話があまりに楽しかったこともあり、コラムのネタにさせてもらっていました(本人には無許可で)。
ちょうど今月発売のMACPOWERの「ニュースの横顔」というコラムの導入部分です。
昨日、アスキーに行くと、そのMACPOWERの見本誌が刷り上がっていて、コラムを見てSさんのことを考えていました。
また、昨日はフランスのイベント会社からメールを受け、Hさんに相談したいと思っていました。
先月、病気で倒れて以来、ほとんどiChatに顔を出していなかったHさんが、その日、久しぶりにiChatにログインしていたのもそう思った一因かもしれません。
ただ、その時点でチャットはせず「シリコンバレーでは夜中なのにおきているんだ」程度に思っていただけです。
まさか彼が日本にいて、数十分後に会うとは夢にも思っていませんでした。
そもそもHさん、Sさんの方がその電車に乗っていたのもまったくの偶然。お知り合いの実業家、インキュベーターの方々、2人が目黒で飲んでいるというのを携帯電話で聞きつけて、それじゃあ合流しようと電車に飛び乗ったそうです(Hさんらしいや)。
この偶然を無視することはできないと、場違いながら私もその会に合流させてもらうことに...
主宰の2人(!?)も、夕方にビジネスの話をしながら行きつけの寿司屋さんで、飲んでいるだけだったのに、どんどんと人が集まってきて最終的には7人の大所帯に。
(ちなみにHさん、たしか翌日か翌々日は検査だったはずなのに1杯とはいえお酒大丈夫だったんでしょうか?)
実はここでも幸運な偶然はつづき、満席状態だった座敷に、とある通信会社の重役の方が到着するのとほぼ同時に隣の座敷があいて、座敷2つをつないだ状態で宴がつづきました。
会の内容については書きませんが、いろいろ勉強になる会で大変、楽しかったです。
それにしても、たとえHさんが東京に住んでいたとしても、最寄り駅を通らない電車の同じ車両で偶然出会う確率っていったいどれくらいでしょう? それが、たまたま早退した私と、たまたま前日に帰国して4時頃に電話をかけて出かけることが決まったHさん、Sさんとの出会いとなると...
おそらく計算できないくらい小さな確率ではないでしょうか。
でも、こういうことって起こるんですよね。
まさに事実は小説より奇なり。
これを小説にしたら読者は「まったく、都合良く話をつくりやがって」というに違いありません。
最近、自分は超能力者なんじゃないかと思えるくらいに、夢想していることが現実になります。
昨年はずっとPaul Smithにあって話をしたいと思っていたら、結局、東京デザイナーズウィークでPaul Smithにあえてしまった(Paul Smithについては少なくとも4人に会いたいと言う熱い思いを語っていました)。
ぜひインタビューしたいと思っていたプロダクトデザイナーの川崎和男さん、深澤直人さんも、昨年インタビューする機会をいただきました(前者についてはいずれ機会をあらためて書きます)。
世の中はもしかしたら急速な勢いで狭くなっているのかもしれません。
ともあれ、皆さんも、ぜひ夢や希望を心に描いてみましょう。
まず、そうしないことには、そもそも何も始まらないので...
P.S.もしかしたら今日の地震も関係あったのか?地震と言えば、昨日、ライターのいしたにまさきさんがこんなBLOGエントリーを書いていました。アニメに興味がなくても、こちらの偶然も驚きです。