Web 2.0 in your pocket.

昨年、ほぼ1.5週間に1回のペースで行ってきた講演で繰り返し言ってきたのが、
「Web 2.0 in your pocket」時代の到来。

神尾さんのITmediaのインタビューによれば、ドコモもこれまでのiモードを進化させつつもオープン化路線も並行して進めていく、ということだ。iモードのユーザーが2009年中にすぐに移行するとは思わないけれど、iモードからオープンWebへの流れは、もう誰にも止められないと思う。
(そもそも、iモード誕生のときだって、携帯電話の画面に十分な解像度と処理能力があればオープンWebを目指したかったんじゃないかとも思う)。

神尾寿のMobile+Views: 2009年、ドコモは「オープンOS」を支援する──ドコモ 辻村清行副社長


この「Web 2.0 in your pocket」で、
このブログでは他のテーマの中で触れることはあっても、
単独で扱うことはしていなかったので、あえてタイトルに立ててとりあげよう。

でも、まだ、お正月だし長い話しはなしで、最近のキースライドを2つだけ紹介しましょう。

1つ目は、コレ。
私が持つ、これまでのWeb 2.0のイメージ
(写真はCreative Commonsという素晴らしい仕組みを使って、Flickrの見ず知らずの方のものを使わせていただいています)。

Web 2.0: Yesterday

そして、これからのWeb 2.0は、こう....
Web 2.0 in your pocket.

この「Web 2.0 in your pocket」の広がりで、
1日中パソコン画面に向かっているという不健康な状態に起因する精神的不健康とか、
友達と過ごす時間の現象がなくなるといった、人間1人1人単位でのQuality of Lifeの低下問題も解消すれば、
ソーシャルメディアとリアルなコマース(商業施設)の連携。
さらには、現実の世界にさまざまな付加情報を加えるAR(拡張現実)など、
さまざまなことが現実になっていくんじゃないかと期待しています。

このWeb 2.0 in Your Pocket、
パッと取り出せることも確かに素晴らしい。
冷蔵庫の前で、パッとポケットから取り出して、余り物をGoogle窓に入れれば今晩のレシピがでてくるし、観光地でWikipediaを検索して、より深い歴史を探ったりできる。

これはこれで素晴らしいけれど、実はもう1つ素晴らしいのは、
パっと画面を消して、またポケットにしまえること。

それについては、こちらの記事で書きました:
nobilog2: Switching Off 2008

投稿者名 Nobuyuki Hayashi 林信行 投稿日時 2009年01月02日 | Permalink