気がつけばロボットがいっぱい

[UPDATE:07/12/1: 友人からmixiメールにてApple Store Ginzaでmiuroが約半額だったという情報あり。何か限定とかいう話しです。タイムセールみたいなものかもしれません。今度、確認してきます]

なんか、最近、ロボットづいている。
前のブログ記事で書いた学研の「コロボット―ころんで起きてまたころぶじたばたロボ (科学のタマゴサイエンス・トイ・バージョン)」もついに発売になった!

実は学研さんでは、このコロボット以外にも、いくつかロボットの原形ともいえるからくり人形をみせてもらった。


ロボットといえば、最近、周りでRollyユーザーが急増してる。

このRolly、自宅で楽しむのもいいが、専用のケースを買って持ち歩くようになると、それはそれで別の楽しみ方が生まれてくる。
なんといっても楽しいのは、友達とRollyを持ち寄って一緒に踊らせること。
それもできれば同じ曲を同じダンスでシンクロさせるのが楽しい(そのためには「Rolly Motion Park」のチェックが欠かせない)

なんか、噂によればBluetoothを使って正確にシンクロさせるツールもソニーにはあるということだけれど、それを使わずに「いっせいのせ」でタイミングをあわせても、そこそこ楽しめる。

実はRollyを最初に見たときから、「シンクロさせたら楽しそう」という勘がと働いて、発表パーティーのときに、こんなムービーを撮っていた。


でも、こちらの動画には負けた...


最初の動画をあげた時に、誰かにRollyはmiuroの小さい奴か?と聞かれたんだけれど、実はその時点ではmiuroのことをあまりよく知らなかった。

 ZMPはかなり前に一度、取材で伺ったことはあったんだけれど、接点がなくって製品発表会も行っていなかった。アメリカのガジェット系サイトで見たことがあるけれど、忙しい時期だったかなにかであまり気にしていなかったので、あまり積極的に情報を集めていなかったんだけれど、この間、初対面してちょっと感動した!

 友達の新しいオフィスができたので、そこに遊びにいったら職業柄、iPodアクセサリーとかがたくさんあって、その中にまぎれてmiuroがあって、知ったのだけれど、Rollyのような羽のようなものはないんだけれど、壁とか柱とか、机の淵とかを検出するセンサーがついていてこれがなかなか凄い。

 パーティーにきていた人の中にもRollyを持っている人がいたので、両者を対決させみた。



 Rollyの方が動きにはキレはあるけれど、miuroのセンサーは(かなりハラハラするけれど)あれはあれでスゴイ。


投稿者名 Nobuyuki Hayashi 林信行 投稿日時 2007年11月30日 | Permalink

ダメは誰でも言える。できると言えることこそが大事!

明日の23日、北海道は札幌に「D&DEPARTMENT PROJECT SAPPORO by 3KG」がオープンする(ついでに私の別の友人は神戸にIKEAをオープンすべく頑張っているので、そちらも応援よろしく:ブログ「IKEAポートアイランドができるまでブログ」)。

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 「D&DEPARTMENT」は、「ロングライフ・デザイン」を唱い続けているナガオカ・ケンメイさんのお店で、これまで東京と大阪で展開していたが、ケンメイさんが自身のブログで47都道府県に拠点をつくる「NIPPON PROJECT」構想を語り、パートナーを募ったところ、続々と応募があった。
 ただし、ケンメイさんは、これをフランチャイズ展開のようにして、ヘルプするつもりはない。「パートナーの方がちゃんと自分でリスクを背負って、店をつくらないと、本当に長続きする店はできない」という考えだ。
 パートナーには、自己資金を投じ、その地域で、どういう特色を出せばいいのか自分で考えてビジネスを展開することを求めている。
 この高い要求に、真っ先に答えるべく手を挙げたのが、札幌3KG代表の佐々木信さんだった。
 佐々木さんには、Apple Storeでの講演であった後、ナガオカさんの60 VISION発表パーティーで挨拶。そのおかげで、明日のオープニングの招待状ももらったが、あいにく別のイベントが重なってしまっていけそうにないので、ここ東京からエールを送らせてもらう。

 最近、日本ではこのようにチャレンジをする人が少なくなってきている。
 先日のWeb 2.0 ExpoのTIm O'Reillyと伊藤穣一さんの対談でも、失敗を覚悟でチャレンジをすることの大事さが話題になり、翌日のTIm O'ReillyとEvan Williamsの対談では、Evanが失敗続きの道のりを語ってくれた。



