今日の失敗:寿命140枚の悲話
これが最後の1枚となった...
前に昔の失敗話を載せたところ「もしかして意外とドジ?」というコメントをいただいたが、何を隠そう大ドジだ。
その失敗ぶりのあまりの豪快さに自分でも気持ちよくなり、ついには「俺って大者?」と勘違いしてしまうことも多い。
今日もそんな失敗があった。ヨーロッパ取材を控え、9月中旬まではなかなかスケジュールが自由にならない日々がつづいているが、移動中の時間にちょっとでも楽しみを、そして今後の記事づくりのアイデアにつながりそうなものをと思い、久々にデジカメを持って外出した。
私のデジカメはCOOLPIX 5700とEXILIM。本当は一眼レフデジカメが欲しいところだがそんな(財政的)余裕もない。ここはググっと我慢してCOOLPIX 5700の撮影環境を拡充することにした。そうして購入したのが汎用の広角レンズとPLフィルターだ。昨年ハマったfotologでようやくカメラにも興味がわいてきたばかりの自分だけあって、どちらを買うのも今回が初めてだ。
初めて購入しただけに、その効果のほどには大きな期待を抱いていたが、なんと付属マニュアル通りにカメラを最広角側にしマクロモードに設定してもピントがあわない。これは欠陥品かと思い、返品も考えていた。苦闘すること数時間、カメラをちょっとだけズームするとピントがあうことに気がついた。このまま我慢して使い続けるべきものなのか悩んでいたが、要領を掴んだこともあり、今日の移動中に本腰を入れて試し撮りし、それで判断をしようと思い直した。
悲劇は外出から十分足らずで起きた。
家の近くのインテリアショップ、ガラス越しにきれいなインテリアを撮ろうとカメラを構え、ガラスの反射を防ごうとPLフィルターを回転させてみた。45度の角度にすると一番反射率が抑えられるそうだが、とりあえずどんな効果があるのかくるくるくるくる回し、反射が部分的に抑えられるのを見て「本当だぁ〜」などと納得していた。
その時、カメラを持つ左手が急に軽くなり、その直後、足下で鈍い音がした。
そう、どうやらPLフィルターを根元から回転させてしまっていたようで、フィルターと広角レンズごとカメラからはずれて落ちてしまったのだ...
一瞬、顔面蒼白になり(いや、なったかどうかは知らないが)レンズを拾い上げる。
「真ん中に白いゴミがついただけで無事」と一瞬安心するも、数秒後にはそのゴミがヒビであることに気がついた。
何枚か試し撮りをすると真ん中のあたりが白く曇っている。もっとも、ズームしないとわからない程度、自称血液型B型(実際にはA型)の自分は、数分後には「電子透かしならぬ、アナログ透かし」と自分をなだめていた。
外側にも傷がついてしまったし、もはや返品は不可能になった。
おそらく仕事でももう使えない。でも、遊びにはまだ使えると、自分をなだめていたが、その一方でフィルターの方が無事なだけ良かった。広角レンズだけでも買い直すかとも考え始めていた。
それから約15分、もう1つの悲劇が起こった。
道を歩いていると前から仲良さそうな親子が歩いてきたが、その親子とすれ違う直前、子供のポケットから1000円札がこぼれ落ちた。
気がつかずに通り過ぎようとする親子、あわてて振り返り、「落としましたよ!」
何か背後で物音がしたが、親子が気がつかないのでもうひと言、「あのー、すみません。お金を落とされましたよ」
ようやく父親が気づいて、驚きながら「ありがとうございます」(落としたのは娘の方なのだが...)
それから数秒後第2の悲劇が起きた。振り向きざま、遠心力で広がったストラップが、カメラの望遠レンズ部を電柱に直撃させ、フィルタと広角レンズがまたしても根元からはずれて地面に落ちていたのだ。
拾い上げるとフィルターに「川」の字のひびが入っていた。さすがにこれはごまかすこともできない。
というわけで、来週はまた○ドバシカメラのポイントが(無駄に)貯まりそうです(そろそろ60万ポイント)
そうそう、冒頭の写真は(第1回目に)壊れる前に撮った最後の(試し撮り)写真です。
こうしてパソコンで見ると、ケラレもおきているし、外周のにじみもひどい。果たして本当に買い直すべきか悩んできた....
このレンズ+フィルター、購入してから撮った写真は140枚。購入した夜家で撮った試し撮りと、その翌日の取材。そして今日の3セッションだけ。とはいえ、140枚ってフィルム時代から考えるとすごく多いよなぁ。デジタルカメラになって写真の撮り方は変わった、あまり気張らずに、撮りまくるようになった、とあらためて実感しました。
もっとも自分の場合、フィルム時代は失敗は許されないと力が入りすぎてブレてしまうことが多かったのだけれど...