Apple's Eye: 情報の洪水にMacで対処する
No. 260 - 情報の洪水にMacで対処する!
~あとで読む系サービスと Evernote を活用
[2010年3月5日更新]
■押し寄せる情報の洪水
我々が日々目に触れる情報の量は、指数関数的に増えている。昨年春の総務省の発表によれば、その情報の量は 10 年前に比べて 410 倍、12 年前に比べて637倍にもなるという。
パソコンの前に座っていることの多い人なら、その情報量はさらに大きなものになるだろう。
情報の洪水がどんなに増えても、それを処理するのに与えられている時間は1日=24時間。それを処理する人間の生理的能力にも、大きな変わりはない。だから、今、情報時間も指数関数的なペースで流れていっている。
かつては「人の噂も七十五日」と言われたが、Twitter では何か悪い噂が立っても、半日も経てば、皆、そのことを忘れている。もしかしたら、アナログ時代の七十五日は Twitter 上の半日に相当するのかも知れない。
もっとも、悪い噂がいつまでも立ちこめることもある。噂話が、ソーシャルブックマークなどの他メディアに飛び火している場合だ。
インターネットのサービスには、それぞれ固有のスピードがある。Twitter のスピードが、速度制限無しのアウトバーンの追い越しレーンだとしたら、ソーシャルブックマークのサイトは出口側のレーンで、Twitter と比べると、かなりゆっくり目に動く。ブログはさらに遅い。まるで一般道だ。
これからの時代、我々はこれら異なる速度の道を、うまくギアをシフトしながら使い分けることでこそ、現代にマッチしたスピードと安全性を手に入れることができる。
さてApple's Eye、今回テーマにしたのは、速すぎるレーンを流れてきた情報を後でじっくり参照できる場所に移す、クリッピングの技について。特に Evernote というサービスを中心に紹介したい。
【つづきはMacTopiaから】