SNSはパソ通へ回帰する!?
orkutのコミュニティーは英語のコミュニティーは英語のコミュニティーでそれなりに盛り上がっていたし、ローマ字コミュニティーには'80年代中頃、パソコン通信黎明期を思わせる怪しい楽しさがありました。
GREEのグループ機能につつづき、mixiにもコミュニティー機能が追加されたことで、日本のSNSユーザーの間でもこの楽しみが一気に広がりそうです
パソコン通信時代に例えればSNSも一気に1200bpsモデム×16ビットパソコン全盛期時代に進化したということでしょうか?(といっても、この比喩がわかる人は少数派?)
コミュニティーサービスって、言うなればパソコン通信でいうSIG(Special Interest Group)とかCUG(Closed User Group)ですよね。
パソコン通信サービスが、一時はISP(インターネットサービスプロバイダー)に飲み込まれ、またその上で、パソコン通信的サービスが誕生する。なんか、おもしろい話です(*1)。
今、もしかしたらインターネットコミュニケーションは揺り返しの時期?
そうなると結局、AOLが昔、言っていたことが正しく、世界最大のSNSはAOLってこと?
'90年代〜'00年代までは、インターネットのインフラとか、そのスピードが問題だった(欲求の階層の下の方にあった)。ところが、今、ADSLや光ファイバーの普及でこの欲求が満たされたことによって、改めて豊かなコミュニケーションが重視されるようになった。
そしてマルチメディアでこそなかったものの、コミュニケーションそのものは豊かだった'80〜'90年代のパソコン通信サービスと同じ進化の足取りが始まった。
SNSってつまるところは、昔のパソコン通信会社と同じコミュニティーづくりが、お金のかかるインフラ設備への投資無しでできるようになったために広まってきた現象なのかも知れません。
まあ、そこまで大げさな話ではないけれど、everything old is new again、という感じがします
同じことを繰り返すだけでなく、さらに大きな前進をするとしたら、そこで鍵となるのはやはりRSSとかXML-RPCとか、BLOGとの連携とか、そういった最新技術を応用することでしょうか?
話がずれますが、今、SNSが昔のパソコン通信サービスに負けていることが1つあります
インターネットのキラーアプリと言われた電子メールにしたって、この点ではパソコン通信に負けていました
それはメール機能:
- パソコン通信のメール機能では、送信者の認証は当たり前だった
(この点、SNSは○だけれど、電子メールは×)
- パソコン通信のメールはインターネットメールのように同報通信が簡単だった
(この点、電子メールは便利すぎてSPAMやウィルスを増やす原因にもなっているけれど、
SNSはまだ弱い)
- パソコン通信の電子メールでは相手がいつメールを読んだか確認できた
(電子メールやSNSでは×。もっとも、これを実現するサービスもあるけれど)
SNSには今後、かつての(今のでもいいけれど)パソコン通信サービスにいろいろと学んでもらい
コミュニティーとしての機能もそうですが、電子メールの機能も充実させて欲しいと思います
*1)
これに似たことはLANにもあるかも。昔はTOPSとかAppleTalkとかが標準で、
サービスディスカバリー(他のパソコンの発見)は当たり前
それが、TCP/IPベースになってそういうソリューションが難しくなってきたけれど
揺り戻すようにしてUPnPやRendezvousという技術が誕生した