アート・ミーツ・メディア:初台行くなら3人組で
mac24やPC WATCHでも報じられていますが、昨日、新PowerBook G4の説明会がありました(私はApple's Eyeで書くかな。欲しい!)
で、その帰りに久しぶりに寄ってきました、ICCで3月21日まで開催中の展覧会、
「アート・ミーツ・メディア 知覚の冒険」
(「ことえり」変換第1候補:近くの冒険--それはそれで楽しそうだ)
大掛かりなインスタレーション10点ほどを含むメディア・アート作品を紹介した展覧会で、いわばマイクロ・アルス・エレクトロニカ(毎年、オーストリアのリンツで開催するアルス・エレクトロニカだと、街中でこういう展示が行われます)
お勧めです、おもしろかった!
初台方面に行く方はぜひ3人組で行くようにしてください。
入り口付近には岩井俊雄さんによる導入的作品、「メディア・テクノロジー〜7つの記憶」が展示されています(これは入場料払わないでも見れたのかも)
ここにあるComputerという作品も楽しい(し、気持ちいいです)、取り外されたPowerBookのキーボードを叩くと、そこから文字が飛び出して、フロッピーディスクに吸い込まれるようにスーっと飛んでいきます
今だと、映像と音楽が入ったディスクと言えば、DVDが思い浮かびますがGebhard Sengmüllerさんの「VinylVideo」という作品ではアナログレコードをプレーヤーにかけると音楽と一緒に映像が浮かび上がります
33/45rpmを切り替えて再生速度をかえてみたりといろいろ楽しめてしまう、アナログの良さもあらためて感じさせる作品...ひとつ、聞きたくて、聞けなかったんですが、あれってやっぱりスクラッチしちゃあまずいんですよね?
Gregory Barsaminさんの「Juggler」は、いわば3D版ゾートロープ。見応えあります。
一番スゴかったのは池田亮司の「db」という作品。
まずは真っ暗な無響室に(万が一の場合の緊急スイッチを持たされて)1人で閉じ込められます。
すると、頭のすぐ後、あるいは中、あるいは前の方から正弦波やホワイトノイズ、グリッチといった音が3分半にわたって襲ってきます。音を身体全体で感じた後は、次の部屋、まぶしくてとても目が開けていられない真っ白な部屋にいれられます。
これはすごい体験です。
標題の3人と言うのは前林明次さんの「AUDIBLE DISTANCE」という作品が3人組で体験する物だからです。ヘッドマウントディスプレイをつけて3人組で暗い部屋に入れられます。すると3人の距離や位置関係がちょっと変わった方法でディスプレイに表示されます。表示方法は時間が経つに連れて何通りかに変わっていき、最後は音だけになります。
これ中の3人が、ぶつかっちゃってもいいやくらいの勢いで動いてこそ楽しめる作品だと思うのですが、この展覧会に1人で行っちゃうと、いきなり知覚にいた、じゃなくって近くにいた3人でやることになっちゃうので、「ぶつかるのはちょっと...」と遠慮してしまい、なかなか楽しめません。
最後にBlast Theoryというグループの「Can you see me now?」という作品も過去に行われた様子がビデオで展示されているのですが、2月22日以降、これを実際に東京でやるようです。街、GPS付きPDA、パソコンを使ったゲームのようなもので楽しめます。当初、渋谷でやる予定だったらしいのですが、変更になり、今、必死に場所探しをしているようです。
なお、オペラシティーのアートギャラリーでは「森山・新宿・荒木展」やっています