Web 2.0 Expo/Tokyo
Tim/Ev@Web 2.0 Expo/Tokyo

 今や表参道ヒルズから東京ミッドタウンの21_21 DESIGN SIGHT、そして新東京タワーまで手がける建築家、安藤忠雄の著書にも「連戦連敗」というのがある。
 世界をまたにかけて成功する人の影にも失敗の歴史はあるのだ。

 彼らの本来の敵は自分自身だ。どこまでできるのか、ギリギリのところで勝負している人は、常に「まだ頑張るべきか」、「ここらで妥協すべきか」のせめぎ合いで戦っている。

 そんな彼らの「やる気」をくじこうとするものの中で、大きな割合を占めるのが周囲の言葉だ。
 「そんなのダメに決まっている」「あ〜、前にもそんなのあったよね」といった無責任な言葉。

 そんなのをいちいちまともに受け止めていたら、今頃、ウォークマンもiPodもMac OS Xも、いや、それどころか自動車も、飛行機も、世の中にはなく、世界は無味乾燥な砂漠のような世界になっていたかもしれない。

(Oct 23, 2001)introduction of the Original iPod

 それでも、とりあえずひとこと、そういうことを言ってみる人が実に多く、それが多くのベンチャーやイノベーターの心の重荷になっている気がする。

 実はそこまで大げさな話でなくても、普段の会社のちょっとしたプロジェクトや、企画なんかにしても、自分で代案とか改良案を出すでもなく、ただ「ダメなんじゃん?」とか言ってくる人が大勢いる。実は今日、親友のそんな愚痴を聞いていたのもあって、このブログを書いているのだが、彼の経験をみても(私の経験と照らし合わせても)、そういう人に限って、万が一、やっていたことがうまくいっちゃうと、「自分はその件について、古くからいろいろ意見をいっていた」とか言い出したり、中には「自分は最初から成功すると思っていた」とか言い出したり、ヒドイと功績を横取りするような人までいる。
 それでいて、失敗に終わったら「だから、言ったじゃん」と切り捨てて、真っ先に責任を回避する。
 要するに「リスクを取らない」人達だ。
 こういう人達が、まわりにいると、能力のある人、やる気のある人も、どんどんやる気を失い、世の中はどんどん無味乾燥の砂漠に向かって風化していく(私も、もう思い出すのも嫌だが、それで1〜2年はモノを書くのが本当に嫌になり「アップルコンフィデンシャル2.5J」のあとがきでは、ついそのことを愚痴ってしまった)。

 でも、実際には、頭をひねってじっくり戦略を練ることで、誰もがやれないと思っていることですら可能になってしまうことも多い。
 例えばブロードバンド通信。日本ではNTTが「日本はISDNでいく、ISDNと干渉するADSLは受け入れられないだろう」といっていた時、多くの日本人は「常時接続はアメリカでしか実現しない」とあきらめていた(この時代の東京めたりっく通信やソフトバンクのがんばりは今でも賞賛に値するだろう。頑張った人達に、ちゃんと敬意を払って賞賛することも、頑張るカルチャーを広げる上で重要なことだと思う)。
 同様にアップル好きでこのブログを訪問している人でも、1996年には、「もうアップルはもって数年だろう」と思っていたはずだ。それが今やiPod/iPhoneである。

 「不可能は可能にできる」

 「できない」ことを「できない」というのは、誰でもできることだが、本当に大事なのは「それを実現する方法を考える」ことだーー人間の頭は、まさにそのためにある。

 以前、多くの天才を輩出しているCal Arts(ウォルトディズニーがつくったアーティスト向けの大学)を取材したことがあるが、ここでも、まさにそういった頭を使わせる教育をしている(日本の教育の話題をしだすと、キリがなくなりそうなので、そこはあえて今回はふれないでおこう)

 3KGの佐々木氏や、「もういい!面倒くさいから俺が全部やる!」といって戦っている人達をみると、自分ももっと頑張らなきゃと勇気づけられる。

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 これからもこういう責任の持てる大人、かっこいい大人をどんどん応援していきたいと思う。




投稿者名 Nobuyuki Hayashi 林信行 投稿日時 2007年11月23日 | Permalink

MAKE・ミーツ・学研

MAKE MEETS GAKKEN
科学好きな人にとっては、今日は歴史的な一日だった。

少なくとも一部の科学好き、工作好きな人にとっては、アップル社スティーブ・ジョブズのゼロックス社パロアルト研究所の訪問、Google創業者ラリー・ページとセルゲイ・ブリンとの出会い、いや、もっと幅広くジョン・レノンとポール・マッカートニーの出会いにも匹敵するくらいの事件の現場に居合わせることができた。

 科学好き、工作好きの人々の間で絶大な人気を誇る、米オライリー社の雑誌「MAKE」。そのカリスマ副編集長のPhillip Torroneさんと、日本中の子供達に科学の楽しさを教えてきた学研の「科学」のカリスマ、湯本博文さんの2人を引き合わせることができたのだ!!

