最終日と素晴らしい本の話

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101tokyo

今日はいろいろなものの最終日だ。

3月7日から期間限定でオープンしていた「Think the Earth SHOP」のリアルショップ(@ルミネ荻窪店4階)も今日が最後なら、Kosuke Fujitakaさんの活動の1つ「101Tokyo.com」の「101Tokyo Contemporary Art Fair 2008」も今日が最後。オープニングには頑張ったが行けなかったので、今日こそ行こうと思っている(Fujitakaさんは、Tokyoで誕生した人気のWebサイト、Tokyo Art Beatの海外版第1号「New York Art Beat」の立ち上げで、現在はNY在住なので、できれば11時からの彼が司会のセッションに出たい。

やはり今日が最終日となる森美術館の「アートは心のためにある : UBSアートコレクションより」のオープニングの時、南條館長は「みなさん、アートを買いましょう。飾りましょう」と言っていた。

そのアートを変える場所、「Tokyo Art Fair」も、実は今日が最終日。こちらもオープニングを逃した。ブースはたくさんあるが、果たして回れるのだろうか。本当は今日、国際フォーラムの前を通り過ぎたのだが、時間がなかったので素通りになってしまった。

 素通りしたのは、冒頭で紹介した「Think the Earth shop」のあるルミネ荻窪で、Think the Earthの上田壮一さんによるトークイベントがあったからだ。
 とにかく本の大好きな上田さんのトークイベントは、ルミネ内の八重洲ブックセンターのど真ん中で行われた。

投稿者名 Nobuyuki Hayashi 林信行 投稿日時 2008年04月06日 | Permalink

YouTubeにRolling Stonesが登場[YouTube Living Legends第1弾]

YouTubeにRolling Stonesが登場した!



Livinglegend

Living Legends



これは世界的なミュージシャンやスポーツ選手など、「レジェンド(伝説)」と呼べるような「超」がつくクラスの著名人にチャンネルを提供し、コンテンツを集約、公開するだけでなく、一般ユーザーとの動画によるインタラクションを促そうとする試みで、このRolling Stonesは、まだ第1弾に過ぎず、今後も毎月のように新しいチャンネルが追加されていくようだ。
 第1弾のRolling Stonesでは、ライブ映像、舞台裏のクリップ、メッセージ動画のほかにも貴重
なバスルームでの撮影シーンなど、YouTubeに独占的に公開される映像なども順次、公開予定とのことだが、先にも書いた「対話」の部分を重視すべく、ユーザーからの動画による質問のアップロードを受け付ける。ミック・ジャガーとキース・リチャーズは、そうして受け付けた動画からいくつかを選んで、質問に応える動画を掲載する予定だと言う。
 つまり、本物のマスコミでもなかなかできないミックとキースのインタビューをするチャンスが、誰にでも公平にやってくる、というわけだ。
 でも、「言葉の壁」があるよね?と思ったのだが、なんと今回、日本語で質問された動画についても「YouTubeスタッフが英訳をサポートしてミックとキースにお届けします。」とのこと!
 むしろ、日本語で質問するとYouTubeの英訳サービスの実例としてピックアップされる可能性も高いかも?(想像なので保証はしません。とりあえず、どんどん質問動画をアップしてみましょう! ;-) )

 この新しいチャンネルの詳細は、こちらのYouTube公式ブログに書かれています:

Introducing Living Legends

このサービス、すごい!

「iTunes Storeの動画販売サービス(の無料版)」とも言えるし、たまにしかあがらない「iTunes Exclusiveコンテンツ(の動画版)」とも言えるし、「超がつくリジェンドのビデオPodcast(のYouTube版)」とも言えるかもしれません。


 この「超」がつくすごい新サービスについて、思うことをいくつか...

投稿者名 Nobuyuki Hayashi 林信行 投稿日時 2008年04月05日 | Permalink

次の刺激を生み出す「いい刺激」

先週はいろいろといいことが続いたが、まずはその1つ目。
3月の未踏ツアーの記事を作成する関係で、古川享さんのオフィスを訪問しました。
私が撮った写真は汚くて使えないものが多いので、フォトグラファー古川さんに頼ろうとしたわけです。

(これは一応、私が撮った写真)

未踏ツアー中、ほぼずっと古川さんと一緒でした。しかし、私はせっかくの機会なので、参加している未踏のエンジニアにもっと話をして欲しいと一歩ひいていることが多かったのです。
 ただ1度だけ、カフェで2人きりの時間があったが、あの時は実は風邪で相当参っていて、あまり声も出ませんでした。

訪問時、忙しい古川さんの手間を取らせては行けないと、いろいろ用意はして行ったのですが、古川さんはさらに用意が周到で「はい、選んだ写真はこのUSBメモリに入っているので、今度、返してね」とやさしく手を差し出します。
予想外の展開で少し時間があまったので、古川さんの眺めのいいオフィスで、少しだけ話をさせてもらいました。

そもそも未踏の用事で伺ったので、まず話題に出たのは「未踏」についてでした。

このブログでもさんざん紹介している「TypeTrace」は、実は2006年に「未踏ソフトウェア事業」で採択されスーパークリエイターの称号を受けた作品でもあります。
そこで古川さんにTypeTraceがどんなソフトか、そしてdividualの2人が、このソフトで、どう世界を変えようとしているのかを話しました。

