Bluetooth SIG
先日、Bluetooth SIGによる近況の説明会が行われました。説明をしたのは同SIG、マーケティング・ディレクターのアンダース・エドランド氏。
無線LANとの互換性を減らし、認証時間なども短縮したBluetooth 1.2の紹介を中心にBluetoothの現状をプレスに紹介した場なのですが、説明中には説明会に機材を提供してくれた東芝やソニーのパソコンの話はでてきても、Macの名は一度も出てきませんでした。
でも、説明会後、エドランド氏に直接話を聞くと、MacのBluetoothのインプリメンテーションの「でき」は最高で、もっとも使いやすいと認めており、BluetoothのキラーアプリとなりそうなSalling Clickerについても知っていました。
説明会の中で何度か、日本でBluetoothが普及しないのは日本の携帯電話がBluetoothを採用しないからだ、という話がでてきたので「日本の携帯電話会社とは話をしているのか?」と聞いてみたのですが、「していない。それはいいアイディアだ」と言われてしまい、ちょっとがっかりです。
大手に言っても聞く耳はもたないでしょうが、ユーザーのためを思って使いやすい端末を真剣に開発しているDDIポケットあたりとでも、ぜひじっくり話をして欲しいところです。
DDIポケットの方とは以前、MacPeopleの取材で話をしたことがありますが、早い時期にBluetooth対応製品をだしてしまい、それが高い、使いづらい、互換性がないの3拍子揃っていたため、同技術にあいそをつかしてしまったようです。もっとも、この製品は本当に時期が早すぎて、Bluetoothを使った携帯電話での通信の規格が固まる前に出た製品です。「今のBluetoothはぜんぜん違いますよ」とは伝えておいたのですが、ぜひ、SIGの方でも一度、DDIポケットさんと話を交えて欲しいところです。
パケット通信は本来、定額制で提供できるはずのもの。この「世界のあたり前」(次のエントリー参照)が日本では通用しませんが、これを真っ先に日本で実現してくれたのもDDIポケットさん。後はBluetoothにさえ対応してくれれば、私もすぐにでも再契約するつもりです(以前はAirH"カードを持っていたのですが、つなぎやすいドコモのBluetooth PHSでしかつながなくなってしまったので、解約してしまいました)。
Bluetooth 1.2対応製品が出始めるのは9月からという話ですが、アップル製のBluetooth製品はフライングで対応している、という話を聞いています。