UNIXと権利

先日は日本でGAIAXがblogを商標登録して話題になりましたが、

今度はそのはるか以前に"UNIX"を商標登録しているThe Open Groupが

「UNIX BASED」を謳うMac OS X(Apple)を商標権侵害で提訴したようです

スラッシュドット経由CNET情報)


「UNIXと権利」といえば、先日はSCOがIBMを訴えていたし

これをきっかけに今後もいろいろ権利絡みの問題が増えてくるのかもしれませんね...



しかし、こんなことが起きると

blogの商標登録問題に対しても不安が増してきます。

現在、Dejimah BLOGでgoyouさんがいろいろと調べてくれているようですが、商標登録に疑問を感じ、公開質問状を送ることに賛同する方はぜひDejimahへ



投稿者名 Nobuyuki Hayashi 林信行 投稿日時 2003年06月13日 | Permalink

  • Re: UNIXと権利


    こんにちわ。
    ykaiseです。
    たしかに商標登録という制度は、ないと困るものなんですけど、今回のblogについては、わたしもさすがに「こりゃないだろ」と思っています。
    タカラがギコネコを商標登録しようとしたり、NTT-Xが某中小企業から「goo」のドメインを取り上げたりと、最近ネットで“企業の論理”を振りかざすケースが増えてきているみたいですね。また、商標がらみでは角川書店の「NPO」「ボランティア」の件がありましたが、これなんて同じ出版業界に席をおく人間として、ものすごく恥ずかしくなりました。

    かつて編集者&美術家の都築響一という人が、goo騒動について某雑誌でこんなことを書いていたんです。
    「かつてはネットなんて世間的には“オタク”の趣味みたいな見られ方をしていて、多くの企業人が黙殺するかバカにしていたくせに、インターネットが流行してビジネスチャンスがあるとわかった途端に態度を一変させて、猫の杓子も“これからはインターネットだ!”と言い出して、大手企業がジャブジャブお金を投資しはじめたけど、それってとてもじゃないけど節操ある態度とはいえない。その上、ネット界では、先にドメインを取ったものに使用権を認めるというルールがあるのに、NTT-Xは、金にものを言わせてそのルールを破ろうとしていて、行政(裁判所)もその言い分を認めようとしている。こんなことをしているといつか手痛いしっぺ返しがあるんじゃないか」
    記述は不正確ですが、こんな論旨でした。

    今回のblogの件も似たようなもんじゃないですか。
    せっかくこれから日本でも盛り上がろうというしている芽をつむことになりかねないんじゃないかな。
    (ウチでもblogとかfotologの入門書を出したいなと思っていたんですけど、他社の商標になってしまうと、たとえ分野が違うとしても、ちょっと出しづらくはなりますよね)
    ビジネス的な視点からみると、今回のGAIAXの先物買い的な動きって、「冴えてるぅ〜」というような評価になるかもしれないんですけど、ユーザー側からしてみれば、「そこまでして金がほしいかっ!」て感じですよね。

    先日、サッカーのパラグアイ戦で、妻がお世話になった方がたまたまGAIAXにお勤めだったんです。その方自身はすごくいい人だったし、名刺を見たら経営者寄りの役職でもなかったんですけど、blogの件がどうしても頭に浮かんじゃって、どうにも複雑な気分になってしまいました。

    乱筆乱文で失礼しました。

    投稿者名 ykaise

  • Re: UNIXと権利


    「知的所有権・財産権」の問題はこれからどんどん複雑になっていくでしょうね。
    スラドにもさんざん書きましたが、「UNIX」と言う言葉には「UNIXファミリ(もしくはUNIX Like)」、「起源上のUNIX」「商標UNIX」という3つの意味がある(とEric Raymond氏がSCOの件で分類していた)。
    Mac OS Xは「起源上のUNIX」ではあるけど「商標UNIX」ではない。Open Groupのテストに合格しても、ライセンスを取ると、かなりのライセンス料がMac OS Xのパッケージ価格に上乗せされてしまう。
    だから、Appleがライセンスを取る可能性はほとんどないでしょうが、しかし、「UNIX」が立派な商標である限り、Appleの立場は苦しいですね。

    投稿者名 negishi

  • Re: UNIXと権利


    商标 专利 知识产权 patent trademark intellectual property

    投稿者名 商标 专利 知识产权