 「文章を鉛筆や筆で書いていた時代の作家には生原稿、というものがあります。でも、デジタルの時代になってからは、誰が書いた文章も同じデジタルの文字データ。そんな時代に筆者の思考の痕跡の部分を残そうとしているのが彼ら...」

 そう、言うまでもなく古川さんはTypeTraceの本質を掴んでいました。

 「いやー、それを聞いて思い出したのは、坂本龍一教授の〜〜というコンサート」
 坂本龍一さんがMIDIピアノを使っていたので、どうせならそのMIDIデータをインターネット中継して、音だけならすのではなく、そのピアノの鍵盤を動かして、あたかも、そこに透明人間坂本さんがいて本当にピアノを弾いているような状況を再現すること。それをやってみたらおもしろくて、アーティストの日比野克彦さんが坂本さんのピアノの横で寝てみたり、透明人間の坂本さんと一緒に連弾をしてみたり...」
 今、探してみたら、この話ちゃんと古川さんのブログにも書かれていました:

古川 享 ブログ:坂本龍一さんのコンサートに行ってきました

 dividualの2人がやろうとしているのも、まさにこれだと思います。
 

投稿者名 Nobuyuki Hayashi 林信行 投稿日時 2008年04月02日 | Permalink

Google謹製の紙飛行機(期間限定!?)

書きたいネタは溜まりに溜まっているのですが、またしても忙しいループで、
ブログを更新できずにいます。

ブログ更新のリズムを取り戻すために、まずは軽いネタから。
日本の4月1日には、エイプリルフールで、nobi-taro castで「エイプリルフール」ネタを披露させてもらったところ、日本最強のWebウォッチャー、otsune氏にも捕捉していただけたようです。
016: アップル春の新製品!MacBook Air Doc?

さて、日本のエイプリルフールがほぼ終わると同時に太平洋の向こう側アメリカでも、そこかしこで「ウィット」と「クリエイティビティー」が試されるエイプリルフールネタがあがっているようです。

そうしたジョークを読み歩いていたわけではないのですが、仕事でGoogle Docsを使っていて、滅多に使わない「File」メニューをたまたまプルダウンしてみたら、こんな項目が....

Kamihikouki_menu



そして実行してみると、
なんとこんな画面が...


投稿者名 Nobuyuki Hayashi 林信行 投稿日時 2008年04月02日 | Permalink

夢を描く力

帰国後も風邪を治す間がなく悪化している。昨日は丸一日、一歩も家からで図静養したが、まだ本調子ではない(体力つけないと、本当にマズイ)。

火曜日のセミナーはなんとか乗り切れたけれど、よく考えたら来週も講演が...

『ユーザーインタフェース(UI)新潮流』
〜携帯・スマートフォン・カーナビ・PND市場へのインパクト〜


なんとか、それまでには声を取り戻そう!

Computer History Museum
[ENIAC]


さて、そんな中、突然だがイベントのお知らせ(ただし、先約があり私は参加できず)。

最近、オライリー社から発売された『CORE MEMORY - ヴィンテージコンピュータの美』という本の出版記念トーク。開催は今夜!

■「ヴィンテージコンピュータの美を語る」
『CORE MEMORY - ヴィンテージコンピュータの美』出版記念 トーク
マーク・リチャーズ(写真家) × ジョン・ア ル ダーマン(編集者)
通訳:鴨澤 眞夫(翻訳家)

●2008年3月21日(金)18:30開 場  19:00開演
会場:ジュンク堂書店 新宿店8F喫茶 
入場料:1,000円(1ドリンク付き) 定員40名
●お申込:ジュンク堂書店新宿店7Fカウンター 
お電話(03-5363-1300)でもご予約を承ります。

この「CORE MEMORY」、ヴィンテージというより、前パソコン時代のコンピューターを中心としたコンピューターの写真集。初期の特撮版バットマンに登場しそうな大型コンピューターの中に潜む「美」を驚くほどきれいな写真で描き出している。

Core Memory ―ヴィンテージコンピュータの美
Core Memory ―ヴィンテージコンピュータの美John Alderman Mark Richards 鴨澤 眞夫


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実は先週、古川さんがアップル増井さん宅を訪問するときにプレゼントしているのを目撃した(ということは古川さん自身もこの本を気に入って持っているはず!?)。

この写真集を見た後、IPA未踏ツアーで、「The Computer History Museum」を訪問する機会があったので、大感激をした。そして自分でも、この写真集に挑戦とばかりに何枚か写真を撮ってきた。


ほとんどの、コンピューターはグレーでボタンだらけなんだけれど、その中に、たまにこんなコンピューターがあると、「これは'70年代のiMac?」とか思ってしまう。

Computer History Museum

Museumに飾ってあったコンピューターの中でも、とびきり好きなのが、
高級デパートのNieman Marcusがつくったというこちらの「The Kitchen Computer」。

Computer History Museum
Computer History Museum
Computer History Museum

1969年につくられたもので、価格は1万600ドル。レシピを記録したり、表示したりするコンピュータということだけれど、スイッチと2進数表示のライトしかない。
これでどうやってレシピを管理するのか、ちょっと疑問に思うところもあるけれど、それでも、とにかく新しいライフスタイルを誰よりも早く提案しようとした姿勢を高く評価したい。

実は私がこのコンピューターを見て思い出したのが、telefunken社のピクニック用ラジオだ。

投稿者名 Nobuyuki Hayashi 林信行 投稿日時 2008年03月21日 | Permalink