今年の個人的キーワードは:GNHと笑い

いざなぎ越えと言われながらも冷え込んだままの消費、ホワイトカラーエグゼンプション、ワーキングプアと何やら世間では暗い話題が多い。その根っこにあるのが、もしかしたらグローバル化、ネットワーク化の結果始まった「フラット化」現象なんじゃないかと、言われるとものすごく説得力がある。
 「フラット化」とは、もちろんトーマス・フリードマンの「フラット化する世界」が紹介している社会現象だが、この上下2巻の本を読破する元気の無い人には(実は私もまだ読んでいない)、最新号の月刊 ascii (アスキー) 2007年 02月号 [雑誌]を読むことを勧めたい。「フラット化」が何を意味しているのか、今、世界でどんなことが起きているのか、大ざっぱなところを知ることができるばかりか、識者による日本におけるフラット化の考察なども読むことができる。
 どっちにしても、IT化の波は、日本では人々の暮らしを豊かにするのではなく、大変さはそのままに「効率」だけをあげ、生産量なり、利益なりだけを高めてきたという印象がある(私は経済や社会学は専門ではないので、、大した根拠のない印象に過ぎない)。
 しかも、その大きな生産量なり利益で競合をするものだから、結局のところ労働者はかえって大変になっていることも多い。
 これが国によってはもともとの労働者のベースとなっているQuality of Lifeがぜんぜん違う。国や文化によっては、そもそもそれを下げようという発想が無いから、企業の成功もそれなりになるけれど、結局のところ労働者の生活の質もある水準が保たれる。いや、なんだかんだいって企業は成長しているのだから、そうした上向きの経済が影響して生活の質も少なからず向上しているところがあるんじゃないか。
 昨秋、MAC POWER (マックパワー) 2006年 12月号 [雑誌]の仕事で台湾を訪問して、そんな印象が強まった。
 MACPOWERの仕事では台湾の出版社を訪問してきたのだが(結構、自分的に満足度の高い記事。バックナンバーを見かけたらぜひ読んでみてください!)、彼らは「台湾の出版業界も大変」と言いながらも、日本の多くの出版社よりもずっとオシャレなオフィスにいて、しかも、目つきも意欲に溢れていて、店舗やグッズ展開といった事業拡大に意欲的な人が多かったのが印象に残っている(もっとも、あえて失敗している出版社を取材することはしていないので、そこいらへんのバイアスはあるのだろうが)。

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投稿者名 Nobuyuki Hayashi 林信行 投稿日時 2007年01月08日 | Permalink

自分専用ラジオ局

今、サンフランシスコに向かう飛行機の中で、これを書いています(ectoにしようかとも思ったけれど、普通のテキストエディタに)。
 最近、飛行機に乗る時に必ずやっているお勧めtips...っていうほどでもないけれど...
 飛行機とかに長時間乗っているときこそ、たまっているPodcastをじっくり聴きたいもの。

 iPodでPodcastを再生して困るのは、普通にPodcastメニューで項目を選ぶと1エピソード再生が終わるごとに再生が止まってしまうこと。
 そこで、エピソード一覧を見て、気に入りそうなエピソードをピックアップして、ボタンを長押し。そう、iPod単体でつくれる「On-The-Go」プレイリストに登録する。
 ここで同じPodcastを連続して聞いていると飽きるので、1〜2曲お気に入りの曲をいれる。
 そしたらまた別のPodcastを選択。


投稿者名 Nobuyuki Hayashi 林信行 投稿日時 2007年01月08日 | Permalink

ドコモとかろうじてつながる

世の中、結局、大事なのは「人」−−昨日はそう感じた1日だった。

年明け早々、風邪をひいて寝込んでしまい、2日半を無駄にした。さすがに60時間寝通しはできないので、療養中は携帯電話が友達だった。初めて携帯電話の電子本というのも読んでみた。先日、飲み会で話題になった「博士の愛した数式」を1日で読破。
 「字のジャギーが目立つ」、「この当たりボイジャーならもう少しこだわりそうなのに」、そんな不平を頭の中でつぶやきつつも親指だけで読める本という新しい体験は決して悪いことばかりではない、何よりも今、何%読んだかが下に表示されるのが、達成感をあおって、読書がどんどん進んでいく。

 病み上がり、Expoへの出発があまりにも直前に迫っていて焦った。
 まず最初に行ったのはiChatを使った同行編集者との打ち合わせ、そして気分転換の外出も兼ねた成田エクスプレスチケットの購入だ。

 今、成田エクスプレスなどの特急券はJRの駅の券売機で、クレジットカードを使って購入できるのをご存知だろうか。あれは非常に便利だ。ただし、ユーザーインターフェースには、かなり改善の余地がある。
 2つの異なる電車を比較したりする手順が非常に面倒で、結局、最初からキャンセルしてやり直すことも多い。
 もっとも、Undoのしづらい一直線なインターフェースは、機械が苦手な人にはかえってやさしいのかも、とも少し感じる。操作がわからず、係員が世話をするコストも考えると、機械が得意な人の贅沢な要求につきあうよりは、あれで正解なのかもしれない。

 さて、成田エクスプレスのチケットを買いに行くだけでは、もったいないと、もう1つ用事をつくることにした。

 長年、放り出していたNTTドコモの携帯電話の解約だ。

投稿者名 Nobuyuki Hayashi 林信行 投稿日時 2007年01月06日 | Permalink

Mac、プリントダイアログのバグ回避法

  1. Mac
あまり自慢できたことではありませんが、
いつも年末ぎりぎりまで仕事に追われ(そして逃避し)、お正月になってから年賀状を発送しています。

つい先程、ようやく2007年の年賀状ができあがり、印刷しようとしたところ、例によって例のバグに悩まされました。
インテルMacに固有のバグで、非Universal Binaryのアプリケーションでの印刷時に、印刷枚数を指定しようとしても枚数のところに数字が入力できない、というバグです。
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枚数指定のところをクリックすると、一応、カーソルは表示される。
なので、あとは数字を入力すればいいだけなのに、これが入力できない。
もしかして、Num Lockキーとかがかかっているのかなと、特殊キーを押してみるけれど、直らない。

Webなどではあまりみかけないのですが、おそらくこれに悩まされているのは私だけではないはず。


投稿者名 Nobuyuki Hayashi 林信行 投稿日時 2006年12月31日 | Permalink