忙中、水平線にシビレル
森美術館で今日から「杉本博司:時間の終わり」という回顧展が始まる。同美術館の2周年記念企画だ。
昨晩はその内覧会だった。
ヨーロッパ出発まで24時間を切ってはいたが、
行かずにはいられなかった。
すごい展覧会になるだろうとは思ったが、想像を超えていた。
少なくとも私にとっては、今年一番の展覧会だ。
とにかく、美しく、楽しく、信じられない展覧会だ。
ギョっと思わせる演出を凝らしたユーモラスな展示もあれば、
ただきれいで見とれてしまう展示もある。
どの作品も素晴らしかったが、やはり圧巻はSeascapeシリーズだ。
この展示の部屋なら一日中いることができる。
いや、むしろそうしたいくらい。
延々と並べられたフレームを5:5に区切る水平線。
重低音に包まれて、その連続した光の変化の加減を見ていると、
なんだかZENの境地に近づいた気がして涙すらでてきそうになる。
そうそう、水平線だけでなく護王神社のミニチュアモデルもなかなか、
地下室の窓の景色をチェックし忘れないように(チバサンありがとう、見逃すところでした)。
作品のひとつは、奥の松酒造のボトルを撮影したもの。
昨日の内覧会では、その大吟醸を振る舞われていた、最近、「腰古井」びいきだったけれど、こっちもよかった。
10月19、20日の2日間、Sea scapeの荘厳な雰囲気の漂う部屋で、「鷹姫」の能が振る舞われる。
観世銕之丞(老人)、浅見真州(鷹姫)、野村萬斎(空賦麟)という当代の名手が作品の前に組まれた檜舞台の上に立つ。
日付を勘違いしていたために、美術館会員の優先期間を逃してしまった。
おまけに、これから15時間は飛行機に缶詰。
なんとか登場前にチケットを取るつもりだが、これで取り損ねたら一生後悔しそうだ。
杉本博司については、最新号のBRUTUSにも詳しく書かれている。
今回の展覧会についても簡単に紹介されているが、あそこに書かれていることがすべてと思うなかれ、実際の展覧会はそれをはるかに凌駕している。
森美術館もかなりの力の入れようで、展示室の雰囲気もこれまでと違う。
そうそう、一緒に行ったチバヒデトシさんと共感したのが、森美術館で、これまでちょっといやだったのがずっと立ちっぱなしでいなければならず疲れること。
ベンチがあるにはあるが、それは展示室と展示室の間。
どうせなら腰を落ち着けている間も、作品に囲まれていたい、という欲求を満たしてくれない。
だが、今回は最後の部屋だけ作品の中にベンチも用意されていた(もっともSea scapeの部屋にはないが)。
日本に帰国後は、美術館会員の特権をフル活用して、開催期間中少なくとも10回くらいは行きたいと思っている。
下手に慌ただしい旅行に行くよりもSeascapeの部屋で一時間過ごした方が、よっぽど心のリフレッシュになりそうだ。
今、成田空港は大混雑。来週は海外旅行に行く人が多くて、どうせ仕事もあまり進まないから、朝ちょっと会社に行くのを遅らせて気分をリフレッシュしてみてはいかがだろう?
P.S.
この記事は空港へ向かう(ANA乗り合いタクシー)で書き、空港ラウンジから編集、投稿しています。
水平線に沿って電車が走っている箇所があって、こちらの景色もつい見とれてしまった。
展覧会の写真や詳細な感想は、また後日、ヨーロッパからアップロードします。
関連リンク:
http://www.mori.art.museum/sugimoto
*)内覧会、友人を招待するつもりが、ごたごたで招待券が見つからず招待は断念
ー>ごめんなさい。内覧会以外の日の招待券ならあるのでまた今度行きましょう
【mixiから来た人はこちらから戻れます】
昨晩はその内覧会だった。
ヨーロッパ出発まで24時間を切ってはいたが、
行かずにはいられなかった。
すごい展覧会になるだろうとは思ったが、想像を超えていた。
少なくとも私にとっては、今年一番の展覧会だ。
とにかく、美しく、楽しく、信じられない展覧会だ。
ギョっと思わせる演出を凝らしたユーモラスな展示もあれば、
ただきれいで見とれてしまう展示もある。
どの作品も素晴らしかったが、やはり圧巻はSeascapeシリーズだ。
この展示の部屋なら一日中いることができる。
いや、むしろそうしたいくらい。
延々と並べられたフレームを5:5に区切る水平線。
重低音に包まれて、その連続した光の変化の加減を見ていると、
なんだかZENの境地に近づいた気がして涙すらでてきそうになる。
そうそう、水平線だけでなく護王神社のミニチュアモデルもなかなか、
地下室の窓の景色をチェックし忘れないように(チバサンありがとう、見逃すところでした)。
作品のひとつは、奥の松酒造のボトルを撮影したもの。
昨日の内覧会では、その大吟醸を振る舞われていた、最近、「腰古井」びいきだったけれど、こっちもよかった。
10月19、20日の2日間、Sea scapeの荘厳な雰囲気の漂う部屋で、「鷹姫」の能が振る舞われる。
観世銕之丞(老人)、浅見真州(鷹姫)、野村萬斎(空賦麟)という当代の名手が作品の前に組まれた檜舞台の上に立つ。
日付を勘違いしていたために、美術館会員の優先期間を逃してしまった。
おまけに、これから15時間は飛行機に缶詰。
なんとか登場前にチケットを取るつもりだが、これで取り損ねたら一生後悔しそうだ。
杉本博司については、最新号のBRUTUSにも詳しく書かれている。
今回の展覧会についても簡単に紹介されているが、あそこに書かれていることがすべてと思うなかれ、実際の展覧会はそれをはるかに凌駕している。
森美術館もかなりの力の入れようで、展示室の雰囲気もこれまでと違う。
そうそう、一緒に行ったチバヒデトシさんと共感したのが、森美術館で、これまでちょっといやだったのがずっと立ちっぱなしでいなければならず疲れること。
ベンチがあるにはあるが、それは展示室と展示室の間。
どうせなら腰を落ち着けている間も、作品に囲まれていたい、という欲求を満たしてくれない。
だが、今回は最後の部屋だけ作品の中にベンチも用意されていた(もっともSea scapeの部屋にはないが)。
日本に帰国後は、美術館会員の特権をフル活用して、開催期間中少なくとも10回くらいは行きたいと思っている。
下手に慌ただしい旅行に行くよりもSeascapeの部屋で一時間過ごした方が、よっぽど心のリフレッシュになりそうだ。
今、成田空港は大混雑。来週は海外旅行に行く人が多くて、どうせ仕事もあまり進まないから、朝ちょっと会社に行くのを遅らせて気分をリフレッシュしてみてはいかがだろう?
P.S.
この記事は空港へ向かう(ANA乗り合いタクシー)で書き、空港ラウンジから編集、投稿しています。
水平線に沿って電車が走っている箇所があって、こちらの景色もつい見とれてしまった。
展覧会の写真や詳細な感想は、また後日、ヨーロッパからアップロードします。
関連リンク:
http://www.mori.art.museum/sugimoto
*)内覧会、友人を招待するつもりが、ごたごたで招待券が見つからず招待は断念
ー>ごめんなさい。内覧会以外の日の招待券ならあるのでまた今度行きましょう
【mixiから来た人はこちらから戻れます】