2009年「アートの春」、お勧め作品は 「LIGHT-LIGHT」!

National Art Center - Roppongi Midtown
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「芸術の秋」とは言うけれど、実は最近の東京では、秋はどちらかというと「デザインの秋」で、
「アート」というと春の方がイベントが充実している気がする。


六本木アートナイト



なんといっても、最大のイベントはコレ!
ご存知の人も多いと思うが、今週末の土曜、日曜は六本木ヒルズ、東京ミッドタウンそして国立新美術館の六本木アートトライアングルを舞台に開催される。

 ヤノベケンジ氏作の火を噴き、動く体長7.2mの巨大ロボット「ジャイアント・トラヤン」が登場したり、日比野克彦氏をアートディレクターに迎え、若手作家たちが「灯り」をテーマにした作品を展開する「キューブからの指令」、1000人の参加者一人ひとりが光る風船を手に、夜の六本木をパレードする平野治朗「《GINGA》@六本木」など、見逃したら後悔しそうなおもしろい作品/イベントが目白押しだ。



ART FAIR TOKYO


【4月2〜5日/東京国際フォーラム】
アートは、買ってこそ価値がある、というわけで、もはやお馴染みになってきたアートマーケット系イベントも2つ開催される。1つは、国際フォーラムでの開催が定番となってきた、ART FAIR TOKYO。今年は近隣のショップも巻き込んだ事前プロモーションが秀逸で、丸の内周辺に行く人は、既にそこかしこの飲食店やショップに飾られた絵やポスターで、イベントの詳細を見ていることだろう。

101Tokyo


【4月2〜5日/秋葉原UDX内アキバ・スクエア】
 一方、TOKYO DESIGNERS WEEKに対する、DESIGN TIDEのような位置づけ!?なのが、こちらも定番化しつつある101TOKYO。
 エスタブリッシュドな感じはしないけれど、熱意を持ったエッジーな運営者らと、熱意を持ったエッジーなアーティスト達が大勢集まってくる。
 最近、やたらと他のアートイベントとのコラボ・イベントを行っているので、そちらでご存知の人も多いだろう。
 最新情報を常にTwitterで発信するなど、IT系の動きも強い。





これら大型のアート・イベントに埋もれがちだが、ぜひ忘れずに見に行って欲しい展示がある。

LIGHT-LIGHT


というインスタレーション展示で、
3月25日から4月5日までルイ・ヴィトン表参道7階のLVホールで展示されている。

プロダクト・デザイナーそして建築家としても有名なグエナエル・ニコラ氏率いるCURIOSITYの手に寄る作品だ。

見逃したら、かなり後悔する。

この「LIGHT-LIGHT」、実は私は今から11ヶ月ほど前にミラノで見ていて、動画も撮ってきている(つづきで表示)。



実はこのブログでも1度、紹介した:
nobilog2: Fuorisaloneで必見の「TOKYO WONDER」


世界のトップデザイナーが集うインテリアとデザインのイベント、「ミラノ・サローネ」にて、
トネリコ × CURIOSITY × w0wの3社が、ミラノ中心街の建物を借りて「TOKYO WONDER」という小展覧会を行っていたのだが、私的には数多くのカリスマ・デザイナーの新作を差し置いてもっとも印象深い展示として心に焼き付いた。

たまに、他の人を追い出して、1日独占して眺めていたいようなアート作品がある。
私的に言えば、「草間彌生展:クサマトリックス」で見た『蛍の群舞の中に消滅するあなた。』もその1つだったし、「六本木クロッシング2007」で見たエンライトメントの『マインドプリーツ』もその1つ(あの作品、多くの人が、正しい見方をしていなかったのが悔やまれてならない)、「アネット・メサジェ:聖と俗の使者たち」展の『カジノ』もその1つ、都内在住者で見た人は少なそうだけれど豊田市美術館で見た河原温展「意識、瞑想、丘の上の目撃者」の展示室も個人的にはその1つだった。

そして、この「LIGHT-LIGHT」も、他の人をすべて、追い出して1人で丸1日独占していたくなる、そんな展示だ。

 家電WATCHの「Fuori Salone(場外サローネ)レポート」用に1度、見た後、やっぱり我慢しきれず、ミラノ最終日の朝一番で、もう1度、見に行ってしまった。

 会場で、グエナエルさんに「この作品、素晴らしすぎる!ぜひ、日本でも展示をして欲しい」と懇願していたのだが、なんと、今年のミラノサローネ開催の1ヶ月前に展示されることになったのはうれしい限り。

 次は、ぜひ頑張って、トネリコさんとw0wさんにも、あの時の作品を日本で披露して欲しいところ。

 LV HALLで開催の「LIGHT-LIGHT」、私はレセプションはもちろんだけれど、空いていそうな時間を見計らって(平日の朝?)、さらに1、2度、足を運んでみようと思っている。
 皆さんも、ぜひ、見逃しだけはしないように!


なお、東京のアート情報は、ぜひともTOKYO ART BEATでチェック!
TOKYO ART BEAT
TOKYO ART BEATの紙版「TOKYO ART MAP」もお勧めです!



書き忘れていて後から追記:
葉山の神奈川県立近代美術館と神奈川県立歴史博物館の2館を使って開催中の
「アジアとヨーロッパの肖像」も必見です!今週の金曜日まで!
実は葉山の方のFiona Tanさんによる「Vox Populli」という展示に、私の小さい頃の写真が使われています。どの写真かわかるかな?ヒントとしてほぼ同じ頃の写真:
http://www.flickr.com/photos/nobihaya/441599446/





その他のお勧め書籍:
Art Space Tokyo: An Intimate Guide to the Tokyo Art World
Art Space Tokyo: An Intimate Guide to the Tokyo Art WorldCraig Mod Ashley Rawlings 高橋のぶまさ


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もう1つ、w0wの鹿野護さん自らが教えるビジュアル・アート作品づくりの手ほどき(for Mac)
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投稿者名 Nobuyuki Hayashi 林信行 投稿日時 2009年03月24日 | Permalink

  • Re: 2009年「アートの春」、お勧め作品は 「LIGHT-LIGHT」!


    トネリコさんは2月24日のNHKトップランナーに出演され数日前にHDDレコーダー視聴したところです
    http://www.nhk.or.jp/tr/2008album/090223.html
    私写真が好きで毎週の銀座と六本木のギャラリ巡回をしています
    カメラメーカ系の写真ギャラリは週替わりですので
    春に限らず通年楽しめます
    ブランドショップのディスプレイも月替わりで変化しますので
    こちらも楽しみです


    投稿者名 植村吾彦

  • Re: 2009年「アートの春」、お勧め作品は 「LIGHT-LIGHT」!


    植村さん、

    なんと、トネリコさん、トップランナーに出ていたんですね!
    ミラノサローネではWATER DROPという、水道の蛇口からしたたりおちる水滴のようなソファを展示されていました。

    私も写真好きで、ギャラリー巡りも好きなんですが、
    どこか旅行してきて体内時計が旅行先モードに設定されている間は、ギャラリー巡りができるんですが、
    そのうち、出発地点と目的地点を最短距離で移動しようとする東京菌が増殖してきて、
    それができなくなってしまいます。

    今年のミラノサローネでは、体内の東京菌が絶滅するくらい歩き回ってこようと思っています。

    投稿者名 nobi