大気圏外からの帰還

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 ミラノから帰ってきた後、すっかりブログの更新が滞ってしまった。

 やることがいっぱいあるのも一因だけれど、それに加えて、日常の普通の仕事や暮らし(ネット用語でいうところの「リアル」)にドップリ浸かった後で、パソコンに向き合うと、なんか、そこに大きなギャップを感じてしまって、それまで自分がいたルーチンに戻ることに、すごい疲れを感じてしまったのも一因。

 ミラノでは忙しいながらも充実した日々を過ごした。帰国後も忙しい中、早朝ジョギングできれいな朝日を見たり、週末、パナソニックセンターのRiSuPiaを見て、昔の数学者達の深い知恵に感銘を受けたり、子供たちに数学の楽しさ、科学の楽しさを感じ取ってもらうための素晴らしい展示をつくっている人達の仕事に改めて感動したりと、普段の暮らしの中では、気持ちのいいできごとがいっぱいある。
 ところが、パソコンの電子メールソフトを起動すると、見ていて情けなくなるような内容のメール(=迷惑メール)の山が。そしてWebのいつも巡回していたサイトを見ると、不毛な言い争いだったりとか、読みたくもないようなひどいニュースだったりとか、なんだかギラギラとした文章とかばかりが目に入ってくる。それらを読んで、トゲトゲした気分になるよりも、楽しい本を読んだり、映画をみたり、やらなきゃならないことに追われたりして、日々を過ごしてしまっていた。

 なんだか、そのルーチンの中に、入っていくことが、えらくしんどくて、最小限のメールの返事(最小限未満ですね、返事していない人スミマセン)、そして日本のブログスフィアは、友達のブログと自分を気持ちよくしてくれるブログ、元気にしてくれるブログを見るだけの薄い付き合いで、過ごしてきた。


 世の中には、すべての人を満足させてくれるようなものなんてそもそもないのだし、わざわざ自分の嫌いなものを見つけて、その批判にエネルギーを費やすよりも、嫌いなものはとりあえず無視しておいて、好きなものから、いいバイブレーションを受けて、先へ進んだ方がよっぽどいい、と思う(世の中は広いし、自分が共感できる素晴らしいものがいっぱいあるのだ)。
 例えば自分の信じる道と正反対の言動を見かけても、それを批判するよりは、自分が信じる方の言動を応援して、後は自然淘汰に任せたっていいんじゃないだろうか(そもそも、世の中に絶対に正しいものなんてないのだし、1つの意見一色で世界を塗り尽くすことなんてできないのだし)。

投稿者名 Nobuyuki Hayashi 林信行 投稿日時 2008年05月13日 | Permalink

これなんだかわかります?

Can you guess what it is?

さて問題、これはなんでしょう?

答えはこちらを参照:

家電WATCH:欧州キッチン家電、トレンド最前線レポート

やっぱり、こういう製品コンセプトのプロトタイプってみていて楽しいですよね。
夢が湧いてくる。

先週1週間取材していたミラノサローネは家具のイベントですが、今年は2年に1回開催のEurocucinaというキッチン関係の展示会もあって、そちらを中心に回り、家電WATCHに記事を書いています。

ミラノサローネ2008 レポートリンク集

普通のデザイン家具やデザイナー系イベントのレポートは、おそらく
JDNなどで見てもらった方がいいかもしれませんが、キッチン周りと水回りのことはぜひ家電WATCHも!

投稿者名 Nobuyuki Hayashi 林信行 投稿日時 2008年04月21日 | Permalink

Fuorisaloneで必見の「TOKYO WONDER」

今年のミラノサローネ取材も今日で終わり(サローネ自体は、今日の夜までやっていますが、私は午後2時半の飛行機で帰国します)。
長いようで、過ぎ去ってみると、とても短く感じます。

家電WATCHのレポートでも書いたけれど、メイン会場のRho FieraのEurocucinaの展示では、日本企業が少なくて、がっかりだけれど、Salone SatelliteやFuorisaloni(展示会場ではなく町中の展示)は、日本のデザイナーがいっぱい展示していて、ちょっと誇りに思えました。

でも、一番、誇りに思えるのは、今回、見たすべての展示の中で、一番、美しかったのが、日本発の展示、「TOKYO WONDER」だったこと。

もし、サローネでミラノにきているなら、出展者も、プレスも、観光客も関係なしで、ぜひ「TOKYO WONDER」だけは行ってください。

グエナエル・ニコラさんの「LIGHT-LIGHT」という作品が、半端じゃないほど美しいです。


(映像は「TOKYO WONDER」の「LIGHT-LIGHT」。本物見ないと感動伝わりきらないです)

投稿者名 Nobuyuki Hayashi 林信行 投稿日時 2008年04月20日 | Permalink

ミラノ・サローネ取材、波瀾万丈の幕開け...

