必見!?「iPod free style」
そんな中で、一番フットワークが軽くおもしろいことをやっているのが、実はアスペクトじゃないかと思っている。
私自身が関わっている書籍が多いのでひいきめに見ているところもあるのかも知れない。でも、それを差し引いても、新しいことに次々とチャレンジしていく姿勢には好感が持てる。
最近流行の裏テク、ハック系の視点からiPodを切ったのも「裏テク探偵団 iPod超活用術」が一番最初だったと思う。
また、iPod mini専門のムックも「iPod miniビュンビュンテクニック」が一番乗りを果たした。同書は国内でのiPod miniと同日に発売となり、大行列ができたApple Store GinzaでもiPod miniと一緒にすごい勢いで売れ、一日にしてベストセラーの仲間入りを果たした(と思う)。
両著は私自身も執筆させてもらっていたので、宣伝みたいに思われちゃうかも知れないが、今回、紹介したいのはこの2つではない。
今日、発売になった「iPod free style」、この本はスゴイ!
(私はまったく関わっていないし宣伝しても何の得もない。それどころかamazonにもまだないみたいで、アフィリエートのうまみもない。でも、だから、その分、自信を持って堂々と勧めてしまおう)
内容はと言うと、国内で活躍する25組のクリエイターがiPodを装飾するシールをつくる、というもので、最後のページにはHP製iPodよろしく貼付けられるシールが付属している(1枚)。
文章はほとんどなく、ページをめくるたびに、サイケなiPod、シュールなiPod、コミカルなiPodなどなど、フラワーパワーiMacも仰天のiPod写真と、クリエイターの簡単なプロフィールが登場する。
言うなれば日本を代表する若手クリエーターによるiPod展(あるいはその美術書)といった感じだ。
これを聞いて「なんだ」と思っている人も多いかも知れない。
実際、私もこの本の企画についてはかなり前に聞かされていて(アスペクトの方ごめんなさい)「ふーん」程度にしか思っていなかった(ちなみにこの企画について聞いたのはかなり前だ。この本がターゲットが第3世代iPodということからも、そのことがわかるかもしれないー笑)。
だが、コンセプトを聞くのと、実際にできたものを見るのとでは大きく印象が変わることがある。
最近は仰々しいストーリーやら、コンセプトが増えてきて、実物を見て「がっかり」するものも少なくないが、この本はその点でまったく逆だった。
編集者の人が「ぜひ読んで欲しい」と送ってきた本を開いて、このことを痛感した。
なんだか、本当に楽しい本なのだ。ぱらぱらとページをめくっていてるだけで気持ちがいい。
肩の力の抜け具合とか、バランスが絶妙な右脳に気持ちいいiPod本なのだ。
iPodそのものと同様に、ある意味革新的なiPod本、と言ってもいいかも。
ミュージアムショップとか、現代アートとか、そこいらへんが好きな人ならピンとくるはず?
本に載っているのは写真だけで、このボディーマスクシールは(ブランクが1枚ついているだけで)付属していない(このあたり残念だが、コストやら著作権の問題か?)。ただし、先着1000名にプレゼントがあるというのでピンと来た人は急いで入手して欲しい。
この本だけれど、万が一、日本では理解されなくても、海外でもいけるんじゃないか(文字も少ないし)。いろいろありそうな書籍化の背景も含めて今度、しっかり取材してみたいと思っているーー本当は取材して、某所で記事を書く予定だったが、個人的スケジュールの遅れで、取材を申し込むだけ申し込んでおいて、スケジュール調整ができず(スミマセン)、とりあえずはnobilog2で紹介してみました(笑)
百聞は一見にしかず、まずはiPod本の山をかきわけて手に取って見て欲しい
(この本、美術書コーナーに置いてもおもしろいかも)