海外邦人注目の「エアボード」 発売中
目的はロケーションフリーテレビ「エアボード」
1月のConsumer Electronics Showで既に出展されていたが、その時は「新しくなったんだ」くらいで、それほど気に留めていなかった。
でも、2月頃、この友人とチャットをして改めて知らされた。
今度の「エアボード」はとてつもなくすごかった。
家庭内で無線でテレビが観れるのは当たり前だけれど、ベースステーションをADSL/光ファイバーでインターネットにつなぎ、
ディスプレイ部分だけを持ち歩けば、例えば海外に出張している際でも(ディスプレイをインターネット接続することで)日本のテレビが(リアルタイムで)みれるのだ。
そう、ベースステーションが受信したテレビをリアルタイムで(自分が持ち歩いているディスプレイに対して)ストリーミング放送をしてくれる。まさに「ロケーションフリー」と呼べる代物なのだ。
「これは素晴らしい!」と思って、さっそくエントリーをしようと思ったが、「これは著作権的にどうなんだろう?実は著作権的にはかなりグレーな製品で、特に海外での利用についてへたに大げさに宣伝すると、せっかくの製品の発売が中止になるかもしれない」
そんな懸念もあって、実はこれまでエントリーせずに押し黙っていた。
もっとも、某別メーカーの人が「あれは素晴らしい!」と評した後で言ったこと曰く、「あの製品はベースステーションとディスプレイを1対1にしたことで、著作権の問題もクリアにしたんだやり方が賢い!」と絶賛していた。
いずれにせよ、著作権問題とかに過敏なソニーで、こんな製品を実現してしまった人達は開発者、デザイナー、マーケティング担当すべてひっくるめて本当にすごいし、偉いと思う。
ところで、話が横道にそれてしまったが、このエントリーのタイトルにもあるように、実はこの製品に一番注目しているのは、海外在住の邦人達だ。
海外ではかれこれ何十年前から、日本人向けスーパーとかで、日本のテレビ番組などのビデオをレンタルしていることが多い(*1)。そして同地域の日本人コミュニティーの輪にハマると、なんとなく、これを観るようになって、下手をすると日本にいる時よりも日本のテレビを観るようになってしまう。
まあ、ドラマとかクイズ番組とかにハマらないまでも、毎日のニュースとかは日本のものも見たいものだけれど、この「エアボード」を実家に置いておけば、海外からでも地元のニュースをリアルタイムで観れてしまうわけだ。
ここで問題なのが「時差」だが、これについても心配は無用。なんと新「エアボード」はPSXをつないでおけば、これを遠隔操作してテレビの録画予約も遠隔で行えてしまう。もちろん、再生操作もできる。遠隔でできないのは、番組のDVDメディアへのバックアップとゲームくらいだ。
普通、こういう製品は1つ、2つ、「あ〜、ここがこうなっていればいいのに」、「これは次の製品でやるのかな」という「ガッカリ」感を感じさせる要素があるものだが、「エアボード」にはこれもない。
というわけで、今、一時帰国中のこの友人を昨日連れて行く前にも、1度、シドニー在住の友人を連れてソニービルに行っている。
ソニービルの製品案内の女性曰く、エアボードは既に発売中で、ソニービルのAVICでも10日(今日)再入荷予定だと言う。
*1)
海外の日本人スーパーでレンタルしているビデオは、最近、徐々ににDVD化しているらしい。これは搬送費用とかの点でもものすごくmake senseする。データーだけ送って現地で焼くようにすればさらにコストが軽減できることだろう。抑えたコストをレンタル料値下げに反映してくれればいいのだが...