Meguro Street 1.25am
深夜の目黒通りを歩いていると
前方から中学だか高校生くらいの少年が
汗だくになって走ってくる
「あの高田馬場はどっちですか?」
ー 『?』
「目黒から近くだと聞いたんですが」
しばらく話をしていてわかったのが、
・友達と深夜、高田馬場で待ち合わせをしていること
・友達はもう家を出ていて連絡がつかないこと
・高田馬場は目白から歩ける距離だと友達に聞いていたこと
・そして彼が目黒と目白を勘違いしていたこと
時計は1時を余裕で回っていて、電車も終わっている
余裕があれば車で送ってあげることも考えたが、あまりに仕事がたまっている
タクシーに乗るしか方法がなさそうだが、彼の所持金は5000円
結局、新宿あたりでタクシで行っ、そこから歩くしかない、という結論に達した
一体、彼はその後、大丈夫だったのか...
しかし、少しお金を貸してあげればよかったと今更ながらに後悔...