Apple x Googleの共同作業

  1. Mac
AppleとGoogleの共同作業が本格的に始まりつつある。

Img_1548

UPDATE: 「G DATA」の表記を「Gdata」に直しました。

元々、シリコンバレー企業の中で1、2位を争うカフェテリア(社員食堂)を持っていたりとカルチャー的にも似ている両社は、Apple側がWebブラウザ、Safariの標準検索エンジンにGoogleを選んだりと相思相愛の様相を強めていく。
しかし、そんな両社がさらに急接近したのが昨年8月、Google社CEOのEric Schmidt氏がAppleの社外取締役に就任したときだ。

nobilog2: Google CEOがAppleの社外取締役に

そして、そのSchmidt氏が、Appleとの関わりを表面的に示したのが、今年1月に行なわれたMACWORLD EXPOの基調講演でiPhoneにGoogle Map専用アプリケーションが搭載されると発表されたときだった。

だが、両社が協力できるエリアはもっとあるはず。

昨日はそうしたエリアの一部を垣間見ることができた....




なんといっても大きいのはApple TVでのYouTubeのサポートだ。
iTunes Storeで購入したコンテンツを見るだけだったApple TVが、「それだけには留まらないぞ」という本性を見せ始めたマイルストーン的な発表だ。

Appletv_youtube1
[Photo: courtesy of Apple, Inc.]

AppleTV Tour YouTube

ようするに、以前、外村仁さんがMacTopiaのコラムで提案していた通りになったわけだ:
No.173 - EXTRA ISSUE “It‘s ShowTime!” :
Oct. 12 ’06 Apple Special Event from San Francisco by 外村 仁



ちなみにApple TVに関しては、ようやく日本でも話題がもりあがってきた「Joost」も技術的には視聴が可能だ。
Joostの開発者側で、試しに動かしている。ここでAppleが、Joostも受け入れるか、Google社のYouTubeだけに絞るのかは気になるところ。

JoostTeam: Joost successfully run on AppleTV
(Joostそのものについては、こちらの記事が人気「ascii.jp:パソコンテレビの革命児“Joost”

MacFan誌の前号にも書いたが(そして月刊アスキーの最新号にも部分的に引用されているが)、AppleTVの素晴らしさは、そのシンプルなビジョンにある。
DLNA陣営の製品など、他社のデジタルエンターテイメントシステムは、そもそもコンテンツが放送で入ってくるべきなのか、ディスク経由なのか、ネット経由なのかもハッキリせず、とりあえずどれでもいけるようにしたことで、ユーザーがどうしたらいいのかというモデルがわかりにくくなっている。

これに対してApple TVの素晴らしいところは、コンテンツは「すべてパソコンのiTunesで購入、その後、同期」というシンプルな一方通行の流れができていて、ものすごく構造がわかりやすい。

 ところで、前の記事で昨日中に書くと予言していたにも関わらず、そうならなかったのは、夜中の3時を過ぎても発表が行なわれなかったから...
 なんで、日本時間の夜9時パターンではなく、こんなに遅かったかと思ったら、昨日、スティーブ・ジョブズとビル・ゲイツが一緒に壇上に並ぶという貴重な講演が行われたイベント、Wall Street Journal紙主催の「D: All Things Digital」で発表されたからのようだ。同イベントの模様は、同カンファレンスに参加した伊藤穣一さんのブログなどで読むことができる(このイベントは、報道規制がかかっていて「マスコミは書けないのに、ブロガーはかけるのは不公平だ」という声が、米国の一部のマスコミからあがっていた。おそらく今年も大手メディアよりはブログの方が情報が見つけやすいはずだ)。

さて、AppleとGoogleの関係性が見えたのは、この発表だけではない。
昨日はApple Store Ginzaで、Google社によるイベントの第2回目が開催された。

G_asg

本日は開発者向けのGoogle Developers Dayを開催中のGoogle社だが、昨日はより多くの人にふれあえるイベントの第2回をApple Store Ginzaで開催した。
予想通り、会場は超満員で、AppleとGoogleという強いブランドが2つあわさると、どれだけの集客力があるのかをまざまざと見せつけた。

第1回目では、Google Earthなど、Google社のMac用アプリケーションの紹介が中心だった。
そして昨日はGoogle AnalyticsやGoogle AdSenseなどのWeb制作者にうれしい内容になり、真剣なまなざしを送りながらメモを取る人が大勢いた。

そして来月に開催される予定の第3回では、どうやらGoogle AdSenseの最適化についての本格的な紹介が行なわれそうだ。
AdSenseはどこに置くかで、かなりクリックされる率が変わってくる。
こちらのnobilog2でも、ちょっと掲載場所を変えるだけで、クリック数が軽く4〜5倍にアップしている。
米国ではこうしたAdSense Optimizationの本が多数出ているが、日本の多くのメディアはAdSenseを貼るところどまりだ。

昨日のApple Store GinzaのセッションでもAdSense Optimizationの触りの部分の紹介はあった(そして現在、発売中のMacPeopleでも、さらに触りの部分は紹介している)。しかし、来月のセッションでは、さらに切り込んだところまで紹介されそうだ。
ブロガーの方々は開場の1〜2時間前にはシアターに陣取っている必要があるかも知れない。

ちなみに昨日からGoogle AdSenseチームのブログもスタートしています:
Google AdSense Blog



ところで、AppleとGoogleの関係で一番、重要なのは何か?
これについてはEric Schdmit氏の社外取締役就任時に、MacFanに書いた(と記憶している。手元にその号がないので確認できない)。

実は両社の提携で一番、重要なのは、最近、「Gdata」などとも呼ばれることがある、Google社仕様の情報フォーマット。ここに尽きると思う。

 コンシューマーが直接触るiLifeをつくるAppleと、インターネット上に新たな秩序をつくりつつあるGoogleが、水面下のGdataレベルで協調を計れば、ユーザーベネフィットも含めてかなりいろいろなところで効果があるのではないかと期待している(「G DATA」という表現は、できれば避けたいところだ。というのも、ドイツにG DATAという、これまた素晴らしい会社があるからだ。先日、そこの人の製品のデモを見てきた。いずれ、これについてもどこかで書かなければ)

 実は今日のGoogle Developers Dayでも、それを思わせる発表がある。
 まもなくWeb担当者Forumに「Google Gears」というGoogle社の最新の取り組みの記事が載るはずだが、ここで同技術の担当者が、Internet Explorer、Firefox、Opera、Apolloの現行バージョンに加え、Safariの次期バージョンに向けた開発を行っていることを明かしている。

 このGoogle Gearsは、「Webアプリケーション」の未来を大きく変える技術だと思うので、そちらもあわせて注目してみて欲しい。


***なお、この記事は本日中、画像追加やリンク追加など、数回にわたってアップデート予定なので、夜、思い出したらもう1度、読み返してみて欲しい ***



Macお宝鑑定団で知ったが、
D: All Things Digitalのジョブズの公開インタビューの模様がここで読めるようだ(動画も見れる):
Apple CEO Steve Jobs




投稿者名 Nobuyuki Hayashi 林信行 投稿日時 2007年05月31日 | Permalink