ココログが調子が悪くて、投稿できていないと思っていたのですが、搭乗直前にiPhoneでチェックしたら、このエントリが四重投稿されていました(汗)。

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VIA BRERA

 今日からミラノサローネの取材で、イタリアに行ってきます。出発前に仕上げる原稿が山積みで、先週のパーティーのお礼(やお詫び)も書けないままの旅立ちになってしまったのが悔やまれる(遅れに遅れている、ある原稿の後編も、これでまた1週間は書けなくなってしまった)。

 せめて機上で電子メールの礼状を書こうと思っていたら、京浜東北線の人身事故による遅れで成田エクスプレスの渋谷駅到着が、10分以上遅れた。
 その上、連結予定の車両が、さらに遅れている、とかで、どこかわからない場所で、さらに20分ほど足止め。
 結構、ぎりぎりの時間での到着だったけれど、そこからさらに30分遅れでの到着。
 果たして大丈夫なのだろうか。
 東京駅で待っていた人達、もしかして他の電車に振り替えてもらった方がよかったんじゃないだろうか?
 と、書いていたら、ものすごい数の人が乗って来た。
 どうやら、ちょうど次の成田エクスプレスの到着時間に東京駅についたとかで、同じシートのチケットを持った人が大量に乗り込んできたようで、周りは「ダブルブッキングでは?」という会話の渦?

 久々に波瀾万丈な旅のスタートだ。


投稿者名 Nobuyuki Hayashi 林信行 投稿日時 2008年04月14日 | Permalink

世の中に貢献したい(これからはもう少し冷静に)

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昨年12月から「スティーブ・ジョブズ〜偉大なるクリエイティブディレクターの軌跡」、「iPhoneショック」そして「アップルの法則」と立て続けに本を出したこともあり、
友人が私の「出版記念パーティー」を企画、昨晩、それが開催された。

企画してくれた友人や私の海外取材の都合の兼ね合いから今月の開催となった。
ちょうど今月は、ほとんど小川浩さん著の共著「アップルとグーグル」が出版されることもあり、
その本もあわせた4冊の出版記念パーティーとなった。
(もちろん、これまでの本の編集者の方々にも参加していただいた)。

「『出版記念パーティー』なんて、行ったこともないし、映画『ブリジット・ジョーンズ』くらいでしかみたことないよね」と妻とも話していた。
自分はあまり「主役」という柄でもないし、私がこれまでの本で お世話になった方々、刺激をくださった方々を相互につなぎあわせて、来てくださった方々の新しいコラボレーション、新しい仕事のつながりを生む場にしていただければと思った。もし、私の本が世の中の役に立ったのなら、この場での新しい出会いは、さらに世の中に貢献するだろうからと思ったからだ。

大勢の方が来てくださり、大勢の方がお祝いをいただき、大勢の方に無償の協力をしていただいた。
遠方はサンフランシスコや九州から来ていただいた方、
記者発表やイベントの準備で忙しい最中お祝いの準備をしていただいた方、
食事どころか飲み物を飲む暇もなくスタッフに徹してくださった方々。

まったく持ってどう感謝の言葉を返せばいいのかわからず、
メールソフトで新規メールのウィンドウを開いたまま1時間悩みっぱなしだ。
(そして、そろそろ今晩のプレゼンの準備をしあげなければならないので、
 メールの送信は夜まで持ち越しになりそうだ)。

これからじっくり時間をかけて1通1通、
お礼のメールを書かせてもらうつもりだが、
本当のお礼は行動で返すしかない。

それも、今や過去となったパーティーについてのお礼よりも、
むしろ、皆さんのこれからに貢献する行動の方がいいだろう。

私なりの方法で、少しでも世の中の役に立つことを考え、奉仕し、
少なくとも67億分の1くらいだけでも、
住み心地がよかったり、便利だったり、安心できたり、次の行動につながるいい刺激を受けられる世の中になるように貢献できればと思う。



投稿者名 Nobuyuki Hayashi 林信行 投稿日時 2008年04月10日 | Permalink