 あの、1時間半だか2時間の訪問の間に溢れ出たポジティブなエネルギーの強さ、人々の感情を心のそこから大きく揺さぶるエモーショナルなエネルギーのスゴさ。
 こんな素晴らしい日は、滅多にあるものじゃない!!

 あのアドレナリンが止まらない興奮の一瞬一瞬を、世界中のすべての人々と共有したかった。
 特にFirst Compassの外村仁さんと、O'ReillyのChris Stoneの2人が、居合わせることができなかったのは残念でならない。
 私たち3人は、本当に前から「MAKE」と「学研」をひきあわせることを夢にまで描いていたからだ。
MAKE MEETS GAKKEN




投稿者名 Nobuyuki Hayashi 林信行 投稿日時 2007年11月21日 | Permalink

SIer 2.0

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はてなブックマークをみたら江島さんのブログエントリーにすごい注目が集まっている。

江島健太郎 / Kenn's Clairvoyance:ニッポンIT業界絶望論

読んでみてハッとした。これはまさに私が(今、書いている本が一段落したら)取り上げようとしていたテーマそのものだったからだ。
でも、仕事が遅れていたり、体調不良だったので、何もアクションを起こせずにいると、同じくはてなに、こんなエントリーが注目を集めていた:

[みんなの回答]IT業界進化論: 絶望する前に”SIer 2.0”を目指せ

「SIer 2.0」ーーこれこそ私が秋頃、アクションをスタートした時にキーワードにしようと思っていた言葉だからで、ブログディナーなどで何人かの親しい友人には話していた。
 先を越された!という悔しさは正直ちょっぴりあるけれど、うれしいのは同じことを問題に感じている人が他にもいるとわかったこと。
 しかも、それぞれがまったく別のルートから同じ結論にたどり着いたことだ。

 まだ、あまり時間に余裕がないので、ここでは私がどういうルートで、この問題にたどり着いたかを書かせてもらおう。

投稿者名 Nobuyuki Hayashi 林信行 投稿日時 2007年11月11日 | Permalink

古賀さん、バルマーを食う

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今朝はマイクロソフト社CEO、スティーブ・バルマーの来日にあわせて、
「Windows Liveサービス」正式版の発表が行なわれた。

さすがのバルマーも日本のプレスを前にして「マスミディア!マスミディア!マスミディア!マスミディア!マスミディア!マスミディア!マスミディア!...マスミディア!」などと言うわけもなく、プレゼンテーションは、ところどころ強気を見せながらも淡々とした様子。


マイクロソフトも箱売りのアプリケーションビジネスだけでなく、サービスにも本格的に取り組んでいるとアピールするものだった:
MSのバルマーCEOが来日。「Windows Liveでソフト+サービスを実現」
「Androidを評価するのは難しい」--MSのバルマーCEO来日
Windows Liveが「ソフトウェア+サービス」の方向性を示す、バルマーCEO
ソフト+サービスはGoogleより上──MSバルマーCEOが来日

そんな中、バルマー氏よりも個人的にインパクトが強かったのがパートナー企業の代表としてただ1人登壇したNTT東日本の古賀さん。
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私には今でもフレッツADSLの発表をした古賀さんのイメージが強く、あまりいい印象はなかったけれど、マイクロソフトの発表会にきてバルマーの前で、あれだけ強気で好き勝手言える心臓は「さすが」というか頼もしく思った。

 録音していなかったので正確なQuoteはできないが...

マイクロソフトさんも、パッケージにCDと緩衝剤と空気を詰めて、何万円を巻き上げるビジネスをやめて、世界でもトップレベルの光ファイバーインフラの上で提供されるアプリケーションの1つとして料金を徴収するようなモデルに徐々にシフトしていって欲しい

といった内容(と口ぶり)。ちょっと痛快だった。

 少なくとも今のところ日本ほど光ファイバーのインフラが整備されている国はないので、それを使って頑張って欲しい。

 この部分も大きくうなずける。


投稿者名 Nobuyuki Hayashi 林信行 投稿日時 2007年11月08日 | Permalink