James Thomson interview Part 1
nobilog再始動にあたって久々のiChat Interview(iChatLog)しました。
相手は、James Thomson氏ーーMacの人気シェアウェア、DragThingの作者です。
おもしろい話がたくさん聞けたので、何回かに分けて掲載したいと思います(実は1回にまとめたかったが作業が面倒で挫折した)。
スペルミスや文法間違いだらけですが、チャットと言うことでひとつご勘弁下さい。
This is the first in a series of iChat interview of Mr.James Thomson (TLA Systems) -- best known as the author of DragThing, a popular shareware dock application for the Macintosh.
Please ignore any misspelled words or grammatical errors in this interview. It is the nature of iChatting (plus James didn't get enough sleep before this interview).
nobi:DragThing 4.6.1には何か特別な意味があると聞きましたが...そうなんですか?
Thomson:ええ、DragThing 4.6.1はほぼ8周年目にあたるリリースです。最初のバージョンとなるDragThing 1.0は1995年の5月にリリースされました
nobi:8年!この8年間をどう振り返りますか?
Thomson:そんなに長いとは感じません!DragThingの開発そのものはリリースの1年ほど前から始めたので、実際には9年ほどやっていることになりますね。この間、多くのことが変わりました、でも人々はまだDragThingを気に入ってくれているようでうれしです(笑)
nobi:(笑)
nobi:この質問は前にも一度、MACPOWER誌でしましたが、そもそもどうやって開発が始まったんでしょう?
Thomson:当時、私は2つのドックアプリケーションを使っていました(1つは当時、「Applicon」と呼ばれていたもので最近、「Tilery」と改名されました。Rick Hozgrafeのソフトです。もう1つは「Black Box」といって現Amborsia Software社のAndrew Welch氏の手によるものです)。
Thomson:ちょうどそんな時、System 7.5のベータバージョンを手に入れました。これには「Drag Manager」という新機能がありました。これはアプリケーションにFinderからファイルや情報をドラッグして持ってきたり、その逆をしたりすることができたのです。
Thomson:私はドックに登録されたアプリケーションにFinderからファイルをドラッグ&ドロップしたらもっといいんじゃないか、と思いました。ちょっと記憶がぼやけていますが(笑)、上述のソフトには当時まだこうした機能がなかったと思います。
Thomson:そんなわけで、7.5の新しいDrag機能を使ってドックをつくることがどれくらい難しいかアプリケーションを試作してみようと考えました。
Thomson:あれから9年が経ち今でも私はそのアプリケーションを書き続けています(笑)
nobi:(笑)
nobi:ところでDrag ManagerとMac OS Xでそれに相当する部分はどう違いますか?
Thomson:Mac OS XのCarbon上のDrag Managerは7.5時代とほぼ同じです、でも10.2ではちょっと変更されていてCocoaアプリケーションとの相性がよくなりました。このためDragThing 4.6以降では、ファイルをCocoaアプリケーション(例えばPathFinder)からDragThingへとドラッグできます、Mac OS X 10.2さえ使っていれば...
nobi:ところで、Webページでアンケートをやってらっしゃいましたね。Mac OS 9版の開発を継続すべきか、という内容のものです。結果はどうでしたか?どんな結論に達しましたか?
Thomson:現時点で2500ほどの投票がありました。そして80%以上の人がMac OS 9版の開発を止めてMac OS X版に注力すべきだと言ってくれました。DragThing 4.6以降に搭載されているSoftware Update機能にはユーザーがどのバージョンのOSを使っているか教えてくれる機能があります。それによれば、90%の人がMac OS Xを使っているようです。
Thomson:実際、80%以上の人が10.2.6を使っているようです。
Thomson:こうしたことからも、DragThingユーザーの大半、特に新しいDragThingユーザーはMac OS Xを使っていると考えています。
Thomson:最近、買った新しいPowerBookはMac OS 9で起動しません。また今年、これからデスクトップ機を購入したとしても、それもMac OS 9起動をサポートしないことでしょう。
Thomson:つまり、これからはテストも難しくなります。
Thomson:Software Update機能でもう1つわかるのが使われてるOSの言語です
Thomson:つまり、OSがどの言語で動作しているか、日本語なのか、英語なのかといったことがわかるのです。
Thomson:おもしろいことに、日本のユーザーではMac OS Xの利用者対Mac OS 9の利用者の比率は8:2でした。英語圏では約9:1になっています。
Thomson:つまり、日本ではMac OS 9を使っている人の比率が多いようなのです。
nobi:おもしろいですね。DTP業界の人はまだMac OS 9や場合によっては8を使っています
Thomson:確かにそうですが、もしかしたら、日本の方がブロードバンドが普及していて、Software Update機能を使う人も多いからというだけのことかもしれません。
Thomson:ただ、いつMac OS 9のサポートを止めるべきなのかは私自身わかりません。Mac OS 9の利用者が0%になった時なのかもしれませんが、そんなことには永久にならないでしょう。10%?20%?
nobi:私もわかりません。でも、皆、いずれはMac OS Xに移行しないわけにはいかなくなると思います。
Thomson:同意です。
nobi:さもなければ、古いシステム、古いアプリケーションそして古いハードウェアで踏み止まることになるはずです。あなたは古いOSに対して十分以上のサポートをしてきたと思います。
Thomson:もちろん、私がMac OS Xでしか動かない新しいDragThingをつくっても、それはDragThing 4が旧OSで動かなくなる、というわけではありません。
nobi:まったくその通りです
Thomson:もう1個おもしろい統計ですが、10.1を使っている人は1%未満です
nobi:(笑)
Thomson:アップルも人々がアップグレードして幸せでしょう(笑)
nobi:(笑)