iPhoneキラーではなかった、iPod touch

are you a phoner or a podder?

1つ前の記事、「iPhoneキラーはアップル自身から、iPod Touch登場!」は、昨日未明、スティーブ・ジョブズCEOの講演ストリーミングを見る前に、さまざまなチャット中継サイトの情報を元に書いた。

その後、数時間の睡眠を経て、講演の全容を見て、iPod touchの実機を触った今、この意見を180度変える必要が出てきた。

単純な製品発表のようで、実はこれだけ奥深いのもアップルの製品戦略のすごみだろう。

iPod touchは
iPhone マイナス 携帯電話機能(とモバイル端末機能)

とみることもできるが、iPhoneを基準に見た場合だ。
逆にiPodユーザーから見れば、iPod touchは、iPhoneライクなもっとも先進的なiPodということになる。

実際にiPod touchの発表は、非常に意義のある製品発表だ。
この発表によって、アップルの考えるところの「iPod」がなんであって、「iPhone」がなんであるかが、これまで以上に明確になった。

この当たりの詳細は、もうまもなくascii.jpに掲載される予定の筆者の記事を読んで欲しい。

このブログ記事の最初の執筆時点では、前編しかあがっていないが、後で中後編のリンクも用意します:
新ラインアップに“iPod”の真髄を見た(前編)

【UPDATE:中編が追加されました】iPod touchは、機能限定のiPhoneじゃない
【UPDATE:後編が追加されました】iPhoneはなぜ200ドル値下げされたのか


投稿者名 Nobuyuki Hayashi 林信行 投稿日時 2007年09月07日 | Permalink

iPhoneキラーはアップル自身から、iPod Touch登場!

【UPDATE/こちらも参照:iPhoneキラーではなかった、iPod touch

Snapz_pro_x001

6月29日の発売から、常に注目を集め続けてきたiPhone。
しかし、そのiPhoneに強力なライバルが現れた。
なんと、アップル自身からの発表である。

今月、アップル社は新型iPod、iPod Touchを発売する。

そして、ついに日本でも、マルチタッチのiPod操作を誰でも楽しめるようになる。

この発表で、iPhoneがかすむことはないが、
iPhoneキラーを標榜していたライバル達は一気にかすんでしまった。

iPod Touchは、外観はiPhoneそっくりながら、8mm薄く仕上がっている。
カメラ機能はなくなり、代わりにカメラの位置に無線LANのアンテナが内蔵されている。
当然、Safari、YouTubeなどのアプリケーションも搭載している。

画面のインターフェースや操作方法などはiPhoneそっくり。
実質、iPhoneから通話機能とSMS機能、カメラとGoogle Map機能を除いたような印象だ。


 でも、実はカメラとGoogle Mapのできがいいので、iPhoneユーザーもiPhoneユーザーで、
 それなりに優位性が保てる。
 実際、ちょうどブログに書こうと思っていたが(時間がないので今は書かないが、
 iPhoneのGoogle Mapはかなりズバ抜けて凄い。

カメラ機能やGoogle Mapが不要という人は、iPod Touchでも十分楽しめるだろう。

 しかも、このiPod Touchから、iTunes Music Storeの楽曲を、iPod単体でそのまま購入する機能が追加される(iPhoneにも同様の機能が追加される)。

 おもしろいキャンペーンも始まった。

 Starbucksのコーヒーショップに行くと、iPod touch(やiPhone)にStarbucksのアイコンが現れ、Starbucksの音楽を購入できるようになる。

 Starbucksの音楽コンピレーションといえば、筆者が大好きだった「Hear Music」が編纂している。

これまで日本などの、米国外マーケットでは、「iPhoneが欲しい」という飢餓感がかなりあおられていたので、今月、iPod Touchが発売になった暁には、当分、売り切れ状態が続くんじゃないだろうか。



投稿者名 Nobuyuki Hayashi 林信行 投稿日時 2007年09月06日 | Permalink

地球×アート×IT

20070830_2145
なんだか、最近、イベント案内ブログと化しているnobilog2、またしてもイベント情報です。
(実は明晩(8/31)も大きなイベントをしかけているのですが...後日、報告します)


地球とアート、そしてITを感じさせるイベントーー実は今月はそんなイベントがたくさんあります。
まずは

Earth Coding Meeting - 地球を実装せよ 」


Earth Coding - 地球を実装せよ
日時:9月1日(土)14:30-17:00 (展示は17日まで)
会場:日本科学未来館 1F シンボルゾーン 
参加費:入館料のみ(シンポジウムは無料)

何度かこのブログでも紹介している「TypeTrace」のアーティスト、遠藤拓己さんや伊藤穰一(Joi)さんも参加する注目イベント。私も予定を変更して急きょ、見に行くことにしました。
(できれば早めに家を出て、今度こそ、Panasonic Centerの話題のスポット:「RiSuPia」に行って、hiratomoさんの仕事ぶりを見てこようと思っています ;-)

