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ついに、日本でもスタートiTunes Movie Rental、TVにも期待


昨日のiAdの国内展開も気になるニュースだが、あちらはどちらかといえば広告業界とiPhone開発者向けのニュース。
それ以上に多くの人々の生活に影響を与えそうなのが、今朝、発表のあったiTunes Movie Rentalのサービスだろう。

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iTunes Movie Rentalは、米国では2008年、ちょうどソニーが推すハイビジョンディスク規格のBlu-rayと東芝が推すHD-DVDが1月開催のCESで最後の火花を散らして激戦を繰り広げているときに、MACWORLD EXPOでさらっと発表されたわざわざレンタルショップに返却するために寒い中、車や自転車を出さないでもOKな、ハイビジョン(720p規格だけど)の映画を、極めて効率的に思いたったらすぐにレンタルできる画期的なしくみだ。

当時の記事:「Goodbye, MD」の次は、「Goodbye, 光学式ドライブ」──林信行が読み解くMacworld

ちなみに上の資料は、私が先日の宝塚メディア図書館や、一部の大手メディア企業で行った講演で見せて来たスライドからの抜粋。
アップルは映画の販売とレンタルの本数をわけていないが、2005年にスタートしたiTunes Storeでの映画の販売も含めると、今年の9月までに1億本の映画を米国のiTunes利用者に提供している。

 使ってみるとわかるが、Apple TVやiPhone、iPadから、気になる映画を見つけ出して、
予告編を見て、気に入ったらワンクリックで購入(またはレンタル)できてしまうのは、非常に気楽だ。それに返却しないでも、時間になると勝手に動画が消えてくれ(それによってハードディスクの空きスペースが戻る)という点でもユーザーにとってメリットがある。

 ただ、これは日本で門戸が開かれたiTunes革命の、ほんの2つ目の波に過ぎない。

 もちろん、最初の波は、一部のレーベルのために、ぜんぜん曲数が充実しない音楽販売の開始だ。ちなみにiTunes Movie Rentalに関しても、グループ会社に配慮し過ぎて、コンテンツを提供していない映画会社もあるが、そういう映画会社は、コンシューマーの方でなかったことにしてしまう、くらいの勢いをiTunesにはつくって欲しい。世の中に面白い映画はたくさんある。
 面白いのに、周知活動がうまくいかず失敗に終わった映画もたくさんある。
 ぜひとも、iTunesでは、そうした映画に頑張ってもらって、提供していない会社の存在なんか忘れるくらいに楽しいコンテンツで埋めてもらえれば、と思う。


 さて、そんな楽しみなiTunes Storeだが、今後、、これをさらに飛躍させるのはテレビ番組の提供だろう。
 レンタル映画視聴デバイスとして人気を博すであろうApple TVやiPadの上で、どうせならテレビ番組もみれるようにしたい、というのは自然の流れだ(できれば、アナログ放送停波前には、始まって欲しい)


投稿者名 Nobuyuki Hayashi 林信行 投稿日時 2010年11月11日 | Permalink