映像コンテンツビジネスが変わった日

東京は国際フォーラムで、アップル社のスペシャルイベントの放映会が行われた。ここで会の全貌をみて初めてことの重大さに気づかされた。
10月12日(米国時間)は映像コンテンツビジネスが大きく変わった歴史に残る日になることだろう。


これまで毎回欠かさず見続けていた大好きなドラマを見逃したらあなたはどうしていただろう。
Web上で情報を集めて、その場を凌ぎ、数ヶ月してからツタヤでDVDを借りて楽しむ?

でも、番組をつくる側にとっても、見る側にとっても、決してそれはうれしいことではない。

今回、アップルが行った歴史的発表が描く「近」未来はこうだ。
大好きなドラマを見逃した。

そうしたら翌日、iTunes Music Storeでその番組を買えばいい。
価格はたったの1.99ドル。
広告も入っていない。

テレビ番組の広告収入が減っているが、広告モデルとPay per Viewモデルを組み合わせることで番組のつくりかたも変わってくるかもしれない。


これは歓迎すべき発表だ。

中には、新しい変化に、深く考えずにすぐに反対する人もいるかもしれない。
我々はそういう人達が誰であるかをしっかり見ておく必要があるだろう。

できれば、テレビ番組の権利を持つ人達には、この発表を新しい追い風にして欲しい。

そして、場合によっては1曲よりも安い価格で人気番組を販売し、しぶとく抵抗した日本の音楽業界にちょっと恥ずかしい思いをさせてやって欲しい。

今日は取材で忙しくあまり深い記事は書けないが、講演を見た直後の思いの丈は、KNN神田さんのPodcast番組のMP3レコーダーに語らせてもらった。
ぜひ、彼のPodcastを聞いて欲しい。

投稿者名 Nobuyuki Hayashi 林信行 投稿日時 2005年10月13日 | Permalink

  • Re: 映像コンテンツビジネスが変わった日


    こちらでは朝のニュース(経済コーナー)で長々と報道されていました。
    (たぶん、昨夜のニュースでもやったでありましょう)
    昨日の発表会の模様+ガジェットマガジンのエディターがコメンテーターとして引っ張りだされていました。
    言ってることは、nobiさんの↑の内容とほぼ同じでしたが
    所詮「ガジェット」の扱いであることには変わりないかな(司会の女の人は「今彼はどこの言語を話しているの?」と言ってましたから・笑)。>今のところ。

    ただ、そのガジェットマガジンの人が言ってたのは「音楽は歩きながら聞けるけど、テレビは歩きながら見られないでしょ』 たしかに。
    もっともワタシの場合、テレビは生活の必需品ではないので(持ってないし)ホントーのところどうなのかは、分かりません(笑)


    投稿者名 yuki