イベントの「Earth Coding」ですが、14:30-15:55の第1部【Earth Codingプロジェクト・ショーケース】は遠藤さんらが参加するシンポジウム。
16:15-17:00の第2部は伊藤穰一さんやソニーCSLの北野さんらが参加する【特別対談 情報技術は地球を実装できるか? 】、どちらもおもしろそうです。

遠藤さんのTypeTraceは、今年のFooCampにて(まもなくレポート記事が某所に掲載される予定です)、デモをしてきたところ反響が大きく、「このアーティストに声をからめた作品も作って欲しい」と言われました。が、実は遠藤さんは声を使った作品もつくっているんですよね。
 初台のICCにも「Project Phonethica Installation "Rondo"」という作品が展示されていましたが、今回の「EarthCoding」では、その「Phonetica」のシリーズで「Phonethica:VoiceCosmos+Rondo-D」という作品が展示されるみたいです。

ところで、9月の地球×アート×ITなイベントは、これだけではありません。



2つ目は、9月15日の正午から24時間にわたって開催される「Worldwide Continuous Event」の

Mozilla24

が開催します。

こちらもなかなかおもしろそうです。


投稿者名 Nobuyuki Hayashi 林信行 投稿日時 2007年08月30日 | Permalink

WITHOUT THOUGHT Vol.8、今日から

Wt8

先月書いたブログエントリーに元ダイアモンド社の友達からコメントをいただいた。
今年のWITHOUT THOUGHTは8月...日...
昨日、そのことをハタと思い出して、あわてて検索をしてみると、なんと今日からだったことを発見!

WITHOUT THOUGHT VOl. 8


WITHOUT THOUGHTとは...「さまざまな企業から参加するインハウスデザイナーの代表チームに、プロダクトデザイナーの深澤直人氏を代表監督(デザインディレクター)に迎え、独自のワークショップを開催。その豊かな果実を世界に届けるプロジェクト」(上のリンク先のホームページより)
今回のデザインテーマは「拭く/wipe」

会 場:ギャラリー ル・ベイン
   東京都港区西麻布3-16-28 TEL:03-3479-3843
   URL: http://www.le-bain.com 
   入場無料


会 期:
   2007年8月21日(火)~9月7日(金)
   11:00-19:00
   初日13:00会場 最終日17:00終了


参加デザイナー:
千田夏海(NECデザイン)、岡田圭司(オリンパス イメージング)、幸森史(コクヨ)、石川隆祥・加藤英樹(セイコーエプソン)、草薙晴彦・檀上泰士・黒澤成希(大伸社)、吉岡佑二(東陶機器)、竹下尚一・田勢信崇(日産自動車)、能田弘行・伴真秀(日立製作所)、滝澤友洋・吉田良江(富士通)、小澤麻里子(プラマイゼロ)、清水啓太郎(松下電器産業 パナソニックデザイン社)、青木基浩・菊地克巳(松下電工)、檜尾安樹絵(ヤマハ)、梅澤朝樹・飯田雅美(リコー) 長崎 綱雄・橋倉 誠・岡田 望・武内 経至・古賀 麻生・荒井 心平・土田 博之(NAOTO FUKASAWA DESIGN)
プロジェクト&デザインディレクション 深澤直人
主 催:DMN(ダイヤモンド・デザインマネジメント・ネットワーク)
協 力:NAOTO FUKASAWA DESIGN




投稿者名 Nobuyuki Hayashi 林信行 投稿日時 2007年08月21日 | Permalink

郵便局への提案

10月に民営化されるという郵便局だが、ひとつ提案がある:「郵便物の回収」だ。
実はこのことはこれまでにも何度か、いろいろなところで記事にした。
(と、思っていたが、今、発見できたのはboiledeggs.comのこの記事だけだった:
日本人のユーザーエクスペリエンス

よく映画などで見かけるアメリカの郵便受け。この矢印の先の旗みたいな部分にはなんの意味があるかわかるだろうか?

Mailbox

実はアメリカでは、ここに切手を貼った郵便物を挟んでおくと
配達に来た郵便局の人が、ついでに郵便を回収していってくれるのだ。

アパート、マンションといった集合住宅でも、郵便受けがある場所には、
必ず郵便を出すためのポストも用意されている。

もちろん、町中にも郵便ポストがある(なんと、最近ではLucas Filmと組んでつくられたR2D2型のポストも全米200都市に400本あるそうだ。先日、サンフランシスコで時間切れで写真を撮りに行けなかったのが悔やまれてならない)。
こうした町中ポストは、オフィスで働いていた人が、ランチで出たついでにプライベートの郵便物を出したりとか、そういった使われ方をしていると思う。
住宅街にもあるが、1日に朝夕の2回くらい回収があるのが強みだ。
これに対して自宅の郵便受けのポストは配達時に1日に1回回収があるだけだ。

だが、この自宅からの郵便回収には、ポストまで行かないで済むという以上に重要な意味がある!

それは間違って配達された郵便物の回収だ。

投稿者名 Nobuyuki Hayashi 林信行 投稿日時 2007年08月20日 | Permalink