cb: 検索とrelevancy

久々にCreative Bridgeを更新した。
以下はそのエントリーの冒頭部分:

前に「relevancy」というエントリーで、これからは情報を集めてくることよりも、絞り込んでもらうことの方が重要と言う話を書いた。

それに関連する話をいくつか...

relevancy.5:Tigerは上位20件

革新性を唱うアップルは、やはり、relevancyによる絞り込みの重要さに気づいていたようだ。
同社が発売するMac OS X v10.4 "Tiger"では、メニューの右端にSpotlightと呼ばれる一網打尽検索のメニューが表示される。

メニューバーの一番上はキーワード入力欄になっていて、ここにキーワードを入力すると、いたるところを検索した結果が表示される。これまでのOSだと「いたるところ」といっても、単にハードディスク全域を指していて、そこにあるファイルという形を取った情報しか検索できなかった。それも大概はファイル名を対象にした検索だった。

 Spotlightには、もちろん、こうした「ファイル検索」の能力も備わっていて、ハードディスクのどこにあるファイルでも見つけ出してきてくれる。それもファイル名がキーワードを含むものだけでなく、テキストやPDF、Office書類などの、書類文章中(あるいは画像中の文字データー)としてキーワードを含むものも見つけ出してくれる。

だが、Spotlightはここだけで止まらない。例えばそのキーワードに関連する画像ファイルや電子メールで受け取った項目、iCalと呼ばれるスケジュール帳中項目なども表示される。
  「あのアウトラインはWordで書いて保存したんだっけ?それともメールで書いちゃったんだっけ?」
 もはや、そんな記憶をたどる必要はない。
 Spotlightは、どこに受信した情報でも、どこに書き留めた情報でも、必ず見つけ出してきてくれるのだ。

話を元に戻そう、Spotlightとrelevancyの話に。

Spotlightで感心したのは、発見したすべての情報をいきなり全部表示するのではないこと。

実はメニューバーにキーワードを入力して検索を実行すると、まずは上位20件の情報だけが表示されるのだ。
これはファイル、画像、メール、スケジュールなどを横断的に探した上での20件だ。
残りの項目は「すべてを表示する」を選んで初めて表示される。

この「絞り込み」こそが、これからの時代には大事なんだと思う。

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投稿者名 Nobuyuki Hayashi 林信行 投稿日時 2005年04月15日 | Permalink