気になるヘッドホン2製品
前から気になっているヘッドホンがあった。
業務用マイクで御馴染みの会社、Shureの「E2」という製品だ。
以前、雑誌で特集を組む時にも編集者に勧めたことがある。
だが、日本では入手不可ということで断念していた。
このShure E2の記事をまたまたAV WATCHで発見した。ちょっと古くて、8月12日の記事だ。
さらに8月22日付けの最新記事ではBOSEのQuietComfort2のレビューもしている。
どちらも気になる製品だ。
ShureのE2はインナーイヤー型でありながら99ドルとやや高めの製品。しかし、それだけに音の評判はいい。
実はその上に、さらに499ドルとiPod並のお値段のe5cという製品もあり、どちらも試してみたい。
ただ、この製品、ちょっと装着方法にくせがあるので(耳の裏側にグルっとケーブルを回す)、これに慣れられるか購入前に試したいというのが本音だ。
さて、iPod並に高いヘッドホンといえば、BOSEのQuietComfortだ。
アメリカン航空とBOSEが共同で開発した機内リスニング用のヘッドホンで、優れたノイズリダクション機能により、機内での音楽再生や映画視聴をきわめて心地よい体験にしてくれる。 音楽を聴かないまでも、このヘッドホンのノイズリダクション機能をONにするだけで、機内のうるさいノイズから解放され、かなり快適になる。
最初の出会いは2000年頃、サンノゼに向かうアメリカン航空の機内でのことで、まだプロトタイプだった。アメリカン航空は、とにかく新しいことにチャレンジをするのが好きな航空会社だ。私が知る限りでは、おそらくハーゲンダッツと組んで、映画1本目が終わったところでフローズンヨーグルトを配る、という実験の次に乗りだしたのが、このQuietComfortとビジネスクラスのシート拡張ではないかと思う。
たまたまこの時、ビジネスクラスで旅行していたおかげで、わざわざベルトを外して数歩歩かないと前に置いた荷物がとれないビジネスクラスとプロトタイプのQuietComfortを体験することができた。
実は私も機内でのノイズリダクションヘッドホンの快適さについては'97-8年頃から気がついていて、ソニー製のノイズリダクション機能付きヘッドホンを使っていた。1台目が壊れ、2台目もボロくなってきたところで、製品化されていたQuietComfortに飛びついた。
でも、この製品、いくつか不満点もあった。
1つめは大きくかさばること。機内でならなんとか使う気になるが、毎日持ち歩けるシロモノではない。そもそも、外付けのノイズキャンセルスイッチも巨大で、単4電池2本をここにいれる仕様になっている(それ以前に使っていたソニーの2種類のヘッドホンはいずれもバッテリーまでヘッドホン側に内蔵する使用だった)。
2つめは、耳が蒸れること。密閉式ヘッドホンならではの弱点だ。
そして3つ目は、コードとかがわりとちゃちですぐに断線しそうなこと(今のところ断線していないが)。
だが、なんといってもダメだと思ったのは、スイッチが3段階になっていて1つめがOFF、2つめがノイズキャンセル機能ONで音量控えめ、3つめがノイズキャンセル機能ONで音量大きめと、音を聞こうとするかぎりノイズキャンセル機能がついてまわること。
つまり、静かな環境で音楽を聴こうとすると逆にノイズキャンセル機能のホワイトノイズがのってしまう。
そんなわけで、iPodと同じくらいかけて購入したQuietComfortだが、今でも飛行機、電車での長時間移動と、冷房中の室内専用となっている。
QuietComfort2の噂を聞いた時も、実はこの点が改良されたかが一番、気になっていたが、AV WATCHの記事を読むと相変わらず改善されていないようだ。 残念!